秘湯感動紀行　ー秘湯めぐりで出会う感動ーJapan Secluded Hot Springs Travel 2016年08月16日

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甲子温泉・大黒屋-5-

恵比須の湯は男女別（入れ替わり）で内風呂と露天風呂付き。大黒屋の湯船の佇まいは２万円以上の上品さがある。
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第110章　福島県甲子温泉・大黒屋-5-
Chapter 110, section 5, Fukushima prefecture Kashi onsen Daikokuya -5-
Japanese information: 大黒屋
English information: Daikokuya
2016.7.7-8

110.7 恵比須の湯

　母屋の建物に続いて「恵比須の湯」がある。男女別で入れ替わり制になっている。同じフロアーなので長い階段を降りて登ることはない。お手軽に温泉を楽しみたい方にはいい。

　結論から言うと女性用の方が断然いいです。大黒屋は女性重視（偏見ではなく）の宿ですね。おそらく意図的にか結果的にか、は別にしてマーケティングで女性視点からの細やかさ、清潔さ、上品さにこだわったのでしょう。

・男性用の内風呂です。窓に沿って細長い湯船です。一面ガラスなのですこぶる開放的です。

・外からの光が差し込みます。

・湯量はやはり豊富。温泉成分が結晶化している。

・湯船から注がれる湯と外を見ながらまったり楽しむ。

・外に出ると、うっそうとした森の斜面にあることがわかる。湯船はややこじんまり。灯篭を配置したのは和風にしたかった？

・石造りのやや平均的な露天風呂。

・透明で豊富な湯量です。

・斜面にあるので見通しがいい。

・こちらは女性用の内風呂、窓の外に露天風呂が見えます。

・入れ替わりで男性が入れるのは夜、露天風呂には石畳をあるいて行きます。

・柔らかな灯りでノンビルと過ごせます。感じは少し高級感があって、一泊２万円以上の宿の佇まいです。

　大黒屋はどこもかしこも清潔で隙がありません。東北の朽ちかけた風情のひなびた宿を求めたい時には向かないけれど、清楚な佇まいに好感が持てます。次回の食事の時にもふれますが、簡素・簡潔・清潔・高品質が特長ですね。

　さて「源泉湯宿を守る会」という会があります。

　この会は、宿泊一人当たりの湯量が毎分１リットル以上というような基準を設けて、新鮮な湯を供給することに心がけています。別の張り紙を見ると、源泉掛け流しはもちろんですが「1日一回換水、換水時に清掃、客室１６室で一人当たり４畳で計算して宿泊者最大６０人、源泉は３００リットル／分なので、一人当たりの源泉量が６リットル／分」どうだ！という感じです。

　別に威張って書いてあるわけではなく、よく見ると心意気が数値で示されています。豊富な湯量を誇る本来の温泉ならではのアドバンテージです。

　湯量が豊富でも高温だと冷却する手間が大変ですが、適温の源泉があって本当に羨ましいです。

・元湯甲子温泉旅館大黒屋：１号泉：カルシウム・トリウムー硫酸塩温泉（低張性弱アルカリ高温泉）、413ℓ/分、45.1℃、pH＝7.8、蒸発残留物974.7mg/kg、２号泉：単純温泉（低張性弱アルカリ高温泉）、220ℓ/分、43.1℃、pH＝7.8、蒸発残留物932.7mg/kg、内風呂＋露天風呂：男女各１、大岩風呂（混浴）２、櫻の湯（女性用）１。

・-6-は夕食と朝食です。 (Continue to next report)