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168作並温泉一の坊-1-

自分の隠れ家に来たような、そこで自由気ままにくつろぐ。たくさんの本、自然湧出の温泉、食事も飲み物もフリー、ここは理想の日常だ。

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第168章 宮城県 作並温泉 ゆづくしsalon一の坊-1-
Miyagi prefecture Sakunami onsen Yudukushi Salon Ichi-no-bo
Japanese information:ゆづくしsalon一の坊
English information: Sakunami Ichi-no-bo
2022.1.27-28

168.1 はじめに

 一の坊クラブは「だいこんの花」と「ゆと森倶楽部」を経験した。残るはここ作並温泉と松島の両一の坊である。オールインクルーシブというスタイルは、食事、飲み物が滞在中無料というスタイル。

 無料を第一目的に来る方は少ないとお見受けした。顔を赤くして酔っ払っている方は一切見かけなかった。ごくまれだがジェラード制覇に燃えている方はいたのかも。

 お客さんは、お酒を飲みや食事をふんだんに食べたい方ではなく、静かにくつろぐ中に、自然と適度のアルコールやハーブティーなどを嗜んでいる。つまり自由を楽しみに来ている。

 普通のレストランやカフェでは注文した飲み物を持ってきてくれる。ゆづくしsalon一の坊では、注文という煩わしさからも解放され、コーヒーを例にすれば、ミルで豆を挽いて自分で淹れたければそうするし、自動式で気軽に飲みたければそれもできる。

 つまり、家と同じなのだ。手が込んでいるのは、数種類のコーヒー豆、フィルター、ミル、お湯、注ぎ用小型ケトル、自動抽出機が揃っていた。

 もう一つ、初めてのスタイルに気づいた。従業員さんがほとんど私服のようなカジュアルなスタイルだ。渋めの無色セーターをサクッと羽織っている。識別できるのは胸のネームプレートだけである。

 なので、動いていても目に留まらない。つまり、気配を消している!制服なしの宿は初めてで、その意図に結構感動してしまいました。

 考えてみたら、都心の一流ホテルは軍服のような制服もある。お客様は王様で、従業員は兵隊さん?そんなシチュエーションも格式上あっていいが、これからの本物のリゾートでは制服はなくなるのかもしれない。

168.2 ロビー、部屋

 仙台経由でJR作並温泉駅に13時40分頃到着した。チェックインは15時だからどうしようと思い、あらかじめ電話しておいたら、「迎えに行きますよ、お部屋に入るのは15時ですが、14時からチェックインできますので、ロビーでおくつろぎください」とのご返事。

 なんということか、14時からこの隠れ家ステイを楽しんでください、ということだ。

 遠目から見る外観は、これ以上ないというくらい、普通の温泉ホテルに見えた。しかし、そのコンテンツはまるで違っていた。

・足を踏み入れると正面に大型の薪暖炉
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・ ホテルの薪はよく乾燥されているので、火付きがいい。ワタクシの家の薪はもう少し調子が出ない。
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・ 左手に広い空間が奥まで広がっている。壁一面の書棚が見える。手前にはハーブティー。外は雪、うん、これで条件は揃いましたネ。
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・ 3種類のハーブが用意してあった。丁寧にランプまで。
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・ 書棚はこの通り、暇を弄ぶことはなさそうだ。たまには読書を。
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・ 壁掛けです、センスいい!
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・ 入り口のコーヒースポット
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・ 家と同じ電動ミル他のセット、豆は4種類
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・ ワタクシは手挽きミルを選択し、豆をフィルターにセット。ほどよい泡が出てきた(2人分以上だともっとふっくら出る)
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・ こちらは軽いおつまみ
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・ ビールとワインもある。え〜〜昼から雪見酒かな。マッシュルームのピクルスが絶妙に旨い!つまり、部屋に入る前に一服してしまった。この宿やるもんだ!
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・ 部屋はこの通り、十分な広さでくつろげる。(でもあまり部屋にはいませんでした)
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168.3 温泉

・ 1日目は「自然風呂」と呼ぶ半露天。閉鎖的だな、と感じたが、理由があった。湯船の底から直接源泉が湧き上がっていた。2枚
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・ 爽やかな洗い湯
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・ こちらは湯船だが、あちらの世界はひし形に雪景色。右にぬる湯と書いてあるが体感温度は40.5度くらい。
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・ 積雪に耐える頑丈な構造
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ちょっと閉鎖的だな、と思っていたが、自分自身に気がついたのは、そのことが落ち着く理由のようだし、足元湧出源泉はなにせ満足度が高い。

168.4 食事

 冒頭で述べましたが、全てフリーです。どのメニューを何回食べてもOK。でも、アルコール類もフリーだから、結局そんなにたくさんは食べられない。

 これは、コストがかかっているのかそうでもないのかが気になる。サーブするスタッフはいないから、タイミングを見計らって食事を出す手間は省ける。替りに片付けスタッフさん、これも絶妙な引き際タイミング。

 食べすぎは無くなるし、フードロスもない、この視点からも体に負担がかからずエコですね。

・調理される方が、カウンターに出されている見本と同じメニューを、注文してから造っていただける。見ていて楽しいが、調理の方はこちらの視線を感じて手が抜けない。
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・メニュー全部は制覇できないので、いただいたメニューのみ紹介します。
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 全部、高質で美味でした、満足!自由にいただくということはとても自由です。ただ、アルコール類をいくつかの種類を取り合わせてしまう、というのはワタクシのサガです。言い訳としては、自分で入れるので少量にセーブしたこと。

 食事処でいただいた後は、ロビーに戻りくつろぐ。コーヒーもリカー類もあるから、またダラダラと気の済むまで、時間を気にせず過ごせる。こりゃイカン!

 今回はなかったが、ロビーでは週末にはミニコンサートもある。イタレリ尽せりだ。申し訳ないくらい。

168.5 中締め

今までにないコンセプトの宿です。なるほどこんな手があったのかと驚きました。オールインクルーシブでは時間はたっぷりあるから、欲張って飲み食いする場ではない。

 静かに気ままに過ごせます。飲み物は注文するのではなく、自分で入れる。コーヒーは自分で淹れさせて「もらえる」というのがこちらの気持ち。宿はそのために抜かりなく準備して、爽やかに後片付ける。

 つまり、「理想の日常」に出会う。それに9名以上は予約できない、ので宴会にはならない。観察するとお一人様を何人もお見受けした。女性の方が優勢だ。ストレスは女性の方が多いからだろうし、新しい体験に敏感だ。



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