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番外編(47)東京都八丈島

東京都の八丈島は火山の島、4箇所の温泉を訪ね、お気に入りは漁師の湯だった洞輪沢(ぼらわざわ)温泉。写真右です。

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番外編(47) 東京都 八丈島 温泉湯めぐり
Tokyo Hachijojima onsens
Japanese information: 八丈島の温泉
洞輪沢温泉(ぼらわざわ)
2021.10.13-16

はじめに

 コロナのいない開放的な温泉で、訪れる人も少なそうな珍しい場所として八丈島にしました。羽田から飛行機で55分、離陸したと思ったらすぐに着陸態勢になった。
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 八丈島の地形図(博物館にて)はこの通り、二つの火山からなる。下のしわしわの山が三原山(701m)、上のすっきり成層火山が八丈富士(854m)です。
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 両山の間が市街地で、中央の白い線が八丈島空港。左下の島は八丈小島で、位置は八丈富士の方の西側にある。

 訪ねたのは、みはらしの湯、やすらぎの湯、ふれあいの湯、洞輪沢温泉。いずれも日帰り湯である。

 紹介する4つの湯はいずれも、三原山の周辺にある。本土でも同じだが、もともとの火山が雨で侵食されてギザギザになり、その麓や川ぞいに温泉は湧くものだ。

みはらしの湯
八丈島最東端の末吉地区の高台にある。露天風呂はすこぶる眺望がいいので一番人気だろう。ひょうたん型で少し熱い場合は水を足す。
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この縁にもたれて、ぼーっと海を眺める。
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ドバドバと源泉が注がれる。
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洞輪沢(ぼらわざわ)温泉

末吉地区の漁港の中にある。つまり、みはらしの湯の下になる。大地の上から漁港を見下ろす。
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元々は漁師さん専用の風呂だったそうだ。つまり、漁から帰ったらここで一風呂浴びるということ。今は一般に開放されていて、なおかつ無料(寄付箱があって心なしかお賽銭を入れたような気がする)である。
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建物は漁港の駐車場の中にあって、なんだか漁網倉庫のようなシンプルさ。二つのパイプからボコボコと適温の湯(塩化物・硫酸塩系)が溢れる心地よさ。
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オフシーズンなら大体は誰もいないから、まったりとした時間を過ごせる。。

ふれあいの湯

中之郷地区にある。内湯しかなかったような気がする。少し印象は薄かった。
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やすらぎの湯

樫立地区にある。露天風呂の佇まいがいい。衝立の向うは亜熱帯植物が見える。湯温も程よく、長居する。
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さて、今回一番のお目当の裏見が滝温泉はポンプが故障中でやっていなかった。この露天風呂からは眼下に亜熱帯の森と川が見えるはず。とても残念だ。下の写真は入り口の上から渓流を見下ろしたもの。
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八丈島の見所

裏見が滝温泉の上にある裏見が滝へ向かった。途中は道の整備されたジャングルだ。
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樫立地区にある服部屋敷あたりの丸石垣
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島内で見つけたお洒落なカフェ
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大坂トンネル展望台:奥の三角山が八丈小島
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登龍峠:八丈富士と八丈小島
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ふれあい牧場:前方のシワシワ山が三原山、三角の方は八丈富士
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八丈富士の西:大越鼻灯台と八丈小島(今は無人島)
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南原千畳敷:ハワイのようなドロドロの溶岩が固まり、侵食で穴ポコが空いた岩場。見た目はハワイだ。
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千畳敷の向こうは断崖の海
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黒砂砂丘:ちょっと歩いて行く。砂丘という感じではなく黒砂(火山噴出軽石)の斜面だった。
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宿泊したのは二箇所

リゾート・シーピロス:お洒落なリゾートホテル、部屋数は多くない。
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リードパークリゾート八丈島:部屋数が多く、団体さんがよく泊まるリゾートホテル。部屋から見る朝日が綺麗。
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おわりに

 羽田から1時間かからず、太平洋のど真ん中の八丈島、行けそうでなかなか行けない島だ。コロナの自粛期間に、様子を見ながら決行した。

 火山があれば温泉は必ず湧くものだ。それは独立した島でも同じだった。泉質も本土と変わらない。温泉宿はなく、すべてが日帰り湯だ。これは、土地の文化に根ざしている。

 ガイドブックでは見栄えのいい、みはらしの湯や裏見が滝温泉がよく出てくる。しかし、体験した個人的感想としてはボラワザワ温泉が一番良かった。

 それは、漁港にて溢れるボコボコ源泉で、ほとんど誰にも会わずにまったり過ごせたからなのだろう。

 海外にはしばらく行けないし、沖縄などに人が流れているが、「東京都」の亜熱帯区にある温泉というのは希少価値、オススメします。

東京駅から多摩地区に行くまでの所要時間くらいで八丈島に着ける。そこには全く別世界が息づいていた。


みはらしの湯(末吉かん沢温泉):含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・中性・高温泉)、500ℓ/分、47.5℃、pH7.0、蒸発残留物38.44g/kg、成分総計36.93g/kg。
洞輪沢温泉:カルシウム-ナトリウム-炭酸水素・塩化物・硫酸塩泉(低張性・弱アルカリ性・温泉)150ℓ/分、41.2℃、pH7.8、蒸発残留物1.116g/kg、成分総計1.312g/kg。
やすらぎの湯(中之郷温泉):ナトリウム-塩化物泉(等張性・中性・高温泉)、500ℓ/分、44.8℃、pH6.4、蒸発残留物9.912g/kg、成分総計9.464g/kg。
ふれあいの湯(樫立向里温泉):ナトリウム-塩化物泉(等張性・中性・高温泉)、290ℓ/分、58.0℃、pH6.2、蒸発残留物36.76g/kg、成分総計34.48g/kg。


次回は高知県 用井(もちい)温泉 寿荘。(Continue to next report)
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.29 2022 温泉 comment0 trackback0