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甲子温泉・大黒屋-1-

1384年に発見されたという名古湯で、白河藩主松平定信公が愛した温泉。山塊の谷間に重厚な建物、きわめつけは大岩風呂である。
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第110章 福島県甲子温泉・大黒屋-1-
Chapter 110, section 1, Fukushima prefecture Kashi onsen Daikokuya -1-
Japanese information: 大黒屋
English information: Daikokuya
2016.7.7-8

110.1 はじめに (Opening remarks)

 1384年(至徳元年・甲子(きのえね)の年)に発見されたので甲子(かし)温泉と名付けられた。また、白河藩主松平定信公の温泉用別荘があったことで有名。松平定信公は第8台将軍徳川吉宗の孫にあたり、幼少期の第11代将軍家斉の将軍補佐筆頭として寛政の改革を実行した。

 異色の知識人で、幕臣の不勉強に落胆して登用試験を始めたり、白河市の日本初の公園(南湖公園:最後紹介します)を造るなど、優れた経営者であったことがうかがえる。

 話がそれたが、白河から西の会津地方に抜ける国道293号線を車で20分ほど走り、全長役5kmの甲子トンネルの手前に側道がある。そこを降れば谷間に大黒屋がある。

 単純温泉で淡白適温の湯が豊富に溢れる名湯で、きわめつけは谷底に沸く大岩風呂である。


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110.2 大黒屋 (Daikokuya ryokan)

 正式には「元湯甲子温泉旅館大黒屋」だが、面倒なので「大黒屋」に。

・ 甲子トンネル手前の橋を左に降る。
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・ 周囲を山に囲まれた谷間にある。
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・ 大黒屋の建物はなんだか要塞のような面構え。そう、橋の色と同じ(?)にしてある。
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・ 裏手の方はなんだか京風の佇まい。こちら側に松平定信公の別荘だった歴史を継ぐ、別館勝花亭他がある。
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・ 控えめなところに昔の看板がそっと掲げられていた。
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・ おそらく明治時代前後の大黒屋。
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自転車があるので、当時からハイカラな旅館だったに違いない。

・ 今の館になったのは甲子トンネルが開通した2009年。2011年以降は地震の風評被害でかなり厳しい時代だったに違いない。
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・ 玄関に入ると帳場とロビーになっている。
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・ 天井に古民家の梁が使われている。重厚です。建物は鉄筋コンクリート、でも、ロビーの天井はあえて古民家の梁を使っているところがにくいですね。
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・ 品のいい調度が設えられている。たぶん特注品。そして床がピカピカ。
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窓の向こうには、こちらに押し寄せるような鬱蒼とした山の緑。人工物の一切ない自然の圧倒的な風景はこの宿の経営資源ですね。紅葉の時、雪景色いずれも圧巻に違いない。

・ シンプルな家具。
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・ テーブルの上には阿武隈水、これ、うまいです。下を流れるのが阿武隈川の源流です。
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・ お土産屋スペースと本棚。
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・ 宿の配置では部屋は13室。この規模が大好きです。
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・ 館内で見つけた4点、これもシンプルでいいですね。
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 大黒屋は「日本秘湯を守る会」の宿です。したがってスタンプ帳に押印していただけます。旅行会社やネット予約ではだめですのでスタンプ優先の方は注意しましょう。

 大黒屋は受付の方(若女将さん?)、従業員の方が皆さんとても感じがいいです。部屋に案内していただいた方、料理を出していただいた方、皆さん丁寧で気遣いがあります。それを際立たせているのが、写真ではよくわかりませんが、掃除が完璧に行き届いていることです。

 温泉旅館で風呂の掃除されている方々は縁の下を支えられていますが、どちらかというと寡黙でひたすらという方が多い。大黒屋の方は(早朝でしたが)「おはようございます」と爽やかに笑顔で声をかけてくださった。ちょっと感動してしまいました。

 それで、建物、廊下、部屋、調度全てがシンプルです。なんだか無印旅館といった感じさえします。宿の風格と相まって宿の方の気持ちがそこら中に漂っている気がします。久々にまた来たくなる宿に出会いました。


・ 元湯甲子温泉旅館大黒屋:1号泉:カルシウム・トリウムー硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ高温泉)、413ℓ/分、45.1℃、pH=7.8、蒸発残留物974.7mg/kg、2号泉:単純温泉(低張性弱アルカリ高温泉)、220ℓ/分、43.1℃、pH=7.8、蒸発残留物932.7mg/kg、内風呂+露天風呂:男女各1、大岩風呂(混浴)2、櫻の湯(女性用)1。

-2-は大岩風呂に向います。(Continue to next report)
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