2017 10 << 123456789101112131415161718192021222324252627282930>> 2017 12

奥鬼怒・日光澤温泉の源泉滲み出し-6-

日光澤温泉らしさの風景を紹介。温泉神社、名物のワンちゃん、クレソン畑、夜の佇まいなど、ここならではの風景群だ。
ブログの全体メニューに戻る(→Top page)

第62章 奥鬼怒・日光澤温泉の源泉滲み出し-6-
Chapter 62 Section 6 : Tochigi prefecture okukine onsen nikkousawa onsen 
English another Information : Nikkousawa Onsen

62.8 日光澤温泉らしさ (Spa building)

 日光澤温泉らしさと言っても漠然としているが、ここだけの風景と思ったところを紹介します。

・ 日光澤温泉は赤い屋根が印象的な山小屋風とはいえ、建物はかなり大きく感じる。右下の棟は湯治用だろうか。(奥鬼怒沼、根草山方面への登山道から見た)
DSC03465_convert_20131003180950.jpg

・ 玄関付近。結構しっかりしている。
DSC03466_convert_20131003181012.jpg

・ 右が玄関と大広間の棟、正面が湯治棟。煙は厨房から流れてくる。薪でご飯をたいているのかもしれない。いい感じだ。DSC03380_convert_20131003181037.jpg

・ こちらが、勝手に湯治棟と思っている建物(玄関左手)。
DSC03301_convert_20131003181101.jpg

・ 玄関、澤は複雑な方の文字。
DSC03457_convert_20131003181142.jpg

・ 建物の裏手(山道の横)に温泉神社がある。温泉は湯治、湯治は治癒に向けた祈りでもある。立て替えられたのは比較的新しいようだが、屋根の色がまったく統一されているのがいいですね。秩序を感じる。
DSC03460_convert_20131003181208.jpg

DSC03461_convert_20131003181232.jpg

DSC03464_convert_20131003201046.jpg

・ 名物のワンちゃん。ブログで見たところ、名前は親がチャング、子供はチャンわらサンと、サンボだという。名前の由来を聞き忘れました。
DSC03373_convert_20131003181254.jpg

DSC03372_convert_20131003181319.jpg

DSC03384_convert_20131003181341.jpg

 ワタクシ、小学校の時に何になりたいかといえば「犬」でした。勉強もしないでいいし、習い事もない。どこにでも寝そべって、上目使いに通り過ぎる人を見ていた犬。毛皮を着ていて冬でも寒そうではなく、むしろ冬の方が元気だった犬。親戚の林業の家に行くと、やはり犬がいました。山に行って野生丸出しでうなり声をあげ、勝手に猟をしていたすごいヤツ。そんな行動力があって、でも人間には愛嬌をふりまき、しかもやさしい犬、それがあこがれでした。当時、ワタシは犬になりたかった。でも、今となっては、やはり、温泉に入れる人間でよかったなと心底、思っています。もし願いが本当に叶っていたらどこかの温泉宿に飼われていたに違いない。

・ 玄関右手の大広間の棟。暖房用の薪が積まれている。
DSC03376_convert_20131003181406.jpg

・ 薪には二種類ある。大きな木を斧で割ったものと、小ぶりの木を切ったものだ。
DSC03375_convert_20131003181438.jpg

DSC03379_convert_20131003181500.jpg

 ワタクシ、薪を割るのはすこしだけうまいです。家にも斧があります。昔、薪を割っていたんです。頭の頂上に斧を振り上げ、まっすぐ振り下ろすと、木は音を立てて潔く割れます(その潔さに憧れます)、うまく行けばですが。剣道の極意です。ただし、かなり気をつけないと危ない仕事です。自分の足を割ると大変なことになります。のこぎりでさえ、力余って自分の足を切りそうになったときは、少し切っただけで血がなかなか止まりませんでしたから。と書くと、野生の人間と思われるかもしれませんが、実は軟弱モンです。

・ 湯治棟の中央を突っ切る道がある。そこは、奥鬼怒沼への道だ。ここには自動販売機があって、ビールが売っている。350mlが350円だ。(宿の中には売っていないんです)
DSC03452_convert_20131003181523.jpg

・ その右手には沢水を引いたコンクリート製の桝があって、水が溢れている。正面には「源水掛け流しの蛇口」もあって、うまい水が飲めます。歩いて来た体と喉ゴシにこれが冷たくて、ものすごくおいしいんです、特に夏は!
DSC03454_convert_20131003181606.jpg

・ 常時流れる水で苔の大好きな場所。苔だって自分の好きな場所にいたい。
DSC03240_convert_20131003181628.jpg

・ その横には小さな水槽があって、大きなイワナが泳いでいる。アップにすると迫力ありますね。刺身用になる大きさのイワナさんです。刺身にされるイワナは中庭の生け簀の中です。こちらは存在感を主張する為のアルジ。
DSC03450_convert_20131003201110.jpg

・ 宿の近くに小さな水浸しの草原を発見した。
DSC03470_convert_20131003201139.jpg

・ よく見るとクレソン!これが昨夜の天ぷらか?うまいワケだ。いつも思いますがクレソンって元気ですよね。都会で買えば結構高いのにいつも驚きですが。
DSC03468_convert_20131003201200.jpg

 さて、大好きな夕刻の佇まいを紹介。自然界では夜に光るモノと言えば月と星です。そんな中、人工物では白熱灯の橙色のあかりは心底、心が暖まります。外から見ると人の気配がいいんです。あかりなくして生きて行けないのです。だから暖まるのでしょうか?

