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番外編(37) ラムネ温泉館

濃厚二酸化炭素ガスを含んだぬるめの湯がじっくりと皮膚から体に浸透します。ユニークな建物は藤森照信氏設計。
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番外編(37) 大分県 大丸旅館ラムネ温泉館
Ooita prefecture Daimaru ryokan Lamune onsenkan
Japanese information: ラムネ温泉館
English information:lamune-onsen
2018.10.24

 大分県・久住山は活火山で今も噴煙を出しています。その東山麓に長湯温泉があります。これまで、石灰華で覆われた湯船の郷の湯旅館、二酸化炭素を多量に含むぬるめの七里田(しちりだ)温泉下の湯を訪ねました。いずれも温泉フリークとしてははずせません。

 今回はさらにはずせないラムネ温泉を訪ねました。日帰り施設ですが、その泉質と奇抜でひょうきんな建物が有名です。

・ こちらは入り口の右側
ラムネ2_convert_20181230230431

・ 縦縞模様で、幾つかの小塔、それに、なんだかマンガの世界のようにてっぺんに木が生えている。左にはへんなおじさんの銅像。
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・ これは犬の紳士でした。
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 この建物は有名な建築家の藤森照信氏の設計。また、所々に書いてあるひょうきんな絵は南伸坊氏の作品。藤森照信氏は一度見たら忘れられないユニークな建築で有名です。滋賀県のラコリーナ近江八幡、岐阜県多治見市のモザイクタイルミュージアム

 この方、いい意味で普通の人をコケにした奇抜さが持ち味。普段見慣れている「建物」という概念が通用しない、まるで、宮崎駿の世界感。現代の機能主義を超越した別の人類用の建物、といった感じ。

 奇想天外な造形なので、これでは長持ちしないのでは?などと考えてはいけません。氏は構造は強度主義のようで実は頑強、しかし造形が自然主義なのでしょう。ワタクシの考える未来都市とは、こんな奇抜な家並みが続く街。

 残り少ない人生でもし最大の贅沢をするなら、藤森照信氏に設計を頼んで、自然と見分けのつかない建物を造っていただきたいもの、あるいはワタクシに来世があるなら、こんな建築家になります。

・ 男湯の中、中は撮影禁止です。脱衣所から垣間見えた湯船。二つの湯船はにごり湯でややぬるめ。長時間浸っていても大丈夫。
ラムネ4_convert_20181230230614

・ こちらは露天風呂、湯船の中は長湯の人たちがいます。こちらはダメであえて外を見たところ。
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 縦縞の黒は木の柱を火で焦がしてありました。手が込んでいますね。縦縞をペンキで書くのではなく、いちいち木の表面だけをあぶってあるところがユニーク。建築の世界は知りませんが、今までに見たことのない独創性!

 お湯はかなりぬるめで体感温は36−37℃くらい。なので、いつまでも浸かっていることができます。でも源泉の注ぎ口付近は常連さんがまったり状態。これは常連さんの権利ですね。

 濃厚二酸化炭素のせいで、源泉近くでなくても体の表面にびっしりと泡がつきます。ラムネ温泉は英語では”Soda pop spa”、つまりソーダ水。

 ソーダ水というのは二酸化炭素を加圧して溶かした水で、蓋を開けるとその二酸化炭素が泡になって出てきます。温泉では地下で加圧されていた二酸化炭素が泡になるというわけ。

 二酸化炭素は血管を拡張する作用があるので、血圧を下げる効果があります。血圧が下がると多分眠りが深い。なので、健康にもいいはず。


ラムネ温泉:炭酸泉、42℃、遊離炭酸911mg/ℓ、38℃、遊離炭酸1380mg/ℓ、含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉(低張性中性低温泉)、男女別内湯と露天風呂。

次回は同じ長湯温泉の「山の湯かずよ」です。
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大分県ラムネ温泉

.31 2018 温泉 comment2 trackback0