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鹿塩温泉・山塩館と桜紀行-3-


4月中旬はちょうど見頃となる高遠の桜、大鹿村の大西公園の桜を見に行った。また、村内にあるアルプカーゼで出来たてチーズを頂いた。
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第章 鹿51塩温泉・山塩館と桜紀行-3- 

 大鹿村は「日本で最も美しい村」連合に加盟している。いくつかの要素があるが、今の季節はやはり桜だ。大西公園という130種3000本の桜が咲き誇る。

51.8 大西公園の桜

 大西公園は南アルプス赤石岳を望む桜公園だ。
・ 公園から赤石岳を望む。雪山を背景に微妙な色の違いのある桜の群れがすばらしい。
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・ 咲き誇る桜
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・ 大西観世音菩薩像の大きな像が公園の中央の岡に建っている。
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 なぜここに桜の公園ができたのかについては悲しい歴史がある。昭和36年の大水害の時に、後ろの大西山が大崩落して川を覆い、さらに対岸の大鹿村を襲ったのだ。42名の方が犠牲になられた。岩で覆われた跡地は、樹木を植えてもすぐに枯れてしまった。試行錯誤の上、植樹法(時期)を工夫して桜を植えることに成功したのだ。そのことを知って見ると、桜が、亡くなった方々の命から再生しているような感傷に陥った。

51.9 大河原地区

 昔ながらの集落が残る大河原・上蔵(わぞ)地区を訪ねた。まずは福徳寺、鎌倉時代に建立された小さな堂だ。相当な歴史だが、それはこの地区が古くから重要な地域だったからだろう。
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上蔵地区の集落は、日本の山里の原風景だ。小さな棚田もある。
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 森の中に信濃宮(しなのぐう)がある。最初に見た時に、なんと孤独な神社なのだろうと思った。後醍醐天皇の第八王子(宗良親王)を祭神とする神社だ。親王は「信濃宮(しなのみや)」と呼ばれていた。宗良(むねよしorむねなが)親王は34歳(1343年)の冬に大河原城に入場し生涯を南朝復権に捧げ、ここでの仕事は製塩を護ことでもあったという。
 歌人としても知られていた。「君がため 世のため何か惜しからむ 捨てて甲斐ある命なりせば」、情熱のある方だったことが彷彿とする。自分のためではなく自分以外のために生きたに違いない。(「君」は彼女だったかどうかは…)
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 信濃宮の先の細い道を進んで行くと、チーズ直販所の「アルプカーゼ(アルプスのチーズ)」がある。ワタクシ、焼酎も好きだがワインも好きなので、つまりチーズが好きだ。前日に電話しておいたので、当日には快くお店を開いて頂いた。二種類のゴーダチーズの巨大な塊から、切り出して味見をさせて頂けた、感謝! 実は、前日に「塩の里」で、チーズは買っていたのだが、再度、切り分けて購入した。もちろん超美味であったから。
 北海道でもチーズの製造所を訪ねたが、チーズ造りの方はお人柄がいい人ばかりだ。コーヒーをご馳走になってしまった。(ワタクシ、コーヒーをとても欲しそうな顔をしていたので、やむなく出していただけたのだろうと思います)
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すぐに真空パックに。これは新鮮だ。
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 敷地内に水が引かれていた。実は、チーズは地下室で作り、温度は低い方がいい。そのため、冷水を使って夏は冷房しているとのこと。エコですね!
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 アルプカーゼのすぐ下に「延齡草」という宿がある。ワイン持ち込みの宿、ということらしい。アルプカーゼのお嬢さんが経営しているとのこと。なぜ「延齡草」と言うかは、大河原中学校の校章が延齡草だからで、この校舎が移築されたものだ。延齡草は北海道大学の校章でもある。
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松川町に下り天竜川を渡る。新緑と白い山の調和だ。
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51.10 おわりに

 大鹿村を語るには大鹿歌舞伎ははずせない。300年前から伝わる歌舞伎だ。京の旅芸人が途中で伝えたとされている。同じことは、高遠の南の長谷(はせ)にもある。秋葉街道から杖突街道を経て上下諏訪大社に続く、この一帯は、伊勢から諏訪につなぐ重要なルートだったからだろう。歴史があるのだ。

 歌舞伎の上演は春ではなく秋だ。そこで、目についたのが映画「大鹿村騒動記」だ。主演は原田芳雄だ。氏はこの映画の封切り後の3日目(2011.7.19)に天国に行った。そういえば、映画に出ていた三国連太郎も先日、天国に召された。映画では息子の佐藤浩市がバスの運転手だ。帰ってから早速、DVDを見た。主役(原田芳雄)が経営する「ディアイーター(鹿を食べる人)」という鹿肉レストランと歌舞伎上演での人間の愛憎劇が骨子だ。このレストラン、映画のために作られたが、現在も営業している。

 塩の生産地、古来からの歴史、今も残る歌舞伎、アルプスの山々、そして桜、日本そのものの村だ。「大鹿村騒動記」では山塩館とその温泉ももちろん出てくる。


山塩館
温泉概略データ:源泉量:約20ℓ/分、13.3℃、強食塩泉、カルシウム・ナトリウムー塩化物泉、pH=8.2成分総計=11921mg/ℓ、蒸発残留物=19806 mg/kg、内風呂:男女各1
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.08 2013 温泉 comment0 trackback0

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