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七味温泉・渓山亭の雨情

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七味温泉・渓山亭を訪れた時は雨であった。「濁り湯は雨が好きだ」という。雨天の露天風呂の美しさを知った。(「日本秘湯を守る会」から厳選)

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第9章 七味温泉・渓山亭の雨情
2011.7.9-10

9.1 はじめに

 草津から志賀高原に抜けるには白根山、万座温泉、横手山を横切る。この山塊の西側は深い渓谷になっていて松川渓谷という。七味温泉はこの松川渓谷の最上流に位置する。普通は上信越自動車道の小布施から県道66号線を東に登ってゆくが、今回は草津方面から向かった。ナビに従って行って、万座温泉から降りようとしたが通行止めに出くわし、やむなく熊の湯経由で降りて行った。雨が時々降っていた。

 曲がりくねった66号線を降りるきる途中に七味温泉がある。かなりの深山ではあるが、建物や玄関、露天風呂は立派である。この地域は万座温泉と同様に白濁の濁り湯が有名である。なかでも、渓山亭の露天風呂はかなり大きいと言える。有名な温泉は人が集まる理由があって栄えているわけが、その分、湯船の人口密度は高い。これはどちらかと言えば苦手であるから、ひっそりゆっくり伸びやかに入湯できるところが好みである。そこで、七味温泉・渓山亭を見定めた。

 
9.2 エントランス

 雨はあがっていたが、川は濁っていた。橋を渡って到着する。

・ 道路から見た渓山亭

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・ 入り口:「七味温泉ホテル」であった。
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・ 中の建物が垣間見える。植栽がきれいである。
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・ 中から玄関を見ても、緑が豊富で、山の中にあることを意識できる。
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9.3 露天風呂「恵の湯」

 宿から3分ほど下ると、新しく作られた「恵の湯」がある。男性用、女性用、この他に貸し切りが2つある。湯守の方がいて、丁寧に説明・案内していただき、うんちくも聞かせていただいた。曰く「うちの濁り湯は雨が好きなんです。雨が表面をかき乱し、それが白濁の色を一層際立たせます、今日はおすすめですよ」と。かもしれないが、露天風呂は晴天がいいに決まっている、と思いつつ入湯した。

・ 入り口側からの全貌:かなり広い
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・ 右側を見る:やはり中央は石が鎮座されている
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・ 左側を見る:向こう側の下は松川が流れている
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・ 真ん中を見る:中央の清々しい白樺がアクセントになっている
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 気づかれたでしょうか。確かにお湯が白すぎる。牛乳をこぼしたようだ。対岸の白樺が目に入る。垂直に伸びている。湯船の白さの陸続きとして空に向かって伸びている。その背景は対岸の山になっている。対岸方向には囲いがなく見わたせるわけだからかなり開放的である。露天風呂の空間は限られているが、広さを感じる。

 そのうち、少し雨脚が強くなってきた。湯面に雨が当たり無数の波紋を広げている。先ほどまで居た二人の先客が帰って行った。お湯に浸かりながら波紋を見る。雨音が耳をやさしく訪ねては帰ってゆく。目の焦点は合わない。お湯は雨のせいか少しぬるめに感じる。う〜ん、なかなかである。雨が人工物でないゆえ、頭に落ちる雨滴も含めて自然との一体感があることに気づいた。人類は、もともと雨が降れば濡れていたのである。

・ 雨の落ちる湯面
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・ 緑も落ち着いて雨にぬれている
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 というわけで、行きがかり上「七味温泉・渓山亭の雨情」となった。ここのお湯は白濁しているが、実は、露天風呂の底や横に体が触れると酸化物の影響で黒くなる(洗えば落ちます)。足や手は見ればわかるので洗えばよいが、他人のお尻をみると黒くなっている。ちょっとへん…であるが、自分もへんであることにすぐ気づく。ご愛嬌であった。
 翌朝、光の中で見ると新鮮な湯口が輝いていた。

・源泉掛け流しである
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9.4 宿の中にある露天風呂

 宿の中には内湯続きの露天風呂と貸し切り風呂がある。恵の湯には歩かないと行けないが、ここはいつでも入れる。内湯もあるので、便利である。

 ・恵の湯から帰ると夕刻であった。あんどんが灯った。
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 ・お湯もふんだんに流れている。
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 ・灯りが湯面に照り返している。
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・もう一つの露天風呂
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 ・翌朝は晴れであった。岩肌のお湯が澄んでいる。透明に見えるのは雨がないせいだろうか?
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9.5 雷滝

 チェックアウトして松川渓谷を下るとほどなく「雷滝」に着く。というか道路の脇か茶屋の横に車を止めて、歩道の階段を40段くらい下る。「雷滝」という名前は平凡で、かなり損をしているようだ。行ってみると名前とは異なる特長がある。ここは滝の裏側から見れる裏見の滝である。

・ふた筋の水が轟々と流れている。が、雷ほどのけたたましさはなく、まだ控えめと言ってよいくらいである。
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・傘はあればゆっくり見ることができる。真裏から見る、天然のエアコンである。
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・水量はけっこう多いように感じる。
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・滝から少し下ると、滝を見上げる構図になる。
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・滝の向こう側にも下る遊歩道が続いている。
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・この辺の構図が一番威張っている。
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・一番下に観瀑台がある。かなり濡れそうに見えたが当日はそれほど濡れず。
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・遊歩道の横の緑はいつも滝の水滴を受けてとても元気である。
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・ いつも雨に濡れているとは贅沢なことだ。グローバルに見て水がある国が少ないのだから、地球的には相当な贅沢である。
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・ 滝に別れを告げ、満足して戻る。
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 渓山亭に「雨情」をつけさせていただいたのは、「雷滝」のせいもあると思う。結構感動してしまった次第。

9.6 小布施

 雷滝をさらに下ると小布施の街に着く。小布施はかねてから売り出し中の観光スポットである。古い街並(特に須坂)、酒屋、「栗」と「北斎美術館」など特長は多い。一番渋いのは「古い街並と酒屋」であるが、注目度はまだ低いかもしれない。観光客は、街の中心の土産物スペースに吸い込まれてゆく。ここで買った「チベット産?」の感想椎茸は美味しかった。味が濃いのである。「どんこ」のお化けのような大きさで、水に戻すと膨らむ。

・小布施の街並:人工的だが美しい。
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・公園にて
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・ハスが太陽の光を存分に浴びている。
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・ごく普通の道も整備されている。行政の姿勢が立派である。
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9.7 おわりに

 七味温泉は超有名というわけはないが、露天風呂にはリピーターが多いと拝見した。一度入湯すればわかってもらえると思う。それに、ここは四季の変化が強く、いつ訪れてもよいと思うからである。松川渓谷は谷が深いので紅葉は一層すばらしいであろう。今回は雨天であり、雷滝にも感動したので「雨情」となった。湯船に落ちる水滴がこれほど美しいとは思わなかった。「心象的に美しい」という意味である。

 「雷滝」では、写真を撮っているプロ風の人がいた。一眼レフデジタルカメラで長時間露光で撮ればすばらしい写真が撮れるであろう。写真もよいが、実体験で滝の裏から見る滝(音付き)、そこから下った観瀑台は迫力があった。ふたたび、名湯と水は切っても切れないと思った。

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