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長湯温泉・郷の湯旅館-1-

大分県九重山の東に濃厚温泉で有名な長湯温泉・郷の湯がある。宿の佇まいが鄙び過ぎていて素晴らしい。館主は只者ではない。
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第85章 長湯温泉・郷の湯旅館-1-
Chapter 85 section 1, Ooita prefecture, Nagayu onsen, Satonoyu ryokan -1-
English information: Satonoyu ryokan

85.1 はじめに (Introduction)

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 最初に九重山の立体図をみてください。たくさんの火山群であることがわかります。一昨日泊まったのは、この地図外の上の方にある奥湯の里、昨日泊まったのはこの中央付近の坊ガツルにある法華院温泉、そして、今日の長湯温泉はこの地図の右方向になります。

 大分県長湯温泉「郷の湯」(さとのゆ)は、濃厚温泉の析出物で有名です。一目見れば、圧倒される析出物(石灰華)です。これは後ほど。そして、館主とお話ししてわかったのは、女性に人気があるとのこと。

 見た所では、なんの変哲も無い高原の牧場村ですが、多くの場所に特徴ある温泉が湧き出している。この析出物の多い郷の湯の他には、炭酸飲料やビールのように二酸化炭素を多量に含む七里田温泉などがあり、温泉フリークにとっては垂涎の温泉です。

 今回、宿泊したのは郷の湯、として日帰り入浴したのが七里田温泉の下の湯(したんゆ)です。興味のある方には欠かせない温泉ですのでご期待ください。正直、かなりびっくりしましたから。


85.2 宿の外の佇まい(Appearance of hotel)

・ 県道30号線の道路から脇道に降りるとすぐに小さな橋がある(手前に鎖あり)。橋の横に析出物(石灰華)が小山のように盛り上がっている。もう、心の中は「パブロフの犬」状態、よだれが出てきました。1分でも早く入りたいという、体うずうず状態です。建物はすべて宿です。
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・ 三筋の塊が見えて、この上の建物が湯宿であることは間違いない。
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・ 湯気を上げています。
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・ 析出物は黄色ですが、所々緑になっています。これは多分藻類でしょう。緑色は光合成による植物の色、高二酸化炭素濃度のなかで生き続ける特別な藻ではないか。いつか温暖化の原因の二酸化炭素を吸収する女神かも。
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・ 石灰華、石灰とは炭酸カルシウム。源泉に含まれるカルシウムと二酸化炭素の化合物。泉質はマグネシウム・ナトリウム・炭酸水素塩泉だが、カルシウムも200mg/kg以上ある。
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・ 宿の玄関は広場になっている。椅子とテーブルが置いてあってコーヒーを飲めます。
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・ 昔ながらの立派な建物。
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・ 右手の湯治棟や昔の貸切風呂が眠っている。この佇まいが一級品。
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・ いかにも湯治宿。右の建物は休憩所だが今はやっていないようだ。
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・ 日帰り入浴の受付のようだが、今は、多分館主が一人で切り盛りしている。
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・ 樹木もあって夏は爽やかだろう。
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・ 郵便ポストはここにあるのではなく、移築したモニュメント。山奥の秘湯に時々見かける郵便ポストだ。
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・ 晩秋から冬の風情。
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・ 内庭から玄関方向を見る。
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・ 庭の置物。右は道祖神かな。
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・ これはいい、メインの道路にはかつて「長湯温泉入口」というバス停があったのだろう、それをディスプレイにしているし、「湯治」の赤がいいですね。この看板の裏が湯治棟です。
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 昔ながらの宿が好きな方は、これは受けると思います。鄙び感が抜群ですから。やや朽ち果てそうなところがまたいい。が、あえて言うなら鶴の湯のように黒く塗ればまたいいかも。静かなそして隠れた経営資源だと思います。-2-では館内と男湯を紹介します。


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郷の湯旅館:マグネシウム・ナトリウム・炭酸水素塩泉、127ℓ/分(地下200mから自噴)、51℃、pH8.5、成分総計5573mg/kg、内湯が男女各1、貸切1。

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.03 2015 温泉 comment0 trackback0

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