硫黄臭が漂う宿である。こじんまりとした濁り湯の貸切露天風呂に浸り、向こう側の山々を見る。紅葉の季節に再び訪れたい宿である。第16章 奥塩原温泉・渓雲閣
2011.8.13-14
16.1 はじめに
東北道から塩原温泉は近い。塩原温泉に限らずかつての温泉街は勢いがなくなりつつあり、なんとかてこ入れできないものか、などと考えている間にここを過ぎて日塩もみじラインに入る。ほどなく奥塩原温泉に着く。夏の日であった。数件の宿が寄り添っているなかに、右手に渓雲閣がある。左手の背後の山では蒸気を吹き上げていて、共同浴場もある。湯温はやや高めである。
・ 背後で蒸気を吹き出す源泉の山。
近くには二つのスキー場があり、冬はスキー客に人気がある。訪れたのは盛夏。白濁の硫黄泉は、大体において湯温が高い。露天風呂は掛け流しなので、少し水を入れて適温にする。熱め温め好みに応じて自分で調節できるのがよい。
16.2 エントランス
・道路のすぐ横が玄関になっている。
・ 日本秘湯を守る会の提灯と、その下にたぬきマークの「渓雲閣」がある。
・ ロビーはゆったりとしていて、窓の向こうは山々が広がる。開放的である。
・ 和傘をさして「和風」を強調している。
・ たぬきがこの宿のトレードマークである。
・ 浴衣を選べる。それだけで楽しくなる。
・ 生け花がある。
・ 照明もシックである。
16.3 貸切露天風呂
貸切露天風呂は二つある。入り口は右と左の二カ所で内部は対象的な構造になっている。
・ 右手の露天風呂に行く。
・ 湯船の外は樹木があり、その向こうは山であるが、目の前の樹木の方が存在感がある。
・ 源泉が掛け流しで注がれている。温度は少し高そうである。水を入れると適温になる。少しするとまた少し温度が上がってくる。そこで、また、水を入れるか湯船から上がる。ちょうど良くなるので、また湯船に浸る。その間、外の緑を眺める。
・ 時々だが、足を出してみる。
・ 左手の露天風呂に行く。構造は対象になっている。
・ 左手が開けているので、右側よりさらい開放感がある。また、目の前に樹木がないので、向こうが見渡せる。
16.4 内風呂「展望風呂」
・内湯に入る。大きな窓から外が見渡せる展望風呂である。なかなか気持ちがよい。夕闇の光が反射している。
・早朝にまた入る。
・お湯がさわさわと落ちている。
16.5 おわりに
濁り湯が好きでここに来た。特に貸切露天風呂が良かった。子供や孫が入って大喜びだった。孫にすれば、家の風呂はユニットバスだから眺めもなく窮屈であるが、露天風呂はまず冒険的、開放的であるし、家族で入れることがとにかく嬉しいらしく、はしゃいでいた。
大人は静かに入るのみである。毎日にうれしいことがあった子供の頃を思い出しながら、時間がたってしまう。最初に述べたが、紅葉のころに、日塩紅葉ラインをドライブしてまた訪れたい。・なお、本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
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