七実の湯は樹林と渓流のシンフォニー、内湯の天降殿は壁面の彫刻(池川直氏制作)が圧巻、芸術に凝っている秘湯の宿の面目一如。・
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全てのレポートはこちら(Go to All report)。第134章 鹿児島県 妙見温泉・妙見石原荘-3- Myouken onsen Myouken Ishiharasou-3-
Chapter 134, section 3, Kagoshima prefecture Myouken Ishiharasou
Japanese information:
妙見石原荘English information:
Myokenishiharaso2018.4.25-26
妙見石原荘には源泉が7つもあるという。しかも湯量が豊富かつ高温(50℃以上)これは稀に見るアドバンテージ。適温にするための方法は、普通は加水するが、ここでは熱交換器を通して温度を下げている。成分が濃くて内部がつまる温泉ではこうはいかない。羨ましい限り。
源泉をそのまま注ぐために、大気に触れずに温度だけを下げるようにしたわけ。また、なるべく源泉の近くに湯船を造っている(ので、湯船の位置がばらばら)。また、各々の湯殿が個性的である。今回紹介する二つの湯もなかなかのもの。134.5 七実の湯 (Nanami-no-yu)
・ 川沿いに少し降りていきます。

・ 湯殿の中は閉鎖的かつ開放的。3面を壁が覆っているので、ここは昼間は日帰り客の女性専用になっている。

・ 樹木が覆っているのでプライバシーも確保。

・ 少し怖いくらい渓流の横。

・ 湯船からは見る景色は渓流と一体になる。

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温泉、渓流、樹林のシンフォニーというわけで、やはり動画の迫力がいいですね。今でも、なんか思わず入りたくなります。134.6 大浴場・天降殿(あもりでん) 内湯はここだけです。ので、大きめの湯船。しかし、圧倒されるのは壁面彫刻!
・ 視界の向こうは下界の日常世界、ここは、なんだか異次元空間。

・ というのはこの彫刻

・ 突き出した動物の口から源泉が吹き出す。左手の、彫刻の中に閉じ込められてしまったお二人。特に右の方はど迫力!

・ 魚とゲタばき顔の組み合わせの意図は?

これを見ているとなんだか哲学的な気分になりますね。芸術は作り手に深遠な意図があったり、予想外の結果を引き出したりするが、やはり、受け手が何を感じるかが重要、といっても不思議な体感。空想世界であって現実世界!
やはり、お湯に浸っていると、体も頭も弛緩してきますね。
さて、この内湯、湯気もうもう状態で写真が撮れない。というのはカメラのレンズが曇るから、そこで一計、携帯を使いました。レンズか曇るのは温度差があるからで、デジカメはやや図体が大きくて温度は低いまま、なので曇る。
一方、携帯は小さくて薄いので温度が湯殿の温度に次第に上がってくる。ので、レンズの曇りが少なくて写せます、が、時々タオルでレンズを軽くふいてあげましょう。いずれにせよ、湿気はカメラにはよくない。
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作者は池川直(いけがわすなお)氏、鹿児島大学の教育学部の教授です。研究テーマは「心象表現の表出と実在化:環境や建物空間における彫刻表現のあり方に関する研究」ですので、なるほど!とナットク。
池川先生だけでなく、この彫刻を依頼された妙見石原荘の館主に深く脱帽です。館主は意図を伝えたのか、それとも先生に任せたのか??とても気になります。
ワタクシの想像は、先生の作品を見せてお客さんをびっくりさせてやろう(非日常体験)、そして、先生の作品を永久にここに閉じ込めておくこと?? さらに、ワタクシの妄想は、例の閉じ込められた人は先生です。左があるべき姿(意思を表出)、右が内在する別面の実在化かな?
次回は、意表をつかれて、かなりびっくりした食事処の内装。もちろん食事も!妙見温泉・妙見石原荘(妙見1号):ナトリウム・カルシウム・マグネシウムー炭酸水素泉 (低張性中性高温泉)、55.2℃、pH=6.4、成分総計2739mg/kg、内風呂:男女各1、混浴露天風呂3、足湯1。
・次回は食堂と料理で締め。(Continue to next report)

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