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新高湯温泉・吾妻屋旅館の開放露天-1-



山形県・米沢・白布温泉の上流の山奥にたたずむ秘湯。開放的な5カ所の露天風呂を楽しめる。まずは根っこ露天風呂から。
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第39章 新高湯温泉・吾妻屋旅館の開放露天 -1-
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 主題の山形県の新高湯温泉ではなく、福島県の高湯温泉の吾妻屋は個人的に気に入っていてランクも高い。「高湯温泉、吾妻屋」をキーワードにしてWebで検索していると、こちら山形県の「新高湯温泉、吾妻屋旅館」も同時に出てきて、以前から気になっていたが、福島の高湯温泉・吾妻屋とは何も関係ないとのことだ。こちらも露天風呂が多そうな秘湯だが、福島に比べるとかなり山奥の一軒家である。そんなこんなで意を決して行くことにした。露天風呂も多くて雰囲気も良さそうだ。スキーで有名な天元台の南の谷筋に当たる。宿の標高は1126m(つまり「いいふろ」)。

 場所は同じ吾妻山塊の西北に当たる。福島県も山形県も便宜的な地割りだが、そもそも山は同じだ。福島市からアクセスするとしても一旦米沢市経由となる。米沢市の話は後に回すが、とにかく天元台をめざす。35年前にスキーで訪れ白布温泉中屋に投宿したことがある。米沢市から檜原湖に抜ける県道2号線をたどると思ったより早く白布温泉についた。天元台行きのロープウェイからさらに山側の急な坂道を昇る。周囲は思った通りの森になっていていい感じだ。そしてウワサ通りの坂道ではあったがあっけなく吾妻屋旅館に到着した。ただし冬は4駆でなければ無理だろう。「日本秘湯を守る会」の会員宿である。

39.1 宿の周囲
 
 谷筋のちょっとした平地に宿があった。階段を登って玄関だが、かなり広めのテラスがあって、3本の白い日傘が開いている。実は、グーグルマップでここを見ると3本の日傘が開いているのがわかる。

・ 駐車場側から見る吾妻屋旅館。
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・ リゾート風日傘三本。南側が大きく開けていて心地よい。
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・ テラスから見る。
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・ 何やら門だが、これが二カ所の露天風呂への入り口だ。
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39.2 根っこ風呂

 門をくぐるとすぐ右が根っこ露天、左が眺望露天だ。名前がダイレクトでわかりやすい。くり抜いた湯船の大木は栗で樹齢250年という。
 
・ こちらが眺望の湯(道路側から見る、というか見える)。
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・ 先ほどの門をくぐって右に根っこ風呂がある。二つあって、手前が根元をくり抜いた湯船、奥が、幹をくり抜いた湯船だ。
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・ 根元くり抜き湯船は定員一人。
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・ こんな風に。南の方が開けていて相当気落ち良い。お湯の温度は少し高め(おそらく43度)、そこで、水を入れるホースが付いている。好みの温度にできるので長湯しそうだ。
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・ 湯口は例によって白い析出物が粒々になっている。硫化物だろう。ほんのりと硫黄の匂いが漂う。いい感じ。
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・ 幹くり抜き風呂も定員一名様。
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・ こんな具合。グリーン車並に背もたれが付いていて、ここで昼寝しなさいと言わんばかりだ。湯船のすぐ右は小さな渓流になっていて、その音がさわやかだ。深夜にも入ってみだが、背もたれから見上げたら、薄い雲の中で星が輝いていた。晴天ならさぞやすばらしい星空に違いない。
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 さてさて野趣溢れる湯船だ。くり抜き湯船は、北海道・上の湯・銀婚湯の「トチニの湯」を彷彿とさせる。銀婚湯の湯船の方が大きく、川沿いにあって野趣度は高いが、こちらのアドバンテージは眺望だろう。向こうの山々の緑が迫ってくる。ただ、道路がすぐ下に見える、つまり、道路からもこちらが見える。男性はどうでもよいが、女性はちょっと躊躇する。思いっきり入ってもらうしかない、混浴であるから。一方の湯船が男性、他方が女性という棲み分けだ。離れたくないカッップルには不満だろうが、年もとれば、距離があった方がいい、とも言える。
 湯船は大木を使って自然そのものという感じがいい。大型旅館の内風呂等は人工の極致だが、こちらは自然の極致だ。

39.3 眺望露天

 眺望露天風呂は屋根掛けの中型の露天風呂だ。数名がゆったりできるだろう。雨や雪にかかわらずのんびりできるのがよい。眺望はとてもよく開放的だ。弱点は道路や駐車場が見えること。湯質は根っこ露天風呂と同じだ。体感温43度、かすかな硫黄の香り。日帰り客は12時から16時までなので、それ以外は一層静かに入湯できる。風呂数が多いので、日帰り客がいても気にならない。

・ 脱衣所から見る。
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・ 振り返ったところ。
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・ 中央に岩があり、向こうは緑一色だ。2枚
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・ 左手には道路が見えるが私は気にならない。
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・ ゆらめく湯面。
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・ お湯は透明だ。
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・ 注ぎ口は源泉からだから少し熱い。鉄分があるのか赤く変色していた。
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 さて、露天風呂の湯は透明だが、その他の自然物(葉っぱのかけら等)が少し舞っている。ごくまれには虫さんも。女性は虫が苦手な人が多いが、どうしても苦手の方は残念だが露天風呂には向かないかもしれない。そもそも、こちらが植物と虫の世界にある露天風呂に行くのだから、ちょっとお邪魔します、ということでいかがだろうか。思うに慣れです、慣れ。小さい時から自然に親しめばナントカなるでしょう。-2-では他の露天風呂をめぐる。

温泉概略データ:山側200mから自噴2カ所170リットル/分、源泉泉温55度、含硫黄—カルシウムー硫酸塩泉、pH=7.0、蒸発残留物=1338mg/l、内風呂男女各1、露天風呂5(混浴3、女性用1、貸切1(濁り湯))。
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