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トルコ・パムッカレ温泉

トルコ・パムッカレにある度肝を抜く温泉を訪問。豊富な湯量で石灰華が厚さ50cmほどに成長。でもパムッカレの石灰棚への影響が心配‥
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第129章トルコ・パムッカレ温泉 Turky, Pamukkale hot springs
Chapter 129, section 1, Turky, Pamukkale hot springs
English information: Pam Thermal Hotel & Clinic Spa

129.1 はじめに (Opening remarks)

 トルコはとても長い間の憧れの地、目的地はコンスタンチノープル(現イスタンブール)、高校で西洋史を詳しく習って東洋と西洋の接点で文明が融合していった歴史ある都市で、興味が尽きません。その昔、予約したにも関わらず行けなかった無念が残っています。

 旅行会社のスケージュールに、パムッカレでは「温泉ホテル」と書いてあるのを確認し、これに決めた。Turkish Air & Travelというトルコ専門の旅行会社で、5つ星ホテルが5泊で、旅程は計6泊9日。

 乗り継ぎには時間が余り、結局9日になりましたが安価!当然こちらを優先。リッチなリタイヤ世代は豪華な旅を楽しまればよし、こちらはコストを最重視。

 トルコ自体の紹介は省略して、今回のメインイベントはパムッカレ、白い石灰華段丘に青い水が讃えられた世界の奇観(世界遺産)と温泉ホテル。まずは温泉ホテルを紹介。


129.2 パムッカレ温泉

 パムッカレと言ってもわからない人が多いと思います。場所は下の地図を。トルコの中西部の内陸にある。



 有名なのはパムッカレの石灰棚、阪急旅行社の写真では下の通り。

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 これなら見たことがある人は多いと思いますが、温泉の次に紹介します。

 さて、泊まったのはパムサーマルホテル&クリニックスパという5つ星ホテル。パムッカレの石灰棚から車で10分程度、多分数キロメートルくらい。ホテルのエントランスを抜けると

・中央にプール、奥にドロドロの変なものが見える。その向こうに温泉が吹き上がっている。まさか!
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・ 確かに温泉成分が垂れ下がった石灰華だ、茶色だから鉄分が多いはず。しかし、一体?
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・ 行ってみるとこんな風景が、つまり温泉が吹き上がってそれが段々畑になっていた。厚さは50cmはある。多分人工的に作られた仕切りに石灰華が成長したもの。
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・ ここは露天風呂です、でも水着着用の混浴です、つまり温泉プールということ。たくさんの方が思い思いに楽しんでおられた。観察したところ、皆さんアジアから。水着だと男女が一緒に楽しめるのがメリットですね。
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・ ものすごい勢いで滝のように流れ落ちる温泉。上の方に行くほど熱い、たぶん45度くらいで、下の方は41度くらい。
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ここで動画を
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・ 先ほどのプールの方に流れ落ちる。
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・ とこんな風に石灰華が垂れ下がっていた。この下もプールになっていて温度は40度以下。2枚
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・ 左には成長した石灰華の塊!分厚い!
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また動画を
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・ 左の一階部分の中も温泉プールになっていた、これなら冬でも寒くない。
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 以上ですが、この規模の石灰華温泉は見たことがない。湯量(多分ポンプで吸い上げ)が豊富だからできること。日本でも大きな石灰華はあるが、この広さのものはないのでは?

 大分県の長湯温泉に似ているので、泉質は炭酸水素塩泉(高膨張性アルカリ性高温泉)でしょう。硫黄の黄色と鉄の赤が混じった茶色になっていた。最初に出した写真のパムッカレの石灰棚は真っ白だから、石灰質だけなのでしょう。

 ホテルの部屋はガイドさんが気をきかせてくれた、この温泉プールに近いところ。びっくりしたのは、部屋の風呂にも温泉がひかれていたこと。部屋で温泉も楽しめるとはすごい!


129.3 パムッカレとヒエラポリス (Pamukkale and Heirapolis)

 最初に出した写真のパムッカレに行きました。有料ゲートを通過して、ヒエラポリスの遺跡の小道を数分歩く。荒涼としているが、昔はたくさんの人が住んでいたという。

・ 右の方に古代遺跡が見える、ここも世界遺産だが時間の都合でパス。
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・ ここは遺跡が沈んだ温泉プール。冬だから誰も泳いでいない。でも、これはテルマエロマエの遺跡という感じ。このあたりが昔栄えた温泉郷であった。
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 パムッカレの石灰棚は位置的にはここより下になる、つまり、このあたりが源泉の頂上あたり。石灰は析出していないから泉質は違うのでしょう。ヒエロポリスは紀元前190年にペルガモン王国の一都市だったが、ローマ帝国に征服されてからも温泉保養地として栄えたそうです。ここは日本風に言えば「極楽浄土」ですね。

・ パムッカレの中は立ち入られる場所がある。土足厳禁なので皆さん裸足で散歩。このあたりはどうも人工的に造られたようです。ガイドさんの話では昔は腰くらいの深さがあって誰でも入れたそうです。
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・ 源泉が流れた跡がきれい。
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・ 下の方には湖があって、ここが温泉の終着点。
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・ さて、問題はこちら!肝心のところに水がない!!
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 ここは、昼は青白く、夕暮れ時は茜色に染まる、ハズだった。一体??聞くところによると、近年、この地区の開発が進みすぎて源泉が少なくなっているそうだ。これは大変だ、もしかしたら温泉ホテルも含めて地下から大量の温泉を汲み上げたために??

・ 温泉ホテル地区とこのパムッカレの位置関係は下の地図。中央上がホテル地区、右下のHierapolisというのがパムッカレの石灰棚地区。

温泉ホテルとパムッカレの位置


 数キロメートルは離れているのに、しかも泉質は違うから枯渇することはないと思いますが、地下の圧力バランスが崩れて、本家パムッカレ世界遺産の源泉が少なくなっているとしたらこれは問題だ。地下は見たことがないし、トルコでは規制もないのかもしれない。複雑な気持ち。


129.4 おわりに (Closing remarks)

 パムッカレは綿の城(綿のように白く、城のような奇観)という意味で、正式には石灰華段丘。このあたりが石灰岩の山で、雨水(二酸化炭素が溶け込むので弱酸性)が石灰石を溶かして地下水となる。炭酸カルシウムが地熱で温められ温泉となり湧出し、この炭酸カルシウムが析出して石灰華になる。

 多分流速が早いところが析出速度が早いので境界ができ、それが水平に成長して棚田になるのだろう。同じ風景は日本では地下の鍾乳洞で見られる。

 素晴らしい風景で、温泉ホテルも堪能しましたが、少し複雑な気持ちになりました。本当に温泉開発が原因なら今後は自粛していくことになるのでしょう。

温泉情報:わかりませんが石灰華が大きな大分県の長湯温泉に似ているはず、とするとナトリウム・マグネシウム・炭酸水素塩泉(高膨張性アルカリ性高温泉)。


次回は山形県白布温泉西屋です。(Continue to next report)
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Pam Thermal Hotel
https://www.google.co.jp/maps/place/Pam+Thermal+Hotel/@37.9626594,11.1778838,4z/data=!4m5!3m4!1s0x14c73f0ae50d2199:0x1dbe50080af2f1b0!8m2!3d37.9626552!4d29.107576?hl=ja

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