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霧島温泉・旅行人山荘の離れ貸切露天-1-



眼前には錦江湾に浮かぶ桜島が鎮座する。真骨頂は歩いてゆく離れの露天風呂群だ。この秘湯感覚が多くの旅人に支持されている。
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第40章 霧島温泉・旅行人山荘の離れ貸切露天-1-

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 右下の「てくてく歩く人」は確か、自前イラストではなくアフリカかどこか遺跡の壁にあった絵だそうだ。

40.1 名前の由来(興味のない方は飛ばしてください:最後にホームページからの抜粋もあります)

 「旅行人山荘」とはかなり変わった名前だ。今の建物の外観は普通の観光ホテルのように見える。元々「丸尾温泉旅館」からスタートし、宮崎が新婚旅行のメッカだった頃に現在の地に移転して「霧島プリンスホテル」となった(プリンス系のホテルではない)。そして平成9年に「旅行人山荘」と改名した。ところで「旅行人」という雑誌があった。過去形であるのは2012年上期で休刊したからだ。「旅行人」とはカタカナで言うと「バックパッカー」である。つまり、バックパッカーの雑誌で、世界中を旅したバックパッカーの投稿記事や編集者自身の個性的な記事が溢れている。普通の人は行かない場所や変わった場所への探訪紀が多い。

 この編集者がたしかご兄弟で、お兄さんが実家の霧島プリンスホテルに帰られてから「旅行人山荘」に改名されたらしい。弟さんは「旅行人」の編集を続けられていた。部屋に置いてあった「旅行人」最終号の巻末を読むと、それまでの歴史や「思い」がかいつまんで要約されている。特長は媚びない雑誌ということ。休刊はとても残念だ。でも廃刊ではないので復刊を心待ちにしています。

 さて、現在の旅行人山荘は、歴代の経営者の遺伝子を引き継いでいるようだ。時代時代のニーズに答えて宿に見事に変身しているから。固定資産である建物は回収には莫大な投資が必要なので、ホテルを秘湯風古民家にすることはできない。しかし、外部から引いている二本の源泉を使って、個性的な秘湯感覚の離れ露天風呂群を造り、ホテルライフと秘湯ライフを両立している。

40.2 山荘に向けて
 
 鹿児島県の中央には霧島山塊が横たわる。その南麓、鹿児島空港から近い距離に旅行人山荘がある。国道223号線を霧島方面に緩やかに登って行く。霧島山塊の緩やかな斜面を背景に、南の錦江湾と桜島を望むロケーションである。国立公園地区の瀟洒で白い建物が印象的だ。部屋数も40室以上で、温泉としては大きな部類だ。
 「秘湯」というと、こんな瀟洒なホテルではちょっとイメージが合わない、というのが正直な第一感想で、はっきり言うと秘湯温泉ではない、大型ホテルだからと言いたくなるが、しかし、露天風呂は高レベルの「秘湯」である。この露天風呂に入るべく宿泊した。要約すると旅行人山荘は秘湯ではないが秘湯感覚露天風呂がすばらしいの一言につきる。そのことを紹介して行く。

・ ホテル(「山荘」ではなくやはり「ホテル」と言わせて頂くことに…)前の駐車場から:元々ホテルであるから建物は立派だ。5階建てでロビーは2階である。緩やかな斜面に建つからである。
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・ 部屋は4階、ここから錦江湾と桜島が見える。手前には小さな沖小島と辺田小島も。桜島の左には開聞岳が遠望できるはずだが、曇天・小雨模様ではっきりとはしない。晴天の時はすばらしいだろう。眺望も観光資源である。
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・ 芝生の向こうは森になっている。後で紹介する足湯「龍石の湯」の屋根が芝生の右端に小さく見える。
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・ ロビーは広々としている。
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・ 南側の芝生庭園側にはおしゃれなテラスがある。軽井沢や那須のような佇まいだが、こちらは南に面していて、芝生が広がっているからかなり開放的で心地よい。お茶を飲んでいる人や本を読んでいる人を見かけた。
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・ 4階のエレベータホール
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・ よく見ると天井には古民家風の梁が渡っている。おそらく、改装時につけたものだろう。古民家のテイストを出したかったに違いない。
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・ その証拠に、古い家具が鎮座している。あまり気がつかないところだが、妙に、経営者の趣味(努力、工夫)を感じる。
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40.3 赤松の湯

 「旅行人山荘」に来た理由はこの「赤松の湯」に入るためであった。(これも過去形になってしまったので、他の方に譲ったからである。)「旅行人山荘」には貸切風呂が4カ所ある。三つは露天、一つはホテル併設である。いずれも占有時間は45分である。30分では慌ただしい、1時間では自分が入るにはちょうど良いが、他人が入っているのを待つにはあまりに長過ぎる。宿泊のお客さんは待っている。そこで、45分になったと思う。ロビーでしっかり予約/管理してもらえるので、予約さえしていれば安心だ。当日は三家族で訪れたので、三カ所の露天風呂を事前に予約しておいた。これは正解だった。

