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栃尾又温泉・自在館の羊水-1-


全国有数の放射能泉である栃尾又温泉・自在館を訪ねた。鉄筋4階建のシックな色合いだ。ロビーから見る対岸の緑が爽やかだ。
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第59章 栃尾又温泉・自在館の羊水-1- 
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この写真の配色が以前の建物の色
59.1 はじめに

 栃尾又温泉の由来は、8世紀後半に行基によって発見されたとの言い伝えがある。行基は奈良の大仏殿建立の責任者と言われるだけでなく、日本を行脚して、治水などの社会事業も指導したと言われている。当時の社会イノベーション事業の発案者だ。行基は日本国内の至る所に温泉発見の伝説がある。実際に、栃尾又に湯小屋ができたのが約400年前で、効能を伝え聞いてにぎわったとされている。行基のメモは文末に(興味のある方)。

 魚沼市から奥只見湖に抜ける道沿いにはぬる湯の温泉が続いている。一番奥が駒の湯で豪雪地帯なので冬は休業だ。数年前、
駒の湯に泊まった帰りに自在館の玄関まで行き、次回訪問の宿題となっていた。夏はぬる湯の長湯が一番だ。また、栃尾又温泉は全国有数の放射能泉(ラドン温泉)としても有名で、効能もあると言われている。お目当ては「したの湯」だ。チェックインが11時、チェックアウトが1時で22時間滞在だから、館主はこの宿に自信があって、なおかつ、宿泊者に少しでも長く滞在して良さを知って欲しいと願っている。

 この宿の真骨頂は「したの湯」につきる。温度が体温に近いぬる湯であることから、よく羊水に例えられる。入湯の作法は無言で居ること、羊水の中では言葉はしゃべれないから。一人の羊水空間があって、皆さん均等の空間を所有している。京都鴨川のカップルの法則のように順々に隙間が埋まって行く。

 放射能泉の基準はラドン濃度が8.25マッヘ以上(と言ってもわからないが)だが、これの何倍かの濃度がある。放射能泉は低温(鉱泉)が多い中で、源泉温度が36℃位ということで、源泉掛け流しの稀なる温泉である。

59.2 ロビー界隈から部屋へ

・自在館に到着した。うむ?と思ったのは建物の色が変わっていたこと。少し濃い色になっている。後で聞いたら、色あせて来たのでごく最近塗り替えられたとのことだった。
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・二階には渡り廊下がある。これは法師温泉と同じだ。向こう側が本館(古い建物)で、主に湯治客用になっているが、頼めば宿泊できると思う。ふすまで仕切られただけの大きな和室が連なっている。これは、別途紹介する。
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・ ロビーに入ると開放的な広いスペースになっている。向こう側に窓が並んでいて対岸の緑が鮮やかだ。光が注ぎ込んでいる。鉄筋4階建て(地下1階〜地上3階)。
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・夜は落ち着いた静かな佇まいだ。
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・ 窓際には椅子も用意され外の緑を楽しめるようになっている。壮大な「あせび野」のミニチュア版だ。
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・ 対岸が迫ってるので樹々がすぐ目の前だ。
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・ ロビーの右手はお土産処になっている。
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・言い忘れたが、自在館のトレードマークは観音様だ。自在館の名前の由来は、観自在菩薩から来ている。観自在菩薩とは観音菩薩、略していわゆる観音様だ。宿のマークにこの観音様が描かれている。作務衣の背中にもいらっしゃる。羽織った方のすべての方にご利益を施す為に違いない。
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・ 温泉の効能を大きな文字で書いてある。人それぞれだが、多様な効能がある。子宝の湯としてもアピールしている。これは薬師堂などでも有名だ。
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・ 作務衣と浴衣置き場、自分のサイズに合わせて自由に取るという合理的なシステムだ。お互いメリットがあって、これは他の宿にも参考になると思う。館内で見かけるお客さんは作務衣派が圧倒的に多かった。
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・ お土産、この宿は臼が活躍している。
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・ センスの良いディスプレイ
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・ ほおずきと囲炉裏(夏は焚いていないようだ)
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・ 臼を利用したテーブルとその中のまり、なかなか綺麗だ。
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・ ピアノと置物(スリッパ入れ:サイズを選べる)
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・ 廊下に置いてある古タンス:いいですね。
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・ お茶の香が焚いてあって、香りが漂っている、これも心落ち着く。日本人はお茶の香りに弱い。小さいときから文化として刷り込まれているから。
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・ 部屋:3階のさっぱりした部屋だった。広縁からの眺望が良い。温泉旅館に広縁がなかったら、さぞや寂しいだろう。
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 自在館はここまでのアプローチがいいだけでなく、3軒宿の集まった栃尾又温泉の風情が気に入りました。この辺りは-2-で紹介する。小さい温泉だからお店もなく静かだ。変わりに薬師堂がある。こちらは−5−で別途紹介します。


メモ:行基
8世紀初頭、当時、仏教が禁じられていた時代に、民衆への布教活動を継続し、道場や寺院、ため池や堀、橋、港、困窮者のための布施所を造るなど社会に広く貢献し崇拝された高層。時の政府は、民衆の支持を得た行基を弾圧するよりも重用する方針に転換し、奈良の大仏建立の責任者となった。また、各地で行基発見と言い伝えられる温泉は多い。当時の社会イノベーターといえる偉人だ。

自在館・源泉概略データ:うえの湯:101ℓ/分(ラドン:42.6マッヘ)、したの湯:49ℓ/分(ラドン:50.9マッヘ)、35.4℃、pH 8.6、放射能泉、成分合計264mg/kg、たぬきの湯とうけづの湯:24ℓ/分、25.3℃、pH7.5-7.7、成分合計158mg/kg、内風呂:共用2カ所(男女切替)、貸切3。

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.07 2013 温泉 comment2 trackback0

comment

はたぼー
風情あるお宿ですね~♪
滞在できる時間が長いのもありがたいですね^^
実は以前、自在館に泊まろうと予約の電話を入れたことがあるのですが
その時は満室で泊まることができませんでした^^;
でも、いつかぜったい泊まりにいきますよ^^

村ポチ☆

2013.09.10 05:40
izumi6688
はたぼーさんは山登り派なので、越後駒ヶ岳とセットはいかがでしょうか。
実は今回、駒ヶ岳の途中の山まで(枝折峠から)往復しようとしましたが、
あまりの暑さにあきらめました。そこで、中荒沢の万年雪を見に行きました。
これは、最後の紀行のところで紹介します。
2013.09.10 07:02

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