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清津温泉・清津館の発見-1-


新潟県湯沢町から山一つ越えると清津峡だ。一帯は本当に古き良き山里である。清津館は文字通り清津峡の入口にある。
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第56章 清津温泉・清津館の発見-1- 
English Information

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56.1 はじめに

 新潟県・清津峡は日本三大峡谷の一つである。他の二つは黒部峡谷と大杉渓谷(吉野熊野国立公園内)である。詳しい人でなければピンと来ないかもしれない。黒部や吉野熊野は有名であるが、三つ目の清津峡は存在感が薄い。清津館はその入口にある秘湯で、温めのお湯と普通の湯が楽しめると聞いて、行くことにした。夏場は温めの湯がいいからでもある。また、いくつか思わぬことに遭遇した。これは追って紹介していきます。

56.2 葎沢(むぐらざわ)と小出

 関越道の関越トンネルを抜けると新潟県湯沢町である。ここはスキー場が多く東京から近いこともありリゾートマンションが林立する。「東京都湯沢町」と言われることもあるらしい。日本離れした風景である。塩沢石打ICを降り国道17号線から353号線に右折し、十二峠トンネルを越える。九十九折りの道を下って行き、清津峡には左折して389号線に入る。そこは、葎沢(むぐらざわ)という小さな集落であった。葎沢は読みが難しい。清津川に橋が架かり、対岸が小出である。

・ 九十九折りから見た葎沢の集落。あっと驚く風景だと思った。周囲は山に囲まれていて、棚田の中にあるとても小さな集落だ。日本原風景のミニチュアのように見える。
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・ 近づいて見るとお堂がある。田んぼに囲まれたお堂の向こうにも古い建物があり、手前には黒御影石の立派なお墓。なかなかの調和だと思う。
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・ お堂はとても古く見える。雨風、台風に耐えて来た風格がある。
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・ 花と建物、夏らしい(訪れたのは6月末)。花は葵の仲間だろう。
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・ 石像もある。やはり日本の原風景集約版だ。
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・ 清津川の橋を渡ると、小出の集落だ。この対岸にもお堂がある。涼しげなお堂だ。
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 この小さな一帯は、現代日本から隔絶された空間だ。どこにでもありそうだが、あるようでなかなかない風景だ。

56.3 清津温泉・清津館

・ 清津温泉は昔は、地域の名前を取って小出温泉と言っていたらしい。4軒程の宿が軒を連ねている。ここも温泉街の超ミニチュア版だ。
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・ 土産物屋さんが一軒あって、その川縁から清津川が見えた。渓谷の中を清流が流れている。この上流が清津峡だ。
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・ 一番奥が清津館。鉄筋三階建ての立派な宿だ。鉄筋なのはここが豪雪地帯だからだろう。
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・ 左手にお堂がある。こじんまりとしている。きっと温泉神社?
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・ おなじみの薬師堂だ。温泉地の必需品。
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・ そして薬師如来。これは新しい像だ。いつも思うが薬師如来のご尊顔の表情にはいつも癒される。平穏、平和、柔和、癒し…
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・ 清津館の入口、日本秘湯を守る会の提灯がある。
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・ 玄関脇には植栽、自然風で、ここだけでも宿の思いが伝わるもの。
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・ 中に入ると、少々驚いた。広くて明るい。残念ながら民芸調ではない。
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・ 巨木をくり抜いた囲炉裏がある。
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・ 休憩所のソファー。
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・ 明るい食堂。2枚。
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・ 部屋は10畳で広い。
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・ 床の間には野花が生けられている。
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 さて、チェックインは3時だが早めに着いてしまった。清津峡を見てくるかどうか迷っていたところ、女将さんが「もうお部屋に入ってもいいですよ、良かったら露天風呂でもいかがですか」と、これはとてもラッキー。そもそも素敵な若女将さんだが、とても気さくで柔軟な方だ。日本旅館の女将さん!という感じ、つまり、可能なことは結構聞いてくれてなんだかうれしくなる。(過去、最悪だったのは、チェックインまではロビーにも入れません、と言われた時、しかも暑い日だった…)

 話は飛ぶが一般に会社や役所という所はマニュアルだらけで息が詰まる。ロボットのように応対してくれるからだ。いやロボットだ。賢いけれど少しスノッブ。ロボットを演ずるのも大変だろうが、ルールを勝手に曲げたり変えると組織がめちゃくちゃになる。ロボットを動かすルールをマニュアルという。プログラムだ。ところが、中小企業ではマニュアルによらず臨機応変という所作がある程度は出来る。意思決定の出来る責任者がそれを可能にする。自分の責任でお客の要望や気持ちに対応するからだ。当方のようないい加減な人種はこちらの女将さんの方がしっくり落ち着く、んです。

 次は、館内で驚いたことと、宿に着くまでは知らなかった、当日の館内特別行事を紹介します。-2-では絵画サプライズと国定忠次、これって一体なに??


清津館・温泉概略データ 源泉量(薬師の湯):54ℓ/分、48.5℃(内湯42〜44度)、pH 9.2、小出2号線は39℃。12ℓ/分、pH9.2、含硫黄−ナトリウム・塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)、蒸発残留物680mg/kg、内風呂:男女各1、貸切露天風呂貸切1。

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.31 2013 温泉 comment0 trackback0