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高湯温泉玉子湯

高湯温泉で源泉を真近に見ることができ、そのお湯が透明に近い水色なのはまさに源泉直結だから。茅葺の湯宿は北東北の佇まい、心動く。
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第154章 福島県 高湯温泉 玉子湯
Chapter 154,section 1, Fukushima prefecture Tkayu onsen Tamagoyu
Japanese information: 旅館玉子湯
English information: Ryokan Tamagoyu
2020.9.18-19

154.1 はじめに

 高湯温泉は黒川温泉と並んで一番気にいっている温泉。高湯温泉の全宿を制覇したいと思っています。高湯の歴史は約400年、温泉としては新しいほうでしょうか。

 たまご湯は40室以上もある中規模ホテル、なので、腰が引けていたが、源泉を近くで見ることができること、湯宿の茅葺の風情が素晴らしく、一度投宿したいと思っていました。正式名称は旅館玉子湯。創業は150年前、最近かな。

 機会を得て平日に出向いたところ、2020年のGoToキャンペーンのせいか盛況でしたが、対策は徹底していた。レストランの人数を半分に抑えるために、普通の半分の人数しか入れていないということ。

 そのため、食事はなしということだったが、それはそれで食事の時間と量をコントロールできるからワタクシ的には問題無い。


154.2 宿の佇まい

・ 斜面に立つ建物の4階部分がエントランスになる。向こう側の斜面下の1−3階に部屋がある。
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・ 斜面下から見るとこの通り。
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・ エントランスは広々としていて、部屋数の多いホテルの特徴。
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・ ロビーの奥からは下が見える。そう、あの湯宿!雑誌などによると冬の雪景色がすばらい。
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・ 土産物屋も大きめ。
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・ 館内には歴をを紐解く展示スペースも。古文書が興味深い。
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152.3 温泉

・ 一階まで降りて外に出ると、あの湯宿が目の前。名前は「湯小屋たまご湯」茅葺の佇まいが!
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 右手に小さな祠のようなものが見える。

・ ここが源泉!!湧き水のように豊富な湯量がすごい、しかも透明だ。
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・ さらに上流側にはもう一つの源泉がある。こちらも祠風。
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・ やはり、その場から源泉が生まれている!他の温泉では見られ無い迫力です!
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・ 話は戻って先ほどの湯宿に入る。
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と!この、法師温泉のような、昔ながらの脱衣所一体型の湯船。脱衣所などというのは比較的最近のスタイル。
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・ 下流側には二つの湯宿が並んでいる。右手が女性専用の湯宿「瀬音」、左手が男女別の露天風呂「天翔の湯」。
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・ 午後と午前で入れかわる。まずは午後の湯。湯船が二つ並び、やや大型。この高湯温泉独特の水色の湯が特長。何回来ても飽きない。
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・ 湯口です
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・ 底にはわずかに湯の華が沈殿している。
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・ こちらは午前のほう。茅葺の脱衣所と露天風呂の組み合わせがすばらしい。
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・ それに湯口が3つもある。
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・ こちらの湯は透明でたぶん先ほどの第一の源泉から
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・ こちらは硫黄が析出していて第二の源泉から
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・ 湯宿の下には足湯もあります。屋根付きだから雨や雪はしのげます。
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・ 母屋のほうに戻って内湯へ、「仙気の湯」。
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・ 露天風呂よりさらに透明(屋内だから酸化が進んでいないからだろう)

・ もう一つある大浴場、「滝の湯」。
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154.3 おわりに

 高湯の他の温泉より、透明度がやや高いようです。理由は、源泉がすぐ横から湧き出しているから。にごり湯の源泉は大体は透明で酸化すると濁ってくる。ので、この透明さはフレッシュさの象徴でしょう。

 玉子湯のアドバンテージは屋外の茅葺露天風呂です。ここだけ切り出せば北東北の秘湯の佇まいです。宿がホテル風に大きくなったのは、その昔、温泉へのお客が多かった時代の名残です。

 高湯はほとんど移住したくなるくらい好きな温泉です。首都圏から少し離れているから、控えめな人気で収まっているが、近かったら大変なことになっていただろう。

 そして、高湯は「一切の鳴り物を禁ず」という教えを守り抜き、いわゆる温泉街というものがない。今はそれが他にない価値になっている。温泉は遊びに行くのではなく、癒されにいくからです。

 大昔、享楽の種類が限られていた時代は、温泉にも享楽の価値が侵入していた。しかし、今は、都会には享楽が溢れ、それ自体もストレスになっているだろう。

 だから温泉は静かな天国に生まれ変わろうとしている。


高湯温泉旅館玉子湯:酸性—カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉、46.5℃、pH2.7,蒸発残留物1148mg/kg、内風呂男女各2、露天風呂男1女2、露天内風呂男女各2。

次回は岩手県湯川温泉山人。(Continue to next report)
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福島県 高湯温泉 玉子湯

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