・ 玄関周囲の佇まい。いいですね。
DSC03397_convert_20131003201222.jpg

DSC03400_convert_20131003201246.jpg

・ 食事をした大広間の中から灯りが漏れています。
DSC03398_convert_20131003201319.jpg

DSC03399_convert_20131003201352.jpg

・ 玄関あたり。
DSC03403_convert_20131003201424.jpg

DSC03374_convert_20131003201834.jpg

・ 宿の中、部屋の近くのあかり、これは自分でつけました。申し遅れましたが、宿の照明は自動点灯が多く使われています。洗面所、トイレ、露天風呂への階段など。エコですね。
DSC03337_convert_20131003212818.jpg

62.9 おわりに (Closing remark) (ヒマな方はどうぞ)

 奥鬼怒四湯はいずれも特長があって個性的な宿だ。八丁の湯や加仁湯は送迎バスがあり部屋数もそれなりで、お客さんも多い。都会からそのまま直行できる秘湯だ。それに比べると日光澤は一番奥で送迎バスもないし、いい意味で山小屋だから、一般ではないお客さんが登山靴で来る。ここまではハイキングとはいえ、お気楽に来るわけにはいかない。それがいい。最後になりましたが一泊8100円!です、いつも。温泉・食事・個室付きですよ!そして二種類の源泉滲み出しという渋くて得がたい源泉を楽しめる。それに館内の清々しい緊張感、館主の清々しさも素敵だ。

 温泉について一言。昔は電動ポンプなどという便利な物はなかったから、源泉を落下させてその下に湯船を作るか、自噴する源泉の上に湯船を作るしか方法がなかった。それが残っている稀なる源泉掛け流しだ。いまは、地下から「強制的に」温泉をくみ出すことさえできる。便利と言えば便利だが、有限資源を必要以上に使うことには慎重であるべきだ。平衡を破る仕事は例外なくいつかは破綻しますから。

 孫がグーグルアースを触っていて、砂漠の中にある無数の丸(センターピボット:半径400mから1km)を発見した。「コレなに?」と聞くので「水を地下からくみ出して丸の中に水を出して食料(燃料にもなるトウモロコシも)を作っているヨ」と教えた。「水がなくなると食料がなくなるネ」と言ったら孫が「大変ダ〜」などと言っていました。有限資源はとにかく大事にしましょうネ。

 館主が言っておられたが、今の露天風呂(下の湯)はこれまで洪水で何度も被害を受けたとのことだ。そういえば、加仁湯の露天風呂でも同じようなことを言われていた。この川は荒れるのだ。大変な苦労をされて秘湯宿を守って下さっていることに感謝。それに、日光澤温泉は数年前から冬期も営業しています。お客の少ない冬期に営業して頂いていることにも感謝。ワタシの宿題は冬期に行くこと。冬の山道はもう少し時間のゆとりが必要だけれど、それでも行く価値があると思います。道のりがどんなに寒くても温泉がある宿は明確な到達目標になる。さて最後の宿題は、奥鬼怒4湯のうち、残るは手白沢(二回行けなかった悔しさ)、楽しみに取っておきます。温泉トレッキングの次は苗場・赤湯温泉です。


日光澤:男湯(内湯)(多分A): 含硫黄−ナトリウム−塩化物温泉(硫化水素型)、7.8ℓ/分、44.9℃、pH6.8 、蒸発残留物2099mg/kg、女湯(内湯)(多分B): 含硫黄−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉(硫化水素型)、2.6ℓ/分、71.4℃、pH6.5 、蒸発残留物1990mg/kg、日光沢D,千枚岩混合泉(露天風呂上?): ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉、39.2ℓ/分、42.9℃、pH7.2 、蒸発残留物1041mg/kg、日光沢C,E混合(露天風呂下?): 含硫黄−ナトリウム−塩化物温泉、10.9ℓ/分、40.4℃、pH7.1 、蒸発残留物2159mg/kg、内風呂男女各1、混浴露天風呂2。

・なお、本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
・文章と画像の著作権は著者にあります。許可なくコピー・転載できません。
ブログの全体メニューに戻る(→Top page)
にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ にほんブログ村


人気ブログランキングへ
旅休ドットコム・ブログナビゲーター
相互リンク募集・リンク集
関連記事
.16 2013 温泉 comment0 trackback0

comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://onsen6688.blog.fc2.com/tb.php/274-6a97811f