宿の上流側の湯小屋「上の湯」は下の湯より一回り小さい湯船で、やはり足元湧出源泉。まったり時間がいつのまにか過ぎていく。・
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全てのレポートはこちら(Go to All report)。第133章 鹿児島県 湯川内温泉・かじか荘-2- Yugawauchi onsen Kajikasou-2-
Chapter 133, section 2, Kagoshima prefecture Yugawauchi onsen Kajikasou
Japanese information:
湯川内温泉2018.4.24-25
133.5 上の湯 (Uenoyu)
・ 湯治棟外の上の方に「上の湯」の湯小屋が見えます。

・ 通路の壁は苔むしています。

・ 左が湯小屋、右の鳥居は温泉神社ですが、この上には今は何もない。

・ 実は湯小屋の横は渓流になっています。湯小屋の中が源泉ですから、本当に川筋に温泉が湧いているんですね。

・ 裏手はうっそうとした森。

・ 夜は一層趣が増します。これぞ秘湯!

・ 後ろを振り返ると赤屋根の母屋と黒屋根の湯治棟、手前の池には鯉が泳いでいます。(この中に鯉を入れた方と、湯船でお話ししました、後で。)

・ 夕暮れ時

・ 左は「下の湯」の湯小屋、右は湯治棟。

・ さて、「上の湯」の湯船はこのとおり、全く透明な源泉が同じように底から湧いていました。定員4名でしょうか。2名だと足を伸ばせるのでリラックスできます。

・ お湯があるのかどうかわからないほど透明

・ 淵から溢れています。

・ 結構な量

下の湯と同じように、足元からプクプクと源泉が湧き出し、ざあーっと溢れていました。アルカリ性でぬるめ、硫黄臭、いや、たまりませんね!
湯船で一緒になった地元の方からこの宿の歴史などを講釈していただきました。この方、一日置きにほぼ例外なく来て2時間を過ごし、体が快調とのこと。ここまでくれば人生そのものですね。
さて、温度ですが、上の湯の方がほんの少しぬるめかなと思いましたが、この方のお話しは次のとおり。
「温度が違うのではと、皆さん言っているが、このとおり(温度計持参)、どちらも38度くらい。源泉は上と下に二つあるが同じです。ただ、湯船の大きさが違う、天井の吹き抜け構造が違うなどで、結局わずかな体感温度差があります。」
この方、2日おき毎回来て2時間過ごすのが日課とのこと、恐れ入りました。でも、ワタクシの体感温度計では0.5度くらい差があるような?。
ここで動画を紹介。まずは、溢れ去る源泉と湯船。
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133.6 おわりに (Closing remarks)
前回と今回の動画でわかるように、これは文字通り隠れた秘湯です。まず、足元湧出のプクプク快感、ぬるめでアルカリ性、硫黄臭の単純温泉、なので、当然長湯になります。すると夜は熟睡します。
ぬる湯の足元湧出なら法師温泉長寿館、加えて野趣溢れる露天風呂なら壁湯温泉福元屋、これに十二分に対抗できる、と自信を持って太鼓判!!料理は出ませんが、それで全く問題なし。
飲泉も体にいいという噂、なので、源泉は持ち帰りで300円、日帰りの方は入浴料300円で持ち帰り自由、量は不問。ということで、地元の方は必ずポリ容器持参でした。地域密着型の湯治宿ですね。
余談ですが、焼酎を炊事場蛇口の水で割って飲んでいたら硫黄の香りがしてよかった、けれど、だんだん匂いがきつくなった、つまり蛇口の水は源泉でした。そこで、帳場に行って水をいただけますか、とお願いしたところ、「水道水はありません、全て源泉です」とのご返事でした。よって最後は自販機の水を使いました。そうコーヒーも。
・上の湯にあるこのポンプが全館に源泉を供給しているそうです。

最後に、お一人様素泊まりで2500円でした。浴衣を借りてプラス200円。タオル洗面具は持参ですよ。う〜ん、これが温泉の原点ですよね!知らない秘湯がまだまだある!大正解の宿でした。湯川内温泉・かじか荘:アルカリ性単純温泉(硫化水素臭)、36.3〜38.4℃、pH=9.4〜9.6、蒸発残留物127〜133mg/kg、内風呂:男女各2。
・次回はついに妙見石原荘です。(Continue to next report)

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湯川内温泉・かじか荘