fc2ブログ
2021 02 << 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>> 2021 04

余談74 空から見た冬の日高山脈

冬の日高山脈は人を寄せ付けない気高さがある。気骨のある背骨を軸に南北に悠々と横たわる。それを空から見る。
ブログの全体メニューに戻る(→Top page)

余談74 空から見た冬の日高山脈

2020.12.18

 冬の北海度を訪ねた、空港は千歳が多い中で今回の帯広空港。すると着陸前には左手に、離陸後には右手に、天気さえよければ日高山脈が見えるはずだ。ミーハーなワタクシは座席をそのようにとった。

 行きは奥がやや雪模様、しかし、帰りは晴天だった。離陸後、翼の下に運良く冬の日高山脈が横たわっている。南北150kmを愚直に貫く大山脈だ。その心意気が岳人を魅了する。世渡りよりは気骨で勝負、というのはもう時代遅れ。
IMG_2399_convert_20210313154033.jpg

 次の写真、これを見て山の名前を当てられる方は相当な山岳フリーク。ワタクシはものすごく昔に、実は、北から芽室、幌尻、ペテガリ、アポイ岳に別々に登ったことがあります(もちろん夏)。なので、なんとなくわかります。
IMG_2398_convert_20210313154107.jpg

 中央少し左下がペテガリ、奥の方にカムエク、一番上の方には幌尻が見えます。

 アップすると中央がペテガリ岳。昔、登ったのは初秋のころ、十勝川から東側の尾根筋を登り、思ったよりは楽だった記憶がある。ただ、水をたくさん運んだ(尾根筋には水はない)。
IMG_2401_convert_20210313154159.jpg

 険しさの程度は本州のアルプスには及ばないが、冬の日高山脈は人を寄せ付けない気高さがある。その純粋さの象徴が、本州と違って山小屋サービスは一切ないこと、なので、自力・自己責任で行くしかない。緊張する、そこが魅力だ。

 4人で入山したとする、一人にトラブルがあれば、一人が付き添い、残り二人が救助を求めて下山する、それには1日はかかるだろう。戻ってさらに1日。これは厳しい。クマさんもうようよ。

 北海道の岳人から見れば本州のアルプスは都会の延長にホテルがあるようなもの。北海道は野宿同然(本来の山)だ。

 しかるに、今は温泉巡りという軟弱な世界に安住している。それでいいんです!


次回は阿寒湖悠久の里鶴雅。(Continue to next report)
一つ前に戻る。(Return to a former report)
ブログの全体メニューに戻る。(Go to Top page)
全てのレポートはこちら。(Go to All report)
English list : Japan secluded hot springs list (please click here)

お気に召せばclick
 にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へにほんブログ村

・本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
・ 文章と画像の著作権は著者にあります。許可なくコピー・転載できません。
.13 2021 未分類 comment0 trackback0