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横川温泉・巴屋旅館と里美村

茅葺きの温泉宿、茨城県・横川温泉・巴屋旅館を訪ねた。お湯が強アルカリ性でほんのり硫黄臭の鉱泉、それに里美村は茨城再発見だ。
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番外編(-12-) 横川温泉・巴屋旅館と里美村 
Ibaraki prefecture, yokokawa onsen tomoeya ryokan

 茨城県北部は阿武隈山塊がはじまるところだ。日立市の風神山が南端だ。常磐高速を日立南インターで降りて、国道349号線(茨城街道、棚倉道ともいう)を北上する。途中から118号線、その後は東北道の白河市、矢吹につながる。その間はのどかで、日本のなつかしい里山の道を走る。ものすごくいい風景だ。信号がほとんどなく、ガソリンの消費が極端に少ない。ワタクシもちろんエコカーですが、この辺りを走る限りは燃費は25km/リットル程度だ。里美村がまたいい(関係ないが、北海道から東京に飛ぶ飛行機はこの真上を飛んでいる)。山と川、耕された畑、点在する農家、これぞニッポンだ。日立市の海岸に山越えする461号線との分岐点(折橋交差点)を右折してほどなく横川温泉だ。インターから50分くらいか。

 ある所にはあるものだ。なつかしい茅葺きの宿で、強アルカリ性でほんのり硫黄臭の鉱泉だ。この巴屋旅館を知ったきっかけは、旅の手帳「達人の秘湯宿」という本で知った。飯出敏郎夫さんの渋い本だ。飯出さんという方、相当な腕前で、ありきたりで著名な宿を敢えて外し、「温泉通」でしか分かり合えない所を突いて紹介されている。ここがすごい。基本は、人間くささだ、と勝手に思い込みました。

巴屋旅館
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・ 小さな清流(竜神川?)の橋を対岸に渡ると3軒の温泉宿がある。一番左手の茅葺きの宿が巴屋旅館だ。ふるい看板が郷愁を誘う。田舎の一軒農家のような佇まい、茅葺きの宿が巴屋旅館だ。柿の木が似合うだろう。左下の白い建物が湯宿だ。
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・ 二階が部屋(ふすま仕切り)になっているのが見える。
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・ 萱が分厚い。玄関の看板(間違えないように大きめの)
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・ 中に入ると古い民家そのものだ。右上を注目ください。
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・ つばめさんのための家がある(都合数カ所がそのままにしてある、宿の方のやさしさそのものだ。年が変わってもお家をそのままにしてある)
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・ 中央には囲炉裏がある。
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・ ランプも。
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・ 二階へは上がれなかったが、下から見る二階。階段は暗い(それがいい、一瞬、北温泉が頭をよぎる)。
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・ 頭上を見上げると萱の内側が見える。煙でしっかりいぶされている。
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・ 湯宿に入って、中から外を見る、床が磨き上げられている。館主の哲学だ。
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・ 壁には温泉の特長が。実は源泉は16℃の鉱泉だから加温して掛け流ししてある。都合、循環も必要だ。左が男湯だが扉を開けると湯船が垣間見える。
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・ さて、男湯に入る。じゃ〜ん、こりゃモダンだ!びっくり、茅葺きの温泉は、黒い古い木で出来た湯船とばかり思っていたが、その昔、改造されたのだろう。いい感じだ、総タイル張り。
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・ 中央の柱が特徴的なデザインだ。外が見える。
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・ 見上げると樹木が覆っている。
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・ 横は川だ(実はこの川の向こうが道路で車が通る、ここだけが弱点だ)。
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・ 湯船に静かに源泉が注がれて波紋を描く。ワタシのために。
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・ さわやかかつ透明な湯だ。アルカリ性-含硫黄-単純温泉、pH9.6のアルカリ性、湯口に顔を近づけると硫黄臭がする。飲んでみるとしっかりした硫黄臭だ。
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・ 今日は10月半ばの連休中日の午前、誰もいない。天気がいいので皆さん屋外モードで、運動会もあるだろう。タイルが濡れていない。ワタシが今日の一番乗りだ。
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・ 静かに身を沈め、洗い場を見る。これは茅葺きの湯でありません、が、モダンテイストでしっくりきてしまう不思議さ。
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・ 天上は湯気を抜く為に高い。
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・ 枠組みがしっかりしている。
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 外の樹木、清流、天上を見上げながら一時を過ごした。鉱泉といえどもしっかりした湯に満足だ。

里美村

 里美村は常陸太田市の北、日立市の西側に位置している山村だ。実に美しい村だ。横川温泉から車で5分かからずに「さとみ生産物直売所」がある。「道の駅」のない昔からあって、存在感のあるスポットになっている。10月だから、お目当てのきのこが売っていないか訪ねた。結果、きのこは時期尚早(2013年は猛暑)で、替わりに朝市で野菜を大量に仕入れた。

・ 349号沿いにある。
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・ 朝市をやっていた。とにかくすべてが安くかつ新鮮だ。朝取り野菜だ。ここで仕入れた野菜は後で紹介。
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・ 直売所のすぐ下は里川になっている。樹木に覆われた清流が心地よい。
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・ 濁って見えますが、これは川底の色、流れは清冽です。
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・ さて、帰ってから戦利品をチェック。基本的にすべてが100円程度、例外はしいたけとしょうが200-300円、会わせても1000円ちょっとだった。都会のおおむね2/3に感じる。
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・ リンゴ(富士)が出て来た。大きなリンゴ、甘くて美味でした!
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アンブレラプロジェクト(1991) 
Umbrella Project , Japan and California

 この一帯は、1991年にクリストという屋外芸術家がアンブレラプロジェクトを実行した場所だ。青い巨大な傘を1340本、この山村の風景の中に設置した。青色は水の象徴だ。同時に、アメリカのカリフォルニア州では1760本の黄色の傘を砂漠に配置した。黄色は砂漠の象徴だ。傘の大きさは高さ6m、直径8.7mもある巨大な傘だ。日本では50万人、アメリカでは200万人が訪れた。ワタシも大渋滞の中を里美村に行っていたく感動しました。
 クリムトがこの常陸太田市、里美村を選んだのは故郷の山村(ブルガリア)に似ていたからと聞いたことがある。山の間を抜って流れる川、山に囲まれ開けた平地、点在する農家、これが似ていたのだろう。参考情報はクリストについてはwikipedia展示は水戸美術館、このほか動画がリアルだ。

まとめ

 震災や原発事故の風評を受けている茨城県、のどかな風景は昔と変わらない。こんな所に温泉があったとは。実は、茨城県に住んでいたことがある(今も家は残っている)ので、鉱泉があることは知っていた。しかし、硫黄臭のアルカリ性温泉とは知りませんでした。あればあるものだ。日本、広いぞ。
 巴屋旅館には宿泊していないが、お値段7000円程度だそうだ。これもすごい。かなりマイナーなので敢えて住所と電話番号をお知らせすると、茨城県常陸太田市折橋町1408、電話は0294-82-3330です。

 最後のおまけは、ワタシの家に生えていたきのこ。庭では過去にヒラタケ、きぬがさ茸、ほこり茸、しろおおはら茸等が生えたことがある。きぬがさ茸(食用できる)は毎年だ。田舎ッていいですね。これはヒラタケ。

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巴屋旅館(昭和33年分析):アルカリ性-含硫黄-単純温泉、pH9.6 、16℃、蒸発残留物220 mg/kg、内風呂男女各1

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