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大湯温泉 阿部旅館

内湯、サウナ、渓流沿いの野趣溢れる源泉露天風呂(位置によって湯温が異なる)、宿全体は源泉暖房中、これは湯治すべき秘湯。
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第148章 秋田県 大湯温泉 阿部旅館
Chapter 148 section 1, Akita prefecture Ooyu onsen Abe ryokan
Japanese information: 阿部旅館
English information: Abe ryokan
2019.10.24-25

148.1 はじめに

 奥子安・大湯温泉・阿部旅館は栗駒山塊の西麓、小安峡の奥にある。東北の秘湯は紅葉や雪の季節が似合う。2年前に花巻の藤三旅館を訪ねたのは2017年10月20日で、紅葉は少し早かった。そこで、今年は1週間後倒しで計画した。

 奥子安という呼称は日本海側の湯沢温泉から見た方向のこと。こちらから登ると湯沢ICから1時間弱だろうか。元々湯沢の奥座敷ということ。

 しかし、東北道から行くと古川ICまたは築館ICから国道398号線経由になり、夏でも1時間半以上かかる。ので、メジャーな温泉郷というわけではない。しかし、この一帯を有名にしているのは小安峡だろう。

 小安峡の話はおいおい紹介しますが、このエリアは湯沢ジオパークと呼ばれる火山・造山運動の痕跡や今も活動している様子を知ることができる。

 阿部旅館には宮城県栗原市から秋田県湯沢市に向かう国道398号線の湯浜峠(710m)と花山峠(741m)を越えてゆく。ここは大型車は通年通行止めで冬季は閉鎖される。


148.2 紅葉の道のり

 途中の二つの峠は地図では紅葉マークが付いていた。確かにすごい紅葉でした。
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148.3 宿の周辺と中

 宿は国道から北に曲がったすぐそこにある。一帯は、所々の地面から湯煙が上がっていて、これぞ温泉地帯という感じ。

・ 宿の右手の湯煙の昇る一帯
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 この動画


・ 宿は15年ほど前に改築されたとのことで、しっかり新しい。欲を言えば改築前の宿に泊まりたかった。
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・ 中の様子を少し紹介
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・ 特筆すべきはスリッパがない。何かしら床がほんのり暖かいような気がする。経験則ですが、スリッパのない宿にハズレはありません。清潔を保つ為、毎日清掃されていますし、スリッパのペタペタ音がない。裸足の代わりに足袋も用意されています。
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・部屋からは眼下に皆瀬川が見えます。この水は日本海に注ぎます。良い部屋です。

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148.4 温泉

温泉は建物の下の渓流沿いにあります。
動画


写真で紹介 3枚 特に夕刻の佇まいがたまりません!灯りが穏やかな人気を感じます。
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・ 建屋そのものにある内湯
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・ 階段下の内湯、この部屋の左手前にはサウナがあります。冬でもここで暖まれば露天風呂も大丈夫。
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・ 外に出るとまず四角の露天風呂
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・ その奥に岩組みの大きな露天風呂。源泉の注ぎ口から出口にかけて温度が違っていること。つまり、季節に応じて、自分の好みに応じて好きな湯温を選べる。これは館主の戦略か?結果か?
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・ 右手が上流側、立ち入り危険看板があります。
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・ 実はこのあたりの赤マークの地面(岩)は結構熱く不用意に触れると火傷するくらいです。本当に注意!つまり、この一帯は宿も含めて地熱地帯。
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・ 下流側の左が母屋です。
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次に動画を二つ





148.5 食事

 食事は次のようなもの。この一軒家の秘湯としては相当ゴージャスなもの。

・ 前菜、この後にいろいろ出てきました。
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・ そのうちの1品、高品質!
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 実は到着日に玄関で、プロのキノコ採りの方が宿のご主人と収穫物の談義中でした。横目でチラッと見て20kg以上。このキノコが味噌汁に入っていました。天然もので超美味!他の料理が霞んでしまいました。

 言ってはなんですが、マーケットで売っているキノコは「青びょうたん」、天然物のキノコは「野趣溢れるジビエ」です。腰の強さと味の深みが違います。


148.6 おわりに

 阿部旅館は夕刻の露天風呂湯宿の佇まい、温泉フリークなら心が鷲掴みされてしまいます。雑誌で見ていても、写真でしょっ!と軽く受け流ししていましたが、実際にそこに身を置き、周りが本物の大自然、その渓流露天風呂に身を任せる、この感動は体感しなければ絶対ワカリマセン!

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 というわけで、念願の阿部旅館に泊まれてとてもとても満足しました。山奥の秘湯というのは、冬はやはり寒いもの(ワタクシはそれも好きですが)、でも、言って見れば阿部旅館は都会の床暖房のような快適さ、これには参りました。

 阿部旅館のロケーションは豪雪地帯、冬は雪に埋もれる。こんな宿は湯治をおススメめします。普通は一泊二食で11000円(税抜)からですが、二泊三日で13000円(6食付きで、夜は控えめな5品)、三泊四日なら16500円。

 雪に埋もれて、温泉+自分の好きなことだけ、何もしない贅沢。あ〜、もう少し暇になったら冬にまた来たい!相当オススメの秘湯です。

 アクセスをよくする為に8月から10月末までは湯沢駅から「こまちシャトル」という予約制の乗り合いタクシーが利用できる。車で来るのは億劫な場合はこれを利用しましょう。


大湯温泉阿部旅館:自然湧出、アルカリ性単純硫黄泉(低張性弱アルカリ性高温泉)、92℃、pH7.2、男女別内湯各2、男女別露天風呂各2。

次回は余談で冬の花火。(Continue to next report)
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