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たんげ温泉・美郷館(再訪)-5-

伊参(いさま)地区は「日本で最も美しい村」連合に登録。古い神社、樹齢数百年の巨木、養蚕住宅、日本の原風景だ。
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第77章 たんげ温泉・美郷館(再訪)-5-
Chapter 77 section 5, Gunma prefecture, Tange onsen, Misatokan -5-
English information:Tange onsen Misatokan

77.6 親都神社と蕎麦処けやき

 中之条町には「日本で最も美しい村」連合の六合(くに)村伊参(いさま)地区の二つが登録されている。中之条町による伊参地区の紹介はこちら。

 これは、二つの地区の独自の考えもあるだろうが、中之条町の戦略なのかも。関東県で東京に近い、日本の原風景に都会の人を呼び寄せたいと思う。今はブレークしてはいないが、長い歴史をもつこれらの地区は早晩ブレークすると思う。多分、外国のメディアが先行して。

・ 中之条町から右折して霊山たけやまに登ると親都(ちかと)神社がある。日本の田舎の神社というのは西洋の協会と同じ感覚。
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・ 親都の大きやきは樹齢700年!江戸幕府が始まった時に既に樹齢300年ということになる、スゴいやつ。
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・ この神社、杉の巨木も林立している。西洋ならさしずめ、大理石の石柱というところ。
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・ すぐ横に「そば処けやき」が静かにワタクシを待っていました。
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・ 茅葺き屋根と巨木の梁がすばらしい。
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・ 十割蕎麦を賞味いたしました。
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・ この地域には嵩やま彫りがある。薪を削ったような荒々しさの中に、円空彫りのような尼僧の静かな微顔が心なごむ、ということで一体を買いました。
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・ 今、居間のなかで微笑みが空間に拡散している。

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77.7 富沢家住宅(養蚕)

 地図にも載っている名所である。相当な山の中に孤立して、かなり大きな(工場風の)住宅が圧巻。中之条町から県道53号登ってゆくと10分足らずで到着。

・ ここ伊参(いさま)地区は「日本で最も美しい村」連合に登録されている。
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・ 「旧富沢家住宅」は大きな養蚕農家。茅葺きの重厚な建物。誰もいない。
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・ 中に入ると広い土間、右手が馬屋。大きな桶は馬用でしょう。馬は家の中に住んでいた訳だから、賓客扱いのトモダチ感覚だったのか。馬は労働力であり、かつ、最後は食料だったのだろう。カマドも二つ。ご飯用とみそ汁用だったのか。
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・ 土間の光と影に心動かされます。
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・ 居間に上がると壁際に定番の神棚とたんす。
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・ 居室は白と黒の世界。これぞ日本です。西洋のような明るい色が一切ない世界。
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・ 不思議な構図。
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・ カイコの繭を飼育した箱。いわゆるマンションですネ。
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・ 天井は高い、昔は煙でもっと燻されていたはず。
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 この地区ではかなり組織的な養蚕業が行われていた。明治以降の日本の輸出産業を担っていたのが養蚕業。同じ群馬県には、世界遺産に登録された富岡製紙場もある。

・ 近くにモミの巨木があると聞き、寄り道を。しゃべり石のモミ、という樹齢800年の巨木。裏手は痛々しく空洞化しているが、それでも天に向かう気力が残っている、こちらもスゴいやつ。
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 田舎(この言葉は実は好きです)というのは、これから大きな転換期を迎える。いわゆる限界集落問題だ。村だけでなく、ほとんどの町や村、いわんや市も人口が次第に減って行く。何の特長もない地域はおそらく壊滅的なことになるのでは。

 でも、「日本で最も美しい村」連合に登録されているエリアはもしかしたら海外からも観光客が細いが長く訪れるスポットになるのではないだろうか。700年を越える鎮守の巨木、壊れることのない古い住宅のほうが、にわか仕立ての都会より普遍的で説得力があるから。


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たんげ温泉・美郷館:カルシウム-硫酸塩泉(低張性アルカリ性温泉)、36.5℃、ポンプ揚水120ℓ/分、pH8.5、蒸発残留物1550mg/kg、内湯男2女1、露天風呂女1,貸切露天風呂2。
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.26 2014 温泉 comment0 trackback0