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たんげ温泉・美郷館(再訪)-1-

群馬県たんげ温泉美郷館を再訪した。巨木の御殿といった宿、そして瀬音の湯がすばらしい。そこは静寂の場。
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第77章 たんげ温泉・美郷館(再訪)-1-
Chapter 77 section1, Gunma prefecture, Tange onsen, Misatokan -1-
English information:Tange onsen Misatokan

 「日本秘湯を守る会」の宿では、10泊すると(スタンプ帳に押印が必要)、1箇所が無料招待(平日に限り、かつ有効期限あり)となる。前回、スタンプ帳を紹介しました。

3冊目 (平成23年7月9日〜平成24年5月3日)
1. 長野県・七味温泉・渓山亭
2. 栃木県・奥塩原温泉・渓雲閣
3. 栃木県・湯西川温泉・平の高房
4. 北海道・下の湯温泉・銀婚湯
5. 福島県・高湯温泉・ひげの家
6. 熊本県・内牧温泉・親和苑
7. 熊本県・産山温泉・やまなみ
8. 福島県・檜枝岐温泉・ひのえまた
9. 群馬県・たんげ温泉・美郷館
10. 岐阜県・槍見温泉・槍見館

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 10泊した中で一番気に入った宿を記入して朝日旅行会にあらかじめ申し込み、招待券を郵送してもらわなければならない。無料であるから、やはり、お湯がいいだけでなくお値段も高めでコスパの良いところを選ぶことになる(ただ、行きたくても遠いところはなかなか行けない)。行きたい宿には、空いているかどうか心配だから宿には事前に一報お願いしておく。
 前回、美郷館に宿泊したレポートはこちら。

 招待券で行く宿でどの部屋にして頂けるかは、宿によってケースバイケースのようです。平日とはいえ、その日の混み具合にもよるでしょうし、空いていればいい部屋を当てていただけることが多いようです。普通に泊まる場合は、なるべく安い部屋をお願いしているので、豪華な部屋にあたるとうれしいもの。


77.1 外観と部屋 (Outlook and guest room)

・ 美郷館に到着、前回も感じたはずだが豪壮な感じ。しっかりしたエントランス。
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・ 入口には山で使う背負子(しょいこ)の中に花が生けてある。センスがいいと思う。
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・ 帳場も風格あり。
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・ 象徴的なロビースペース。巨大な柱で支えられた大空間。館主はたしか元々林業の方、よって、木材を多用することは合理的。
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・ 豪華な屏風。
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・ 中はまるで豪華ホテルのよう。「秘湯」とは言いがたい雰囲気。
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・ 通された部屋は「楓」。この宿ではお隣の「滝」と並んで最上クラスの部屋である。
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・座椅子も立派。
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・ 広縁には大きな窓、外に滝が見える。
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・ 窓を開けると滝が目の前に見えた。名前を滝見の湯という。
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思い出しました。内風呂の滝見の湯から見える滝である。つまり、ここは一階の風呂の二階に位置する。この景観、文豪の宿のような。いや、びっくりしました、こんないい部屋にして頂けるとは。実は部屋は二間でした、寝室と居間。これもゴージャスです(気になって調べたところ一人2万円の部屋)。

77.2 瀬音の湯 (Indoor bath Seoto-no-yu)

・ まず、配置図はこう。内風呂の瀬音の湯と、野天風呂の「月見の湯」がある。早速、お目当ての「瀬音の湯」に行く。ここは夕食時までが男性用。「月見の湯」は女性用。宝泉の湯は貸切用で二つある。岩風呂と桧風呂。
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・ 感動の再見、何回見ても、この静寂さに圧倒される。同じ群馬県の法師温泉を独占状態といった感じ。法師温泉と比較されてはたまらないが、瀬音の湯の最大の特長は静寂。お湯の温度もちょうど良い。しばし放心状態になってくつろぐ。

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・ そしてこの、底に敷き詰められた石、中でもやや大きめの石がアクセントになっている。底の石はやや大きめだから、掃除は楽かもなどと余計なことも。維持管理される湯守の方を思ってしまう。実は湯守の方とは時々すれ違いました。深夜とか早朝にさりげなくメンテされている。
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・ お湯の注ぎ口とカエルさん。
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・ 清浄な照り返りが美しい。
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・ 天井は巨木の梁がすばらしい、かくあるべし湯宿は。
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・ 脱衣所の外にテラスがある。たんげ川の流れの傍らで瀬音が心地よい。琴線に響きまくり状態。
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・ 前回はなかったブランコが、館主が自ら遊び心で造られたとのこと。子供用ではなく明らかに大人用だと想う。座って漕いでみたが、足先が川に向かって伸びて行く感覚がとても新鮮。え〜裸で乗りました。
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とういうわけで、やはり瀬音の湯の素晴らしさに再び感動しました。都会の近くにこんな温泉があることを、もっと多くの人に知ってもらいたい。

 女将さんに源泉を尋ねたところ、上流にあって地下から汲み上げているとのこと。美郷館は元々、鉱泉だったが、意を決してボーリングしたところ、およそ1000mの地下から36.5℃くらいの温泉を掘り当てた。湯船は40-41℃の適温にするために、ほんの少し加温してあるが、源泉掛け流しである。蒸発残留物は1550mg/kgあるから、薄い単純泉ではなくカルシウム硫酸塩泉である。pHは8.5なのでアルカリ性でなかなかイイお湯。
 -2-では野天風呂「月見の湯」と内風呂「滝見の湯」を紹介します。

車で行くには
 関越道の渋川伊香保ICで降りて、吾妻川、JR吾妻線にそって、ひたすら西に走る。中之条町の四万温泉の分岐を越えた後、沢渡温泉の手前から右折し反下(たんげ)川に沿って登る。まばらな人家の中を進み、最後は道が細くなり(ナビが「道が細くなります」と初めてガイドした)、眼前に突如、美郷館が立ちはだかる。




たんげ温泉・美郷館:カルシウム-硫酸塩泉(低張性アルカリ性温泉)、36.5℃、ポンプ揚水120ℓ/分、pH8.5、蒸発残留物1550mg/kg、内湯男2女1、露天風呂女1,貸切露天風呂2。
・なお、本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
・ 文章と画像の著作権は著者にあります。許可なくコピー・転載できません。

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.16 2014 温泉 comment2 trackback0

comment

おじゃる☆
日本ブログ村から来ました♪

美郷館さん、日帰り入浴ができないので
訪れる機会がありませんでしたが
今まで拝見したどのサイトよりも
丁寧な説明と美しい写真で虜になりました(笑)。
来年の緑あふれる季節に泊まりで行ってみたいと思います!
ありがとうございました(*^。^*)。

2014.09.21 00:49
izumi6688
「温泉にいらっしゃい」の「おじゃる」さんですね。ようこそ。
時々、群馬の温泉プロのおじゃるさんのブログも拝見しています。
美郷館は隠れた秘湯ですね。法師温泉を卒業した方が、貝掛温泉か美郷館に
行かれるのかなと思います。是非宿泊を。
2014.09.21 20:04

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