槍見館は北アルプスの西側、新穂高温泉に位置し、古民家を移築した重厚な宿である。館内の黒い柱と梁が見事。第27章 新穂高温泉・槍見館の春景-1-English Information 1 :
YARIMIKANEnglish Information 2:
YARIMIKAN2012.5.3-4
27.1 槍見館へ
松本ICから1時間半程度で新穂高温泉につく。その間に、白骨、上高地、平湯、新平湯、福地の温泉群や観光地があり、立ち寄りたい誘惑にかられながら、槍見館に到着する。
475号線の二つ目のやや長いトンネルを出た直後に左手に曲がらなければならないが、初めての人はつい行き過ぎてしまいそうである。行き過ぎた道路の対岸から見ると槍見館がある。訪れたのは五月の連休、山里に春が訪れていた。「日本秘湯を守る会」の会員である。
・対岸から見る槍見館:一軒家であることがわかる。新緑の芽吹き、白とピンクの桜が美しい。
・駐車場から入り口に向かう:重厚なたたずまいである。
・横には花が咲いている。
・石畳を歩く。
・ 玄関に着く。わらが素朴である。
・ 「日本秘湯を守る会」の提灯がある。
・夜はこんなたたずまいに。
27.2 ロビー周辺
中に入ると目の前がロビーになっている。土間形式のロビー。
・ 奥行きは広く、小上がりの部屋が見える。
・ 照明はランプ式。
・ 央には二つの水槽がある。
・ 中左手は木製で、沢水を流し入れて冷たい飲み物を冷やしている。
・ ろうそくランプが灯っている。
・ 右手の石製の水槽には源泉(高温)が注がれ、中には卵やお酒らしきものが熱燗されている。この一帯が暖かいのは、このお湯と暖められた石製水槽のせいである。ここが、ロビーの象徴である。
・ 窓際は腰掛けがあり、ここでくつろげる。
・ 右手には蔵を移築した部屋につながっている。
・ フロントの左奥は土産物屋である。
・ この左手の方に、魚のいけすがある。数が少ないから観賞用だと思う。この魚、岩魚でした、そして、厨房にも(食べるための岩魚の)いけすがあるそうです(後日、教えて頂きました)。
・ 先ほどの小上がりの中央には囲炉裏があって、周囲には熊などの毛皮の敷物が敷いてあり、いかにも山奥の囲炉裏端という雰囲気を醸し出している。
・ 奥には鎧などの置物がある。
・ 鎧は古いものではないようだが、リッパに光っている。
・ ここの天井は吹き抜けである。黒光りする柱や梁が美しい。
・ 壁には、絵が掲げられている。
・ ロビーの一角には、露天風呂へ続く階段がある。
27.3 館内の特長
槍見館そのものが古民家を移築したもの。その特長は巨大な梁である。
・ 腰掛けられる長いベンチと机がある。
・ 廊下は清潔に掃除されている。
・ 部屋は窓は小さく見えるが中は広い。
・ 天井にはやはり大きな梁。
・ 窓から外を見ると、桜と川が見える。
・ 下には露天風呂の屋根が見える。5月の連休後半だったが、新緑と桜にいのちの躍動感があった。
実は槍見館に来ようと思ったきっかけは、昨年9月に訪問した、北海道・上の湯温泉・銀婚湯にある。ここで、館主の方と話していたら、同じ昨年9月に「日本秘湯を守る会」の会合が槍見館で開催されたこと、そして槍見館の造作(館内の柱や梁)がすばらしかったと、お聞きしたことにある。
この一帯には水明館佳留萱山荘(かるかや山荘)、湯元長座、かつらぎの里など、日本を代表する実力温泉がひしめいている。これらもいつかは訪問したいが、今回は槍見館となった。天気がよければ槍ヶ岳を見ることができる。実際、ほんの一瞬、見ることができたが、すぐに雲の中に隠れてしまった。
聞いていた通り、館内の造作はすばらしい。梁の太さがとくに印象的であった。-2-では「槍見の湯」と「渓流の湯」を紹介する。温泉概略データ:計360〜500リットル/分、51〜60度、pH6.9、単純温泉、蒸発残留物=625mg/l、内湯(男女各1)、露天風呂:混浴2 女性用1、貸切風呂4
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