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壁湯温泉・福元屋の透明湧出-3-


福元屋の真骨頂は洞窟風呂にあるといっても過言ではない。入湯しなければ決してわからないこの素晴らしさ。及ばすながらお伝えします。
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第54章 壁湯温泉・福元屋の透明湧出-3- 
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54.6 洞窟風呂

 「百聞は一見に如かず」と言います。今回は「一見は一浴に如かず」と改訂いたします。洞窟風呂の写真だけですが、写真でその一端を感じて頂ければ幸いです。

・ 町田川から見る洞窟風呂
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・ コンクリートの壁になっていて、昔からそのままだったのだろう。壁の高さからして、洪水時にもそんなには水嵩は増えないだろう。
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・ この壁から惜しげもなく掛け流しの温泉が流れ出ている。
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・ 相当な量だ(聞くところでは1280ℓ/分)、つまり一分間でドラム缶6本分だ。
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・ 川の中央にはあたかも庭師が意図的に配置したような岩が二つ、まさに自然の妙だ。
 しかし、ふと考えると、もしかしたらこの岩、洞窟風呂を作った時に敢えて川の中に余った岩を配置したのではないだろうか。あまりに、うますぎる配置、に見えてきた。
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・ 洞窟風呂は、崖を横方向にくり抜いた構造になっている。
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・ ここからが本題だ、くり抜かれた奥の方が見えるが、お湯が完璧透明!左手から溢れている。
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・ 惜しげもなくお湯が溢れ出ている。
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・ 中央と右の底に巨岩が横たわっていて、その回りを小さな(と言っても数十センチはある)石が囲んでいる。巨岩の辺りは水深は浅めだ。しかし、奥の方は水深は1mくらいある。
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・ 左手奥の辺りが源泉の湧き出ているところだ。ここに身を任せる。岩の間の奥の奥の方から出ているようだが、湯温が一定なので、流れがわからない。福元屋は宿泊女性用にゆゆ着を無料で貸してくれる。天女洞窟岩風呂で着替えてくれば抵抗はない。女性にも配慮した宿だ。
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 源泉温度は39℃(分析表では36.6℃)、pH7.9、成分濃度は276mg/kg の単純泉(弱アルカリ低張性温泉)だ。湯量豊富な源泉の上に湯船があり、しかも川沿いだ。温めの湯は好きずきだが、当方はかなり好きだ。というのは長湯できるし、成分濃度は低いので長湯しても湯当たりしない。湯温が高くないから冬は少し「涼しい」だろうが、入ってしまえば出なければいいだけで、それもまた天国だ。夏は浸ってよし、出て涼むという天国だ。足下湧出の法師温泉・長寿館は建物の中だが、こちらは全くの露天風呂、しかも川が目の前、こちらに心が傾いてしまう。乳頭温泉・鶴の湯、これはすばらしいが、難点は人が多すぎること。福元屋の洞窟風呂はとても少ない(少なくとも今回は)。しかも川の横で野趣満点!西の横綱に推挙したい。

 特に、新鮮で透明な大量の源泉掛け流しの川沿い露天風呂というのはあるようでなかなか出会わない希少価値だ。300年前から温めの湯が泉のように溢れている。温めの泉=温泉と考えると、これこそ温泉の原点かもしれない。特に透明な湯が大量に湧出する価値はすばらしい。

・ 湯船からの眺めだ。緑が湯面に反射している。
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・ 下を見ると鏡の世界だ。
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・ よく目を凝らすと水底が見えてくる。底の岩がくっきりすっきりと見えてくる。
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・ 上を見上げると岩壁だ。「洞窟」と言うより横穴に近いと思う。岩の外は樹木が覆っている。そこで鳥たちが賑やかに歌っている。溢れる源泉、岩、樹木、川、鳥の声…これ以外の贅沢があるだろうか。
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・ もう一度水底を見る。いつ見ても透明なお湯がゆらゆら!!
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 この洞窟岩風呂は建物が新調される前からずっと変わっていない。このお湯を求めて通ってくる方も多いと聞く。そのはずだ、ここに浸れば、今までの温泉はなんだったんだろうかとさえ思えてくる。福元屋を紹介する写真はこの洞窟風呂だが、岩の上から光が差し込む絵柄が多い。しかし、この風呂の本質は水底にあると思う。岩の間は砂地になっている。ここ足でかき回すと気泡が沢山上がってくる。源泉に溶存ガスがふくまれているからだ。地下には酸素がないから炭酸ガスのはずだ。これは血行をよくする。-4-では川のすぐ横にある川湯を紹介します。

福元屋
温泉概略データ 源泉量:1280ℓ/分、36.6℃、pH 7.9、炭酸水素塩泉、成分総計276mg/kg、露天風呂2、内風呂(貸切)2、女性用1。

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.29 2013 温泉 comment0 trackback0