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川浦温泉・山県館と西沢渓谷

山梨県の西沢渓谷を散策し、その手前にある川浦温泉・山県館は淡白・新鮮で豊富な湯量を誇る。西沢渓谷が素晴らしすぎる。
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番外編(-22-) 川浦温泉・山県館と西沢渓谷(2014.12.30)
Yamanashi prefecture, Kawaura onsen Yamagatakan

 番外編とは日帰り入浴のことです。今回は温泉の話は二の次で西沢渓谷が主かもしれません。話の順番は川浦温泉・山県館が先で、西沢渓谷は後です。番外編にしたのは、宿泊していないからです。

 山梨県甲府市の北の山塊に甲武信ケ岳(2475m)がそびえる。かなり高い、そして、山梨県、埼玉県、長野県の境界点でもある。その南の山麓をえぐって流れるのが笛吹川の源流。花崗岩の巨岩を削って、まさに清流が流れ落ちる。岸の両脇は断崖に近いが、歩道が整備されていて、ワタクシ的にはかなり歩きやすい。少なくとも八ヶ岳の巨岩をまたいで歩いて行くよりは。

 その清流たるや、ちょっとした世界遺産になると思うくらいすばらしい。言葉ではなく、後の写真で。有名なのは新緑と紅葉、今回は紅葉をねらって。


アクセス

 新宿から東名高速で(空いていれば)1時間20分で勝沼IC、そこから約40分、つまり、早ければ2時間で到着してしまうアクセスの良さ。ところが、東京周辺の高速道は、いつも渋滞する。午前は下り線が、午後夕刻には上り線が、週末や休日はとくにひどい。そこで、ワタクシの定番は早朝に出ること。

 人と違うことをすれば、違った結果になる、これは当たり前。うまく工夫すれば渋滞は完全に制覇できる。駐車場には8時頃到着。それでも1/3ほどは埋まっていた。


川浦温泉・山県館

 西沢渓谷の手前10分の位置にある。

・ ロビーは広くてモダン。
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・ これは部屋の写真ではありません。男湯の入り口の控え室(みたいなもの)です。もう完全にリラックスするために造られたもの。
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せせらぎ之湯

・ 中にいるとこれです!広い湯船に新鮮な源泉が惜しみもなく注がれています。
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・ 中央の岩から噴き出しています。
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・ この通り。
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・ 横からはジェットバス風。これは好ずきでしょうね。
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・ こちらは、半露天風呂というか、外に向かって窓がない。そして、お湯がぬるい、それがいい。
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・ 源泉の注ぎ口はこの通り。
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・ まるで生き物のように流れるお湯。なめらかなアルカリ性のお湯の特徴ですね。
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渓流雅之湯
 
 有名な露天風呂の渓流雅之湯に行きます。本館からエレベータで下り、さらに、階段を下りていきます。

・ 下に降りて行くと、川のすぐ近くまで行く、が、川べりではない。湯船は人が多く、撮影はご遠慮。
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・ 源泉の説明、ありがたい説明が書かれている。アルカリ性で温めというのは泉質は福島県・湯岐温泉に似ている。
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 山県館は500年以上の歴史を持ち、部屋は37室なので中規模旅館、湯量は毎分1トン以上で圧倒的な湯量を誇る。




西沢渓谷

 駐車場から往復する。登り2時間、下りは1時間半くらい。このくだりは、昔の軌道跡をひたすらあるくものだが、登りは主に左岸(上流から見て左)に沿って登って行く。順を追って紹介するのは面倒なので、一挙に写真を紹介、とにかく、皆さんには行っていただきたい。ワタクシも、その皆さんの一人でしたから。

・ シャッタースピードを少し落とすだけで、いかにも、といった写真になった。キレイな花崗岩を石鹸のように削って流れる水。
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・ 透明で青い水が、これでもか、と流れ落ちる。
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 三脚を持って行ったんですが、連れは待ってくれない。とっとこトットコ先に行く。「早く来いよ」という顔をしてこちらを振り返っている。で、その圧力に負けて三脚を使う暇なし。でも、1/5秒ほどのシャッタースピードで上手く撮れた。両脇を閉めてガッチリと構えて。

・ 紅葉の時期、というつもりで行ったが、少し早いようだ。10月中旬でした。
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・ 左岸に設えられた歩道を歩く。なんか危険でオチそうな道に見えますが、落ちないようにしっかり整備されています。感謝!
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・ どうみてもどこかの秘境です。
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・ 水量は多く豪快!
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・ 水ってこんなに美しかったのか!ワタクシの奥さんみたい、と、書き留めておこう。
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・ 滑る水
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・ 落ちる水
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・ 滴る水
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・ 着きました、最終ゴール近くのポイント7段の釜の滝壺。
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・ 水の棚田ですね!
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 圧倒的な迫力があるが、観光ずれした美人を見ている感じがしないでもない。けれどワタクシ的には先ほどの渓流の方が野性味がありました。

 というわけで息もつかせず2時間半、いや、すばらしい渓谷です。花崗岩を削る渓谷では、昔むかし、感動したのは宮崎県の祝子川(ほうりがわ)、ついで、屋久島。共通するのは水の美しさ。雨が降ってもなかなか濁らない。西沢渓谷の下りは昔の森林軌道跡の小道を1時間半、トコトコと歩く。これは快適。

 つくづく思うのは、日本は温泉大国であるとともに水の国そのもの。地球上でもっとも恵まれた国の一つ。温泉はいつものようによかったが、この温泉は渓流が温められて出てきたような感じだった。

 「雨滴、石を穿つ」ということわざは、努力の積み重ねが成功に結びつくという意味だが、自然の水が巨岩を自由に加工して削っていった結果をみると、たいしたもんだと感動すました。成功も失敗もなく。


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山梨県川浦温泉・山県館:316—990ℓ/h、アルカリ性単純温泉、41.2〜43.2℃(2011年の震災前)、pH9.5〜9.6,成分総計218.8〜277.7mg/kg。
・なお、本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
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.30 2014 温泉 comment0 trackback0