ロマンの湯は5つの源泉が各々5つの湯船に注がれ、全国でも珍しい「きき湯」だ。目を閉じてこれがわかれば超一流の温泉フリークだ。第46章 奥鬼怒温泉郷・加仁湯の雪見風呂-4-English Information46.7 ロマンの湯と内湯
ロマンの湯は「きき湯」となっている。5つの源泉が各々注がれている。濁り度の異なる4つの湯と透明な一つの湯だ。目をつむって入れば、それぞれの違いはちょっとわからないのではないか、いや、目を開けていてもわからないのではないか。温度、濁り、匂いは視覚と嗅覚でわかるが、溶解している成分を肌が知ることは普通の人では難しいだろう。ここは館主の遊び心で、5つある源泉をクイズで楽しんでもらう趣向だ。
・入口
・ 横長に通路があり、壁で仕切られている。奥鬼怒4号、黄金の湯と続く。
・ 奥鬼怒4号の湯船:一人が入れる程度の大きさだ。きき湯だからこれでいいのだ。
・ 黄金の湯:構造はほとんど同じだ。
・ 対岸の雪を見ながら入湯できる。
・ 湯量は多くはない。
・ たぶん崖の湯
・ 最後は二つの湯船があって、一方は丸い樽形で、透明だ。
この一帯を裸で行き来するのは、なんだか温泉ランドに行ったような気がしてくるが、あくまで山奥の雪見風呂だ。時間のある人は思う存分「きき湯」を楽しみたい。参考までに5つの泉質は次の通りだ。
湯 | 量(ℓ/分) | 温度(℃) | pH | 成分総計(mg/ℓ) |
黄金の湯 | 126 | 46.5 | 6.4 | 942 |
奥鬼怒4号 | 32 | 45.9 | 6.6 | 935 |
岩の湯 | 108 | 63.7 | 6.3 | 1472 |
崖の湯 | 58 | 58 | 6.4 | 1233 |
たけの湯 | 9.8 | 50.2 | 6.7 | 902 |
ちなみに、お隣の八丁の湯は単純泉と単純硫黄泉、50℃位、pH=7.0〜7.2、成分総計が600mg/ℓ程度でさっぱりとしている。
冬の野天風呂はいつも快適な訳ではないし、当然夜は結構寒い。ここは標高約1300mもあり、氷点下は間違いない。そんなときはやはり内湯でまったりだ。私は、温泉では特に夜は早く寝てしまい、深夜に目が覚めると、ふらふらと内湯に行くのが作法だ。それで目が覚めると思いきや、体はのびのびとなって、また熟睡することができる。
・ 2カ所の洗い場とは仕切られている独立部屋の内湯だ。
・ 入口方向を見る。お湯は(どこでもだが)やや高めで、長湯は遠慮するが出たり入ったりで楽しむ。
46.9 食事
3人で宿泊して一人11000円だった、これはかなりリーズナブルだ。食事は豪華なものはいらない。それでも大抵の旅館では量は多い。これは少し減らしてもらいたいといつも思う。ついつい食べてしまうから。まずは夕食から。
美味しかったのは小さな岩魚の塩焼きだ。頭も全部食べられるくらいじっくり焼いてあった。(最後の一枚(海苔)は朝食)
朝食は簡素だが、岩魚の開きを焼いていただいた。焼きながら食べるのは誰でも好きだ。赤い模様の納豆が出ていた。これにまつわるおもしろい話は-5-でお話ししたい。
・帰り道で見た山々

加仁湯
温泉概略データ:源泉量:5本で約300ℓ/分強、46〜64℃、含硫黄塩化ナトリウム炭酸水素泉、pH=6.3〜6.7、蒸発残留物=約900〜1500mg/ℓ、内風呂男女各1、露天風呂女1、混浴2、岩風呂1、貸切4、ロマンの湯(きき湯)5。
・なお、本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
・文章と画像の著作権は著者にあります。許可なくコピー・転載できません。
ブログの全体メニューに戻るFC2 Blog Ranking
にほんブログ村
にほんブログ村
旅休ドットコム・ブログナビゲーター相互リンク募集・リンク集