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九重山・法華院温泉山荘-1-

法華院温泉山荘は九州中央・九重山の中にある。冬の山道を徒歩2時間以上、絶景を楽しみながら無事到着。
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第84章 九重山・法華院温泉山荘-1-
Chapter 84 section 1, Ooita prefecture, Hokkein onsen sansou -1-
English information: Hokkein onsen sansou

84.1 はじめに (Introduction)

 今回は一人旅、なのにあえて冬の山道を歩く?目指すは九重山の秘湯・法華院山荘温泉。沢山の独立峰からなる連山の名称を九重山、代表的な中央の山を久住山ということにする。目指す温泉の標高は1300mあるし冬山は特に侮れない。でも、九州自然遊歩道に指定されているから、道に迷うことはないだろう。

 今回の動機は雪山の美しさの魅力に出会ってみたいこと、目的地には本当の秘湯があるから。法華院山荘温泉は中央の坊ガツル湿原にある。そこへのルートは二つ。雨が池越コースと諏蛾守(すがもり)越コース、雪がなければ前者が徒歩2時間でやさしく、後者は2時間半でほんの少し厳しい。長者原(1000m)からすがもり峠(1400m位)を越えるから。

 同じ道は歩きたくない、そして今日は晴天で明日の天気はくだり坂だから、時間に余裕をもって今日が諏蛾守越にしました。登山届けも出し防寒具もしっかりして。

・この赤い線のルートで行きました。
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・この立体図がわかりやすいですね。中央チョイ上が坊ガツル、その左で中央チョイ上が三俣山。
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84.2 雪の峠を越える(諏蛾守越)

・ やまなみハイウェイを九重山方面に戻り長者原中央付近。目的とする峠・諏蛾守越は正面左の方向で、真正面の小さな噴煙が硫黄山。
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・ 長者原に到着。山行をめざす車がそれなりにたくさん停まっていました。九州各地のナンバーでした。
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・ まだ陽がさしていないので、霜が降りたまま溶けていない。見ただけで、冬の早朝の清冽な緊張が伝わってきます。
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・ 長者原のレストハウス付近からスタートして林道をしばらく歩き、峠方面に次第に高度を上げて行く。左手に三俣山のどっしりした山容。
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 林道はアイスバーン状態でとても歩きにくい。ここに来てやっとわかった。軽アイゼンが必要だったと。そもそもアイゼンを使うような山には行かない方針だったから持っていない。しかし、同じ道を登る人やすれ違う人の靴は大抵、軽アイゼンを履いていた。

 そんな大げさな、と感じていたが、これはワタクシの間違いでした。やはり、装備はしっかりすべきです。ストックは持っているので、溶けていない山道は何の問題もない。でも凍っていると、とにかく滑りやすい。まあ、山道にいれば雪で大丈夫だろうとタカをくくる。

・ こんな感じの雪道は快適です。ギシギシと音をたてて雪を踏むのが心地よい。でも時々、下が凍っていると、滑りやすいので、脇道を歩く。
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・ 広い道(林道)に一旦出て、噴煙の見える硫黄山方面に歩く。
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・ 三俣山が迫ってきた。
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・ 絶景領域に来ました。硫黄山と星生山(ほっしょうやま)、雪の白と岩の黒のコントラストがすごい。草木は生えていないので、相当な高山にきた感じだ。そもそも久重山塊そのものが裸の山、だから、道に迷いやすく危険でもある。
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・ 諏蛾守越に到着。正面が(これから行く)北千里浜方面
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・ 降りて行くとすぐに北千里浜
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・ 昼になったので氷は少し溶け始めていた。アリさん専用の架け橋。
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・ 右手は北千里と久住山中岳方面。
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・ 硫黄山の噴煙が、景色のアクセント。とにかく絶景です!
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・ 絵になる場所が続く。こんな絶景を見ることができる温泉トレッキングは全国でも珍しい。
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・ 最後の降り、中央の湿地が坊ガツル、右手奥が大船山(だいせんやま)。
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・ しばらく悪路(凍った道)を歩くと目的の法華院温泉山荘が見えてきた。大船山が迫力あり。
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・ 無事到着。
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・ 振り返って、苦労したアイスバーンの道の写真。まるで氷河状態でした。
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 夏は2時間半、ということでしたが、写真を撮りながら、昼食も食べ、アイスバーンの道を注意しながら降りてなんと4時間もかかってしまいました。侮れないのは雪と氷でした。余裕があれば三俣山西峰に登るつもりでしたが、これはパス。

 久重山は上半分には樹木はなく、目印にするは岩にぬられた黄色のペンキ。今回は見えましたが、雪が積もれば見えないし、霧が出れば方向感覚を失う。コンパスはもちろん持っていてもかなり危険です。道に迷ったり、遭難する人がたまに出ることでも有名。手軽そうでも決して手軽ではない。

 しかし、雪山の雰囲気と岩のコントラストを楽しみながらの山行は感動的でした。

 踏み跡はあるし寒くもなく、むしろ冷や汗をかいてしまいましたが、ラッキーだったのは晴天だったこと。冬山の雰囲気を堪能。-2-では法華院山荘を紹介します。


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法華院温泉山荘:カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・硫酸塩泉、43.2℃、pH6.9、成分総計1039 mg/kg、蒸発残留物1011 mg/kg、内湯が男女各1。

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