このすばらしさを写真で紹介する。まずはホテルから一歩出る。

・ 2階のロビーから一階に降りて外に出ると、広大な芝生に二本の木道が続いている。右は足湯へ、左は赤松の湯だ。
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・ 森の前に行くと、入り口がある。入浴中はここに札を下げる。
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・ 振り返るとホテルの全容が見える。観光ホテルだ。
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・ 木戸を抜けて斜面を降りて行く。夕刻はランプの風情がいい。先ほどのホテル風情から離れて森の中に入ってゆく感覚がいい、それを意図してこの場所に造られてのだろう。
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・ 下ってゆくと奥に湯宿が見えて来る。ここまでほんの2-3分。あっという間に森の中だ。
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・ 脱衣所の湯宿は綺麗だ。ここを抜けて行く。
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・ 目の前の森の前に二つの青い湯船が現れた。とても幻想的な雰囲気だ。赤松林のなかにこつ然と現れる。これは「秘湯」である! 露天風呂は一つという当たり前の常識を打ち破って、敢えて二つ造った心意気がすごい!左側は樹木の下、右側は上が空になっている。静かな自省の湯と明るく開放的な湯、これを楽しめというのが館主の推奨だ。この森の中で!
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・ 手前の湯船の上には樹木がないので明るい。湯の華が沈殿しているが濁り湯だ。
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・ 左手奥の湯船の上は樹木があって、少し暗くなっている。曇天だったが木漏れ日が湯面に照り帰っている。これはいい。単純硫黄泉(低張性高温泉)、pH=5.3、蒸発残留物=132mg/lで、成分は少なめのさわやかな湯だ。
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・ いずれの湯船も浅い所と深い所がある。浅い所は腰掛けてちょうど良いし、トドのごとく寝そべってもいい。周囲は大自然の森、ほのかな硫黄の香り、これは極楽、45分の刹那。
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 この赤松の湯は一体何人で入るのだろうか?10人程度は軽く受け入れる大きさだ。二人の場合、どうするのか??一緒の湯船に入って二カ所を移動して堪能する、別々の湯船に浸かって、声を掛け合って堪能する、いずれもお好み次第だ。子供がいればさぞや喜ぶはずだ。ここで露天風呂デビューをした子供はこの衝撃を一生忘れないだろう。自分の家の風呂とはあまりに違いすぎる。自然一体型の露天風呂、大人は「日本人でよかったな…」と誰しも思うだろう。
 ここには、時々鹿も見えるらしい。この一帯に野生の鹿が多数生息しているのだろう。

40.4 龍石の湯(足湯)

 先ほどのホテル前の二本道の右側を行くと、芝生の橋に屋根付きの足湯「龍石の湯」がある。

・屋根の下が足湯になっている。中央に石があってここから湯が溢れている。濁り湯だ。手前に座ると、向こうに桜島が見える配置になっている。ここも二人で座るよう配慮されている。
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 ホテルの下り斜面側を紹介したが、-2-ではホテルから2分程度斜面を登った所にある「紅葉の湯」と「ひのきの湯」を紹介する。


温泉概略データ:源泉1:泉温60度、単純温泉(低張性高温泉)、pH=7.0、蒸発残留物=584mg/l、源泉2:泉温65度、単純硫黄泉(低張性高温泉)、pH=5.3、蒸発残留物=132mg/l、内風呂男女各1、内風呂続きの露天風呂男女各1、離れの貸切露天風呂3、本館併設の貸切露天風呂1、部屋付きの露天風呂あり。
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HPから
「丸尾温泉は文政2年(1819年)に発見されました。地元の湯治温泉として歴史重ね、明治後期には野島陸軍少将の別荘で利用されていたと言われます。大正6年、蔵前仁蔵がこの温泉を譲り受け丸尾温泉旅館を始めたのが旅行人山荘のルーツです。当時、今のみやまコンセール付近には広大な国立種馬牧場があり丸尾温泉は湯治客や牧場関係のお客様で賑わったそうです。昭和9年、日本で初めて霧島国立公園に指定されると丸尾旅館にも全国から観光客が訪れるようになり、当館には与謝野晶子、斉藤茂吉、野口雨情などの作品が残っています。その後新婚旅行ブームにわいた昭和43年、現在の地に移転して霧島プリンスホテルとなり、平成9年、名称を旅行人山荘と変え現在に至っています。」
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.05 2012 温泉 comment0 trackback0

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