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伊豆湯が島温泉・湯本館の踊り子 -1-



湯が島温泉は伊豆半島中央、狩野川に寄り添う秘湯である。川端康成の定宿として知られる。川と並んだ野趣あふれる透明な露天風呂がすばらしい。

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第20章 伊豆・湯が島温泉・湯本館の踊り子 -1-
English Information : YUMOTOKAN
2012.1.2-3

20.1 はじめに

 「湯が島温泉・湯本館」は伊豆半島のほぼ中央に位置する。熱海・伊藤方面から峠越えで入るか、沼津・三島方面から136号線、414号線で南下する。このコンパクトな半島にも、日本の伝統的な山里が造り出されている。山と川があるからである。伊豆半島は海沿いに多くの漁港があるが一山越えれば一挙に山里になる。山は千メートル級もある。この地域は、野生のイノシシやシカも多いという。人との共存には課題もあるだろうが、街、人口、山のバランスで多くいるのだろう。
 それに伊豆半島はとにかく温泉が豊富である。至る所に有名な温泉が散在している。熱海はさしずめ大横綱として別格にしても個性的な温泉が多い。湯が島もその一つである。下田街道(天城街道)を少し南に下れば、浄蓮の滝、天城越えである。
 湯本館は川端康成が「伊豆の踊り子」の着想を得て、執筆した宿である。定宿にしていた四畳半の部屋(五号室)がそのまま保存されている。庭を出て川に向かえば、豊富な湯量を誇る露天風呂がある。ここに浸り狩野川を眺めている幸せを伝えたい。

20.2 玄関から露天風呂へ

 湯本館の玄関は小造りだが風情満点である。「伊豆の踊り子」では、この玄関の板敷で舞ったという想定になっている。

・ 湯本館の玄関
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・ ロビー他は−2−で紹介するが、ロビーを抜けると外はテラスになっている。年期のいった樹木が特徴的な庭があり、その向こうに狩野川が見える。秘湯であるからあとは何もない。そこが良い。夏は心地よいであろう。
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・ テラスから下りると庭になっている。東屋のように見えるのが脱衣所。
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・ 庭を左から回り込む。日本の庭は曲線的で、よけいに長い道を歩かせるのが普通である。回りくどくなければ日本の庭とは言えない。ヨーロッパでは逆に直線で合理的・事務的である。日本人は自然を愛でかつ共生して生きているが、対比的・断定的に言えば西洋文明では自然は加工する対象である。
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・ 後ろを振り返ると宿の全景が目に入る。郷愁を誘う風情である。
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・ 左は狩野川、清流である。川は対岸とこちら側と二筋になり流れている。天城峠までの距離は長くはないので水は清らかである。
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・ 樹木の合間から見える狩野川。清流と露天風呂は日本温泉の象徴である。
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・ 水があればとにかく一枚は写真を撮るのが私の習慣である。
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・ これは脱衣所である。
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20.2 露天風呂

・ 階段から露天風呂に下る。この視角ですぐに気持ちが舞い上がる。川に降りているのか露天風呂に下りているのかわからなくなるほど、風呂と川の区別がつかない(ように感じる)。貸切の露天風呂である。
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・ 川の横を掘ったようにも見える湯船である。(もちろん一段高い)
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・ 風呂から川を望む。想像以上に水量が多い。洪水の時はこの湯船が水没したこともあるという。川の下流のむこうに吊り橋が見える。
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・ 湯は透明、川も透明。
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・ 湯船も川もどこから見ても清らかな水で溢れている。お湯はほんの少しぬるめ。
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・ ここに浸っていると、自分が川なのかお湯なのか岩なのかわからなくなる。いずれも正しいのである。
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 風呂側からみるとすだれの向こうにはホテルが垣間見える。 先ほどの吊り橋もホテルも人は見えなかった。実はそのホテル、さる有名な高級ホテルである。秘湯フリーカーにとっては興味はあまりない(泊まるお金もない)。ここは露天風呂であるから、吊り橋もホテルも向こうからの目線が気になるところだが、人は見かけなかった。もうひとつ言えば、釣り人が川を上がっていくことも心配だという人もいる。私は男だから気にしないが、女性にとっては気になるところ、でも、ここは日本、湯船に首まで浸かってやり過ごしましょう。

・ 湯船の底には所々に小さな穴があいていて、そこから、少し熱めのお湯が出ている。混ざり合ってちょうど適温になる。訪れたのは正月であった。寒い時期であるが、お湯に浸れば何の問題もない。
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・ 湯面に映った空の青が美しい。
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・ 湯船の奥の岩からやや高めのお湯が流れ落ちている。さらにこの辺りが少し浅くなっているため、湯温が少しだけ高い。熱めが好きな人はここに寝そべることになる。
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・ 岩から豊富なお湯が流れ落ちている。
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20.3 内湯

 内湯は男湯、女湯、家族風呂がある。

・ 男湯:2面がガラス張りになっていてきわめて開放的である。外には庭が見える。
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・ お湯が源泉掛け流しで流れている。湯温がちょうど良い。
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・ 源泉の注ぎ口。豊富な湯が流れ落ちる。照明がここに当たっていて、夜はなかなかの趣である。温泉の象徴に光を当てる。他には光はなく、それがとても落ち着く。
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・家族風呂:小さい湯船である。
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次回−2−では館内と料理について紹介する。


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