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岩瀬湯本温泉分家-1-

つげ善春の琴線に触れた岩瀬湯本温泉、その中で茅葺を守り抜いている「ひのき風呂の宿分家」、かつての湯治宿の雰囲気に癒される。
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第126章 福島県 岩瀬湯本温泉星野屋分家-1- 
Iwaseyumoto onsen Bunke Hoshinoya -1-
Chapter 126, section 1, Fukushima prefecture Iwaseyumoto onsen Bunke Hoshinoya -1-
Japanese information: 岩瀬湯本温泉分家星野屋
English information: Bunke Hoshinoya
2017.9.20-21

126.1 はじめに (Opening remarks)

 茅葺の温泉宿という雰囲気に魅せられて、以前には乳頭温泉黒湯も訪ねました。今回は福島県岩瀬湯本温泉です。分家の正式名称は岩瀬湯本温泉の「ひのき風呂の宿 分家」ですが、元々は「分家星野屋」です。

 福島県の白河あたりの中通りから会津に抜ける中間の天栄村にあります。宿の辺りは時々通っていたので、分家のことは知っていたし、岩瀬湯本温泉がつげ善春のお気に入りであった、と言っても知らない人は知りませんよね。

 近くには二岐温泉もあって、秘湯が散在する地域。(街に住む者からすれば)福島の山奥は日本の原風景が残っていて、山里の日々の暮らしを感じます。


126.2 岩瀬湯本温泉星野屋分家 (Ryokan building)

・ 夕刻の宿
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・ お隣の源泉亭湯口屋と共同浴場。
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・ 昼間の宿、茅葺がいいですね。二階右の角部屋の泊まりました。
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・ 玄関「ひのき風呂の宿 分家」。
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・ 内湯温泉、分家星野屋旅館、電話は七番というのが昔の名称。
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・ これは昭和14年の料金表。
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 一泊二食フルセットならで2円から3円50銭。今の3000分の一ですね。このほかに、木炭料、電灯代、ねまき代、座布団代まであって相当きめ細か。昔は備品も個別料金だったんですね、と女将さんがいろいろ教えてくれました。

・ 玄関にはスリッパが沢山、実はこの日は20名ほどの会食があるとのこと。
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・ 左のくつろぎ処
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 ここはその昔、馬小屋だったそうです。中通りから会津に抜けるにはどうしてもこの辺りで一泊しなければならない。その交通&輸送手段として馬も使われていました。輸送手段であった馬の名残りが「馬力」、100馬力の自動車を持っているなら、さしずめ100頭の馬主です。

・ 奥にある休憩所、吹き抜けになっていて開放的。実はこの床の下には池があって鯉が飼育されています。山奥では鯉は貴重なタンパク源でした。
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・ 一階ですが、この中は大部屋になっています。
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・ 通されたのは二階の角部屋でラッキー。天井は綺麗で梁も太い。
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・ 外の青い屋根は昔は茅葺でした。
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 茅葺を維持する費用をご存知でしょうか。1回で2-3千万円くらいするそうです。これはムリなので、萱の上にトタンをかぶせて維持するのが普通になってしまった。

 分家では葺き替えは一度にはできないので数年に一回、1/4程度くらいを更新しているとのこと。それで、小さな家一軒分くらいの費用がかかることになりますね。

 ところが、更新しても、鳥が巣を造るのに萱を引き抜いて取って行くので大変とのこと。それで相当な努力をして茅葺を維持されています。

 戊辰戦争の時にこの辺りは全部焼き払われ、その後に建てられたので、歴史は百数十年。ここ20年ほどで何度か改装を繰り返して今があるそうだ。確かに、随所に今風の工夫の後があります。


126.3 温泉 (Hot spring)

 昔、温泉は外湯が中心でした。それで分家は「内湯温泉」という贅沢な宿だったのでしょう。露天風呂はなく内湯だけです。

・ これは男湯、予想を裏切るひそやかな雰囲気。なかなかいいですね。電灯ぎらぎらだったら銭湯になっちゃいますから。
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・ ますますいいですね。適温で塩化物泉固有の少し色のついた湯です。湯の花が少しありました。
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・ お客さんはおらず、一人で静かに瞑想。
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・ 聞こえるのはこの音だけ。
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・ こちらは女性用、明るいです。
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・ 外からの光が入り込むからです。
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ここで動画(男湯)も紹介します。
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 「ひのき」と言っても新築の香りはもうない、けどがっしりした感じがいいですね。

 岩瀬湯本温泉は1000年以上の歴史があると言われていて、源泉は共同浴場の下と、湯口屋の建物の下にあるらしい。こんこんと自噴しているだけで、最近は誰も見たことがないという。

 温泉は地震が起きると温度が一旦上がり、地震の規模でその期間が違うそうです。地下はどこも繋がっているんですね。


126.4 食事 (Dinner)

・ 通されたのはこの部屋、琉球畳で小綺麗に改装されていて、ここが茅葺の宿とは思えない。ニーズに合わせて、いつも改革しているんですね。
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・ 夕食は「控えめコース」にしましたが、控えめではなく十分でした。これ以上あったら大変です。
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126.5 つげ善春

 那須の北温泉や乳頭温泉の黒湯は「つげ善春」が傾斜した温泉、そして岩瀬湯本もそう。昭和47年(1967年)に最初に訪れたという。分家のお隣が集会所(たぶん「智恵子邸」)になっていて、ここにつげ善春の展示がありました。2015年には「つげ義春の旅へ つげ義春の愛した岩瀬湯本・二岐温泉フォーラム2015」が開催されたという。

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 ところで、ここでふれておきたいのは次の二枚。これは福島県と茨城県の境にある湯岐温泉の井桁屋(いげたや)の昔の写真。
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 こちらは最近の写真、やはり茅葺はトタン屋根に変わっていました。
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 井桁屋さんは2017年3月に廃業された。ここ3年ほど何度か投宿を試みたが未完に終わり、とても残念でした。


岩瀬湯本温泉分家:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉、70ℓ/分、49.5℃、pH6.9、蒸発残留物2313mg/ℓ、成分総計2425mg/ℓ、内湯:男女各1。

次回は岩手県大沢温泉菊水館です。(Continue to next report)
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