藤三旅館は岩手県の象徴的な温泉、白猿の湯は中でも秀逸、それは足元湧出の源泉と静寂な異次元大空間。部屋数は多いが湯治の宿。・
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全てのレポートはこちら(Go to All report)。第128章 岩手県 鉛温泉藤三旅館-1- Namari onsen Fujisan ryokan -1-
Chapter 128, section 1, Iwate prefecture Namari onsen Fujisan ryokan -1-
Japanese information:
鉛温泉藤三旅館English information:
Fujisan ryokan2017.10.20-21
128.1 はじめに (Opening remarks)
前回、豊沢川に面した大沢温泉を訪ねました。続いて上流にある藤三旅館へ移動しました。車で5分ほどなので感じとしては連泊のようなもの。東北の秘湯としてよく写真が出てくるのが藤三旅館の「白猿の湯」、ここがお目当て。
藤三旅館は「新日本百名湯」「日本温泉遺産」に選ばれた名宿で、源泉は5本もあって、源泉掛け流しです。
藤三旅館には湯治部と別邸心の刻「十三夜」(じゅうさんや)がある。湯治部は大沢温泉にもありました。古の湯治スタイルを守るのはこの地域の皆様の伝統ですね。旅館の方は昔ながらの宿の佇まい、そしてこれらの対極が「十三夜」、ここはおしゃれなモダン秘湯になっていて興味津々。
ちなみに中秋の名月は十五夜で有名ですが、十三夜とは「後の名月」と言われ、2017年は11月1日だそうです。ここへの宿泊は宿題にしましょう。128.2 藤三旅館(Fujisan ruyokan)
英語だとFujisanなので、海外の方は富士山と間違えそうですね。藤三旅館はパンフレットによると、約600年前、藤井家のご先祖様が、白猿が傷を癒しているのを見て発見したそうです。白猿の湯はあとで。
・橋から見る藤三旅館、なんとなく大沢温泉に似ています。源泉はやはり右岸にあるのでしょう。10月下旬で紅葉が始まった頃。もう1週間遅く来るんでした。

・ 前面の建物の3階角部屋が今回の部屋、一番良さそうです。

・ 夕刻の玄関(入り口工事中)、いいですね。

・ 中から見た入り口

・ 外見に似合わず、中はきちんと改装されていました。

・ 部屋は角部屋で周りに広縁で囲まれている。二間続きで昔ながらの部屋ですね。「絶景のこだわり部屋」だそうです。大昔の旅館はこんな部屋がよくありました。

この部屋はこの建屋の最高級の部屋でしょう。今はリーズナブルなお値段で14000円くらいでした。
・ 窓からは豊沢川が眼下に流れています。これもいいですな〜

・ 左手には先ほどの橋、対岸(画面中央)に小さな白糸の滝が見えます。

・ 右手下流は、さわさわと水がサヨナラを言っています。

・ これは母屋の最下流側。

128.3 「白猿の湯」 さて、お目当ての白猿の湯へ向かいます。旅館と湯治部の中央に大きな空間があって、その下にあります。階段で降りていきます。この底から源泉が湧いています。
・ 階段お上から見た白猿の湯。う〜んん、この空間すごいですよ。

明るい色ではなく、あくまで東北の秘湯は暗色でまとまっています。階段を降りていくのは源泉が深いからで、この源泉中心に宿が設計されています。温泉本位なんですね。
脱衣部屋は昔ながらの湯船も周りに配置。
・降りてみると、こんな具合、上に見える窓が廊下です。湯船から源泉があふれています。

・この一番底から湧き出しています。深さは1.25mなので、中央では立ち湯になります。

・上を見上げると、高い天井。この中央から湯気が抜けていきます。
ここに入湯されている方はみなさん寡黙でした。そう、ここは騒ぐ温泉ではありません。地面の底のような源泉湯船で気持ちが静まります。なめらかなアルカリ性の湯が心地よい。
ここで動画を一つ。(白猿の湯です)
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藤三旅館、ここは雪の季節に来るべきでしょう。外は雪景色、中は暖かく、温泉に浸かってまったり、ぐずぐずと湯治するというのがあるべき姿。でも、現代人はなかなか叶わない。
鉛温泉藤三旅館:アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)、59.1℃、pH8.5、成分総計623mg/ℓ、混浴1、露天風呂男女各1、内湯男女各1
・次回は桂の湯と食事です。(Continue to next report)

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