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奥湯沢・貝掛温泉のぬる湯-1-



首都圏からやや距離はあるが時間的には近い。山奥の文字通りの一軒家、落ち着いた庄屋造り館内、清潔で風格の漂うぬる湯の秘湯だ。
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第42章 奥湯沢・貝掛温泉のぬる湯-1-
English Information

 ぬる湯好きにはたまらない名湯だ。三国峠の手前にあって全国区名湯の法師温泉は湯温が41-42度程度だが、貝掛では源泉温度が39度程度、湯温は37度くらいだ。ぬる湯に身を任せ、まったりと長湯を存分に楽しむ、これこそ温泉だ。

42.1 はじめに

 関越自動車道湯沢インター、または上越新幹線越後湯沢から20分足らずである。今は好立地であるが、時を遡り、昭和58年の新幹線開通、昭和60年の関越自動車道開通により、関東圏からアクセスしやすい秘湯となったが、それより前は国道17号線で前橋、渋川、沼田から猿ケ京、三国峠、苗場スキー場を経て新潟方面に行くしかなかった。三国峠の前には途中には法師温泉長寿館がある。法師温泉は重要な比較対象であるのでおいおい触れて行く。

 海から遠い山の中でなぜ「貝掛」なのか、それは清津川に沿った険しい崖道のため、昔は鎖が打ち付けられていて、それを「金掛け」と呼び、転じて「貝掛」になったと言われる。鎌倉時代以来の700年の歴史があると聞く。もちろん、昔は自動車道がなく、馬車道程度が細く延々と川沿いに這っていたのだろう。温泉とはとにかく交通は不便な場所が多かったが、それでも行かざるを得ない理由は主に湯治だったに違いない。ここ貝掛は目に効能がある。

 目にいいという効能は古くから知られていた。メタホウ酸、メタケイ酸を含むからで、市販されている目薬と主成分がほぼ似ていると言われている。湯量は400-700ℓ/時であるから湯量豊富で、50cc(0.05ℓ)の目薬なら、1時間に1万本の目薬が溢れていることになる。効能の贅沢この上ない。

42.2 エントランス

 清津川に架かるかなり狭い橋を車で慎重に渡ると、入口が見えてくる。古くからの温泉旅館を平成5年に改築した建物だ。筑後十数年というのは秘湯の中ではかなリ新しく、造りはしっかりしている。一軒宿を建て替えて豪壮につくるにはそれなりの自信とお客の支持が必要だ。かぐらみつまた、苗場のスキー場が極近で、本来閑散期の冬期にお客が訪れるというアドバンテージがある。ホテルではなく温泉に泊まりたいお客の支持を集めている。

・ 枯れた巨木をモニュメントにして「貝掛温泉」の看板がかかっている。バス停もかねて入る。
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・ 宿の手前には池があり、鯉が泳いでいる。新潟県は錦鯉の産地で、敷地内のいくつかに池があってやはり色鮮やかな錦鯉が泳いでいる。
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・ 宿の玄関は重厚で、槍見館を思い出す。
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・ 夕刻の玄関は暖かい灯がともっている。左に「貝掛温泉」右が「日本秘湯を守る会」の提灯だ。
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・ 玄関を開けると広々としたロビーが見える。
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・写真では理解しにくいが、この辺りの雰囲気が凛としている。この宿の風格と言うか品格が漂ってくる。きっとすばらしい温泉に違いないと(ホントに確信した)。
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・ 手前には「米俵」や農具などがデイスプレイされている。「米俵」なのは、新潟がコシヒカリなど米の産地だからだ。もちろん食事はかなり旨い。
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・ ロビーは木調で統一されている。屏風は古くからあるもので作者不明とのこと。この辺りの趣が凛としてこの秘湯の品格を物語っている。(屏風も)
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・ 食事処の方には一升瓶が並べてある。米がうまいから酒もうまい。
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・ 夕刻にロビーの一角で鮎を焼いていた。小一時間ほどじっくり焼いているようだ。匂いが漂ってくる、香ばしい。
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・ 食事処は広々としている。
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・ お土産売り場付近のディスプレイ。雪国をイメージさせるものだ。
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・ なぜか古い電話も。人の顔に似ている。
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42.3 館内

館内は清潔で広々としている。2階には続き間の明治時代の部屋がある。
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風呂の手前付近には、休憩部屋がある。昼間は日帰り客が使えるし、夜は宿泊者がくつろげる。古風な昔ながらの書斎を復元したイメージだ。
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館内には一階に、観音様を祭った小部屋があった。館主や従業員の方々は、信仰深い方だ。
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今の建物は平成5年築と聞いた気がする。その前の建物の写真だ。当時から相当立派だ。
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 中庭には池があって橋が架かっている、錦鯉だ。窓を開けただけで餌をもらえると思って寄ってくる。温泉の恩恵を受けているから、鯉の成長も早いはずだ。
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館内だけではつまらない。予告として露天風呂と内湯の写真を紹介しておきたい。
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-2-ではお目当ての男性用の温湯の露天風呂と内湯を紹介する。


温泉概略データ:源泉量:400-700リットル/分、36度、ナトリウム・カルシウムー塩化物泉(弱アルカリ性低張性温泉)、無色透明・まろやか、黄色透明、pH=8.0、蒸発残留物=2285mg/l、メタホウ酸:24 mg/l、内風呂男女各2(温湯,熱湯)、露天風呂3(男2,女1)。
・なお、本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
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