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北海道・養老牛温泉・湯宿だいいち-1-

摩周湖の東約10kmの位置に養老牛温泉がある。いくつもの広大な牧場を越えて樹林の中に入ると到着。コスパ抜群の孤高の温泉である。
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第81章 北海道・養老牛温泉・湯宿だいいち -1-
Chapter 81 section 1, Hokkaido, Yourouushi onsen, Yuyado Daiichi -1-
English information: Yuyado Daiichi

81.1 はじめに (Introduction)

 根釧原野の北、標津岳(1061m)の麓の渓流(モシベツ川)に沿って、養老牛温泉がある。2軒が寄り添っている。根室中標津空港からはかなり近いが、千歳から来るとなると結構遠い。が、北海道は車でどこを走っても快適だから、飛ばさないように気をつけましょう。

 養老牛とは、Wikipediaによると「アイヌ語の「エ・オロ・ウシ」(頭=山鼻がいつも水についているもの)、または「イ・オロ・ウシ」(それをいつも水に漬けているもの)が由来とされている。後者だとすれば、近隣のアイヌ民族の女性が繊維を作るため、シナノキやイラクサの皮を温泉水に漬けて柔らかくしていたことにちなんだものだろう。」と言われている。

 標津岳を源流とするモシベツ川の渓流にある。湯量は多く温度も高い。アイヌの方々が300年ほど前から使われていたそうだ。日本人による利用は1930年から。この辺り、人口密度が低いためにお客は多くなく、経営はかなり厳しいものだったらしい。

 ところが、この「湯宿だいいち」、聞きしにまさる圧倒的なコスパの宿であった。単に経済的な問題ではなく、温泉宿としての総合力、熟度が極めて高く、館主の志が抜きん出ている。特長は、進化を続けてきた宿、そして今も進化し続ける宿。


81.2 館内 (Inside building)

・ 途中の牧場は、どこを見てもただただ広い。
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・ 玄関あたりの新館。白壁が印象的なモダンな感じだ。
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・ こちらは本館あたり。
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・ 玄関は雪よけ三角屋根が目立つ。
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・ 宿の全体図を最初に。部屋数が39室もある中規模の宿。ワタクシとしてはもう少し小さな宿が好きだが、この湯宿だいいち、それを感じさせないなかなかの趣向が張り巡らされている。
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・ エントランスのロビーは広々している。玄関口から、向こうまでが見渡せて、窓の向こうに林が見える。これが、意図された設計。
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・ 中央に暖炉がある。
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・ 実は、この目の前の外に「シマフクロウ」が現れる。そのことは別途紹介します。実はびっくりしました。
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・ 木材ではなく、固形の炭が燃やされている。味がないような気もしたが、煙は出ないのでなんとなく都会風だ。
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・ でも、暖かい。なるほど、こんな手があったのか。
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・ 到着したら早速、茶菓子が振舞われた。ありがとうございます。
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・ 左は石壁。
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・ 右手には食事処(朝食)
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・ お土産屋さんもある。それは普通のこと。
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・ ところが普通でないのはこのスピーカー、「私が先に居たんです」と言わんばかりに場所を取っている。思うに、新調されたスピーカーの先代のスピーカーさんだろう。捨てるべきではなく、生きてもらわなくちゃ。静かに唸っておられました。体格に合った美声です。
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・ 女性は浴衣を選べる。普通でないのはその種類の多さ。明るめ渋め、なんでもあり、これが着たいと手を伸ばしたワタクシ、叱られました。
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・ 部屋は広うござんす。高級宿です。
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 館内で気づいたことは、まずスリッパがない。これは船山温泉と同じ。ぺたぺたしないので居心地がいい(ホテルや旅館で、スリッパを履いてペタペタという音を鳴らして歩くほど無粋なものはない、しかもそれがたくさんの人なら)。スリッパの管理や清掃の代わりに床をきれいにしなければならない。それに賛成です。

 そして宿の要所は床暖房になっている。根釧地方は一年を通して低温、そして冬はかなり冷え込むから、これは快適です。つまり、館主は様々のことを思いめぐらしているようだ。


81.3 オーディオシステム

 新館の二階にかなりの代物のオーディオシステムがあります。広い居間があって、外を見る人、暖炉に当たる人、オーディオを楽しむ人を皆を、それぞれのスペースで歓迎している。が、誰もいない。

・ 全景
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・ 外を見てくつろぐ高級椅子。
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・ 高級そうな薪ストーブ。日本じゃない。
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・ 応接間と巨大なスピーカー。想像するに女性ボーカリストの音楽を聴くためだと思います。
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・ 真空管のアンプ。
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 誰もいない、音楽もかかっていない。でも、これだけのシステムだから、どうしても聴きたい。ので、フロントでお願いして電源を入れてもらいました。「社長に聞かないとわかんないな…」と小声でつぶやきながら。聞くところによると「社長の趣味」とのこと。

 置いてあったCDを早速聴いてみました。いや、素晴らしいです。ワタクシの(真空管大好き)友人が似たようなオーディオマニアだった。その友人宅で勧められて聴いたのが、岩崎宏美だった。本当にびっくりしたのは、目を閉じれば、目の前で岩崎宏美が歌っていると思える臨場感。彼女の息使いがこちらの胸に響いてくる、そんな同じ感覚です。本当は、音量を上げたかったけど、自重しました。

 館主はたぶんご本人のためにこのスペースを作ったに違いない(でもいつ聴くのだろう?)。この宿、普通じゃない。-2-では普通でないことを次々に紹介していきます。-2-ではシマフクロウ!


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養老牛温泉・湯宿だいいち:1-6号井の混合:ナトリウム・カルシウム—塩化物・硫酸塩泉、75.3℃、pH7.3、蒸発残留物1647mg/kg、成分総計1586 mg/kg、本館は男湯も女湯も各々、内湯3(+サウナ後水風呂)、野天風呂5、混浴野天1、新館は男湯も女湯も各々、内湯1、野天風呂1。

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