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181都わすれ1

部屋付きの露天風呂からは瑠璃色の川が見え、開放感、源泉掛け流し、湯温、香りの五拍子が揃う。閉じた異世界、癒しの空間だ。

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第181章 秋田県 夏瀬温泉 都わすれ -1-
Akita prefecture Natsuse onsen Miyakowasure
Japanese information:都わすれ
English information:Miyako wasure
2023.1.18-19

181.1 はじめに

 本来めざしている秘湯に、最近行けていない。行くなら雪見の冬だ。憧れの夏瀬温泉・都わすれに的を絞った。季節は1月半ば。

・新幹線は東北新幹線と秋田新幹線の連結だ。緑色は爽やか、赤い方も素敵です。日本の新幹線網は世界に誇れると思う。安全性とスピード。
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・途中、岩手山が晴天に立つ。
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 都わすれは、乳頭温泉・妙の湯の姉妹館です。運命を巡ってこられた女将の執念というか愛情というか、廃業になっていた夏瀬温泉を、反対を押し切って高級宿に仕立て上げられた。

 新しく開く温泉に、お客が来るかどうかはほとんど賭けのようなものである。女将さんは度胸があるといえるけれど、「行けるハズだ」と直感的根拠で決断されたはず。そもそも新事業にはマーケティングなど無力だ。

 ここは相当山奥の一軒家、冬の道は狭く心配だし、従来路線を変えて高級路線を打ち出された。それに見合う室の高いしつらえと温泉、それにホスピタリティには感動しました。

 露天風呂付きだからお値段もいい。ので、投宿するのを躊躇してきたのが真相だけれど、全10室で各部屋には露天風呂がある。写真で見るその佇まいが素晴らしい。

181.2 宿到着まで

 武家屋敷の角館駅で送迎車に乗り。途中、最初は快適の道路、そこから横に逸れて曲がりくねった雪山道を登っていく。

・山道は狭く雪道だ。
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・夏瀬ダムの色は瑠璃色だ、北海道美瑛の青い池と同じ色に見える。
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約35分くらいで宿に到着した。

・ 開けたところに落ち着いた宿がありました。入り口には源泉が溢れていました。
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・ 可愛らしいお地蔵様、多分、女将さんの趣向。
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・ 源泉は豊富、なので温泉卵が待機中。これは帰りに一人一つづつ(塩と一緒に)いただきましたが、低温茹でなのでかなり美味しい。
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・ 抽象画ですね。
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・ エントランスへの庇下、雪よけです。
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・ 夜は看板が浮き上がる
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181.3 館内

・ ロビーは広々としていて快適
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・ 素晴らしい着物が掛けてあった
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・ 百合が生けられていた、生花の宿は絶対間違いない
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・ ロビー横の部屋は個室になっている。暖炉があって特別な部屋だ

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・ ロビーからは内庭が見える
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・ 陽が落ちるころ、灯りが灯る
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・ 内庭は雪満載で、昼と夜では別表情
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・ 館内の様子は落ち着いた調度とカラーリング
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さて、到着時の感動を二つ

・ まずロビー到着時にウェルカムドリンク。いくつかあって、迷わずビールを!おつまみと一緒にしばし感謝の念。
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 もう一つが、エントランスで差し出されたスリッパ。履き替えると、ややっ!暖かい!!電気スリッパかと思うほど、これは!気持ちいい。なぜ?

 その秘密は、到着に合わせてスリッパが温風暖房機にあてられていたから。木下藤吉郎はここに居ました、という初めての経験。これからの滞在を予感。

181.4 部屋付きの露天風呂

 温泉は全室に露天風呂があり、これとは別に共用の内風呂と貸し切り露天風呂があります。まずは部屋の露天風呂から。(建物の中には洗い場はあるけど湯船は外。)

・広いテラスの片隅に湯船が佇む、視界の先は瑠璃色の玉川
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・こぶりに見えた湯船は定員2名様、熱めの源泉が注がれている。適温にするには自由に水を足す。
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 陽が落ちて一層しっぽりとしてくる。溢れるお湯がインフィニティ、完璧です。夜はまだ冷え込む、内風呂から露天風呂へのドアはパリパリに凍っている。
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動画を2つ


 温泉はほんのり硫黄臭、臭いというより、奥ゆかしい香りです。いつでもすぐに入れるという贅沢、温泉フリークにはたまりません。

 目の前の川は玉川という名前。夏瀬ダムの下流で、その神代調整池がある。そのまた下流が抱返り渓谷という名所です。

・早朝の露天風呂
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 早朝には、時折、目も前の木立に小鳥がきます。山の中では当たり前、都会では当たり前ではない。なのでここはみやこから見た非日常。

・静かな湯面が鏡になっている。ワタクシはお湯そのものに溶けてしまってすでに同化しています。
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 余談を少々。最近、温泉ガストロノミーツーリングが始まっっている。温泉、文化、食をめぐるツーリズムだ。

日本で最も美しい村連合」も日本の隠れた地方経営資産の掘り起こしだし、今年はアドベンチャーツーリズム北海道のワールドサミットが12023年秋に開催される。

 日本人が気づかない地方の観光資源興しを提唱されてきたアレックス・カー氏の隠れた貢献もあると思います。

 次回は内風呂、貸切露天風呂を紹介します。


温泉情報:ナトリウム - 硫酸塩泉(低張性-弱アルカリ-高温泉)、pH 8.1、源泉温度は59℃(2018以降)。

次回は続きでその2です。(Continue to next report)
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夏瀬温泉 都わすれ

.24 2023 温泉 comment0 trackback0