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岩地温泉・かいとく丸と西伊豆紀行-3-


和風オーベルジェとも称される素材重視の美食の宿だ。ヒラメと伊勢エビがすばらしい。秘湯を忘れて食事を堪能した。
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第48章 岩地温泉・かいとく丸と西伊豆紀行-3-
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 かいとく丸は料理のうまい民宿としてつとに有名である。実は風呂も負けず劣らずサプライズなのだがそれは次回に譲るとして今回は料理の紹介に。このブログを始めた頃、料理は極力さけて風呂に絞ってレポートするつもりだった。しかし、そのうち料理も紹介したい宿は多いことがわかりました。その感動を紹介したい。

48.6 夕食

 食事処にはテーブルが3卓ある。静かな空間だ。この空間設計も-5-で紹介する。最初の驚きは、掘りごたつ式の床は床暖房だったこと。料理だけでなく、食する場の設定にもかなり気をつかっていてホスピタリティのレベルが高い。

・ 食事卓、ここに写ってない3卓目は6人がけだった。
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・ 最初はタコのカルパッチョ。ここは普通だった。
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・ 豆腐のように見えるが、ムッ、チーズ?だった。普通ではない、と直感する。
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・ サザエは焼きたてのつぼ焼きだ。バジルソースの相性がいい。
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・ さて、名物の伊勢エビのお刺身だ。申し訳ない、ぷりぷり!甘い!新鮮!!庶民なら自分で買っては絶対食べないのがこの伊勢エビだ。ここの伊勢エビは結婚式でいただく伊勢エビとは明らかに違う、鮮度がいいから。
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・ 次はひらめのお造りだ。ポン酢つき。平凡そうに見えて、しっかりした器に乗せられた厚めのひらめ!薄造りだけがヒラメやフグではない。
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・ なぜなら、厚めにするとヒラメは甘くて一層こくがあるのだ。しかし、それではインパクトに欠ける。そこで女将が発案したのは「生七味」(造り方を聞き忘れて後悔だ)。これが絶妙な味だ。
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・ これにハーブを一乗せしていただく。半透明のヒラメ。う〜んんん、こんなものがあったとはオドロキ!厚い身をしっかり口に含む味わいが深い。
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・ ついに伊勢エビのアメリケーヌが登場した。フランスパンがもちろんついていた。和風料理になぜこつ然と洋風が登場するのだろうか?などと感じる余裕がない。と〜ってもおいしいからだ。パンをちぎり、スープに浸して次々に口に放り込む。時々エビの白い身をいただく。甘いエビソースも口一杯に広がってゆく。小泉武夫先生ならピュルピュルーと言いたいだろう。
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・ かなりお腹がふくれてきたが、そこに登場したのは大きな鯛だった。写真ではわからないがかなり大きな鯛だ。身が厚くふ〜っくらと焼き上がっている。片身を食べるのも大変だが、両面をすべていただく。焼きすぎず、レアすぎず、この「ふ〜っくら感」がただ者ではない。
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・ 締めはご飯と香の物だ。おひつの中にご飯が入っているし、自家製のぬか漬けがやさしい香ばしさだ。
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・ ご飯は粒がぷりぷりに立っている。伊勢エビのまねをしているのか?ここで精米しているのでないかと思う。かなりの美味しさだ。
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・ みそ汁だ。何の変哲もない水菜のみそ汁、ところが、一口含んで、こりゃなんだ!この香ばしさは?ウドか?いや…ふきのとうがほんの少し入っていた。春のうれしい香りだ。この辺のしかけが手練の料理研究家たるゆえんだろう。お酒は冷酒を2合頂き、大満足した。
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48.7 朝食

 朝食は朝の光だ。静かな一日の始まり、朝の清々しい光に照らされた朝食は(自分で作らないこともあって)贅沢なもの。

・ 光の中で私たちを待つ簡素な朝食。
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・ 生きのいいシラス大根。シラスも立っている。
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・ 小さなアジの開き。この大きさがお腹にいい。
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・ 野菜サラダ、これに人参とリンゴのミックスジュースが付く。
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・ 昨夜の伊勢エビが再度お出ましだ。身が少し残っていてこれがうまい。
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・ 最後は昨夜と同じ香の物だが、ぬか漬けはとにかくうまい、味がマイルドなのだ。
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 料理にいちいち感動してなんぼ、と思われるかもしれないが、ここには確かな感動がある。派手さを押さえて簡素、ナチュラル、創意工夫に溢れている。突き詰めて行くとこんな民宿温泉あり??と思う。料理だけでなく実は温泉もいい。そして空間も。-4-は温泉だ。これも納得の風呂だ。


かいとく丸
温泉概略データ:源泉量:不明ℓ/分強、55.7℃、カルシウム・ナトリウムー塩化物泉、pH=7.4、蒸発残留物=12380mg/ℓ、貸切内風呂2
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.26 2013 温泉 comment0 trackback0