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長湯温泉・郷の湯旅館-3-

貸切湯は小さな湯船にコンクリートのような厚い析出物。夕食は控えめな量ながら高質の出来たてをいただけた。締めのお茶漬けに感激。

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第85章 長湯温泉・郷の湯旅館-3-
Chapter 85 section 3, Ooita prefecture, Nagayu onsen, Satonoyu ryokan -3-
English information: Satonoyu ryokan

85.5 貸切風呂 (Private indoor bath)

 男湯の後に朝6時半頃から男女入れ替えになる。男湯の向こうが女湯と聞いていたので、男湯の隣に入った。ドアの開け方がよくわからなかったが、なんとか中に入った。

 ところがここは貸切風呂だった。というのは、入っていると館主が現れて「ここは貸切ですよ」と教えてくれた。恐縮してしまったが、それまでに中をよく観察した。

・ ドアを開けるといきなりこの風呂が登場!なんだこりゃ!!風呂なのか粘土細工なのか、重厚コンクリート製なのかわかな位ほどの析出物。一体最初の風呂はどうなっていたのか??
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 成分は5000mg/kg以上あるので高濃度温泉、源泉温度は51℃だから熱い。湯船の温度は昨日の男湯より高めで43度より少し熱そうだ。館主に言われたように掛け湯を10杯ほどかぶり、体を沈めた。溢れる湯は表面の熱い湯だからこれは熱い。温度はじっと我慢するとさほどでもない。不思議な感覚だ。

・ ミニミニ千枚田が行儀よく並んでいる。
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・ ススメバチの巣??
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・ これはお湯の入り口です。
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・ こちらが出口。
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・ 床もこの状態。
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 源泉が流れ出る時に、お湯は熱いから水分は蒸発しやすい。すると、源泉に含まれるマグネシウム、ナトリウム、カルシウムなどの濃厚成分が飽和して析出物になる。これが繰り返されると、析出物はどんどん成長する。なかでもカルシウムは水酸化カルシウムになっていて、炭酸水素塩だから二酸化炭素成分も濃い。すると水酸化カルシウムと炭酸が結合して炭酸カルシウムになる。

 マグネシウムやナトリウムよりカルシウム成分は少ないのだろうが、炭酸カルシウムはなにせ水に溶けにくい、ので、析出してしまう。トルコのパムッカレや鍾乳洞の中の千枚田は皆さん知ってのとおり。炭酸カルシウムはコンクリートの原料にもなるから硬い。ので、硬い石のような石灰華が成長する。

 お湯の中や、床面もざらざらと粒子が渦巻いている。温泉の濃厚さを感じる。そして、アルカリ性だから、肌の油脂は洗い流され、少しかさかさになるような気がする。地下から溢れる源泉を味わうひと時だ。地球の息吹を感じる湯です。


85.6 夕食 (Dinner)

 6時になったら、きっかりに、携帯電話が鳴った。なぜ6時に誰?もしやと思ったらその通り、館主から夕食の号令。確かに部屋には内線電話はなかった。これは合理的かもしれない。どこにいても繋がるから。

・ 一人なのに広い部屋に案内いただいた。手前に石油ストーブがたかれ、暖かくしてある。いや、ありがたい。館主が作られたと思われるテーブルに料理が待っていた。
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・ 地鶏のたたきです。ワタクシの好物です。生姜とネギがグッ!
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・ カンパチのお刺身、量がちょうどよい。
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・ 小あじの南蛮漬けです。小さくていいですね。おひたしも。
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・ 茶碗蒸し。鮎の塩焼きは、タイミングを見計らってあつあつが出てきました。
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・ 豊後牛だと思いますが、ステーキ3枚。これも焼きたて熱々が出てきました。右は小さいながらもオコゼのてんぷら、これもあつあつ。丸ごとかじります。
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・ 小鮎のあたたかいソーメンとお茶漬け。
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 鮎そうめんは上級者の料理だと思います。塩焼きの鮎とダブっていても小鮎は食感と味が全く違う。ソーメンもワタクシの好物です。そして締めのお茶漬け、どうしてワタクシの好みを知っているのだろうか?それに、中にはイノシシの燻製がゆずと共に入っていた。

 燻製の香りとイノシシの野生味が秘湯風情を盛り立てます。なぜ館主は、ワタクシが小食でイノシシを好きなことを知っていたのだろうか?単なる偶然でしょうが、少々感動いたしました。

 郷の湯では、料理も熱いものは即座に出すという方式が徹底している。てんぷらや焼肉など、あつあつのものを、一秒でも早くという感じで厨房から仲居さんまたは館主自らが小走りに持ってきていただいた。それがうまいこと!そして量が全く完璧(少し控えめ)、私の好み通りに出していただいた。不思議に思ってよく考えてみたら、これは湯治コースだった。

 皆さん、湯治コースをオススメします。それから、料理がうまいと言いながら仲居さんといろいろ雑談していたら、なぜか「あなたは音楽家か?」と聞かれた。館主からも「あなたの仕事は?」と聞かれる始末。好奇心のある宿ですね。ワタクシも調子に乗って話しすぎたせいで宿の方を混乱させたのでしょう。さて、-4-は女湯と朝食です。


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郷の湯旅館:マグネシウム・ナトリウム・炭酸水素塩泉、127ℓ/分(地下200mから自噴)、51℃、pH8.5、成分総計5573mg/kg、内湯が男女各1、貸切1。

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