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船山温泉の22時間滞在-4-



 料理について紹介し、最後に船山温泉の本質について考える。満足度最大化と経営合理性とを両立すべく考え抜いた結論が実行されている。

第二十五章 船山温泉の22時間滞在-4-
English Information : FUNAYAMA ONSEN

25.9 夕食

 夕食も朝食も食事処で頂く。これは落ち着く。食事の説明は苦手なので、写真を羅列することにする。

・ 前菜
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・ 梅酒のカクテル
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・ 岩魚の刺身
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・ きのこ鍋(本当は猪鍋だったが連れの要望できのこに変更):味噌味が柔らかく控え目。
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・ 岩魚の塩焼き
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・蕎麦
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・ 牛肉などの岩焼
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・ デザート
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 一番美味しかったのは、実は「岩魚の塩焼き」であった。「岩魚の塩焼き」は昔はどの旅館にもなかったが、養殖技術が進歩して今では定番として普及している。これまでで一番美味しかった岩魚の塩焼きは仙仁温泉、次が王ヶ頭ホテルであったが、それらを凌ぐ美味しさであった。骨まで柔らかくなっていて、塩加減グッ、尾とひれを除いて、頭まで食べた。刺身もコシがあって美味であった。主食はむかご飯であった。余った分はおにぎりにして後で部屋に届けてくれた。
 さて、夕食を終えて部屋に戻ると布団が敷いてあり、すでに夜食の別のおにぎりが置いてあった。食事時間を6時に統一しているので、深夜に小腹がすく人への配慮である。これも経営的観点の施策と感じた。

25.10 朝食
 
 朝食はかなりのボリュームである。特に、主食はご飯、おかゆ、茶がゆ、パンをバイキングで選べる、というか全部試食した。早朝から風呂に入っているとなぜかお腹も空くもの。

・ 朝食の部屋
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・ 朝食の全景
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・ 小鉢いろいろ
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・ 「ヤマメの塩焼き」
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・ 茶がゆ
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・ 温泉卵
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・ みそ汁(優しい味噌味)
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・豆腐
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 主食のバイキングは新しい試みである。自分で取りに行くのがポイントである。お世話にならなくとも自分の意志で好きな量を選ぶ。

25.11 おわりに

 船山温泉を宿泊者から見ていいと思ったことを列挙すると、まず、22時間滞在、貸切風呂を含めて風呂の多彩さと人数の少なさ/清潔さ(日帰り入浴がないことはもちろんのこと)、食事の味/演出のセンス、館内が畳でありかつ清潔である、飲み物が自由である、部屋にある電動マッサージチェア、浴衣以外にパジャマがあること、タオル類は風呂備え付けである(部屋から持って行く必要がない)、これらの豪華サービスに対してかなり安価に感じること、しかも料金は平日/休日同じ。加えて若いスタッフが気持ちを込めて働いている。ここまで列挙するとコストパフォーマンスの高さ、満足度の高さがうなづけるし、人気のあるわけも理解できる。宿泊者は、自分の時間を思うままに過ごすことができ、ここで、日常から離れるのである。感謝。

 船山温泉は、なぜここまでできるか。第一は、館主が宿泊者の声に真剣に耳を傾けて、それに答えようと日々研究・努力してきたからだと思う。例えばパジャマや電動マッサージチェアなどは、どの旅館でもお客からのアンケート要望に出ているものと思うが、これを本当に実行している宿は見たことがない。その姿勢がすばらしい。世の中には、昔ながらの方法に安住し、じり貧で投資もしにくい旅館もあるだろうし、ここも山里離れた一軒宿、お客が来なければ立ち行かない。それに、源泉の温度は常温というハンディがあって加温費用はばかにならないはず、すると常時部屋が埋まっていなければならない。そこを考え抜いて、温泉フリ−クの圧倒的な支持を得る施策を(おそらく必死の思いで、でも楽しみながら)打っているのではないだろうか。宿泊者の満足度向上を経営的に解決しているところに感動する。少ないスタッフで最大のサービス(むしろ何もしないで済むようにしていることも含めて)と満足度を提供している。リピーターは館内の畳を歩きながら、何か自分の家に帰ったような気がするだろう。第一章の仙仁温泉の経営テイストを思い起こす。

 現代の宿泊者はもう和風も洋風も気にしていない。その中で館主は「和風プライベートリゾート」をめざしているという。畳ベースの温泉という意味では和風、宿全体のテイストはリゾート風(何もない贅沢)ということだろう。
 やれば大抵のことはできる。想像するに、同業者はここを研究しに来ているに違いない。学ぶべきことがありすぎると思う。逆に言うと、普通の旅館はいくらでも改善できる余地が多いのではないだろうか。それをここでは若い経営者が推進している。日本の温泉の未来は次第に明るくなりつつある。


温泉概略データ:15.7度・加温・一部循環有、単純硫黄泉、pH=8、内湯2、露天4
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