fc2ブログ
2023 08 << 123456789101112131415161718192021222324252627282930>> 2023 10

166遠刈田温泉 ゆと森倶楽部

渓流に沿った露天風呂はこの世の天国。木立の美しい広々とした中庭、料理も飲み物もフリー、思うがままの生活で理想の非日常になる。

ブログの全体メニューに戻る(→Top page)
全てのレポートはこちら(Go to All report)。

第166章 宮城県 遠刈田温泉 ゆと森倶楽部
Miyagi prefecture Toogatta onsen Yutomori-club

Japanese information: ゆと森倶楽部
English information: Yutomori-club
2021.10.1-2

166.1 はじめに

 宮城県に「一の坊倶楽部」というオールインクルーシブの温泉が4箇所ある。オールインクルーシブとは滞在中の食事、アルコール類含め飲み物類のすべて、デザートもフリーである。お値段は高いが、何一つ気兼ねしないステイを楽しむことができる。

 以前行った「だいこんの花」は温泉も料理も他を圧倒する迫力があった。それで、他の3箇所が気になって仕方ない。手始めに遠刈田温泉の「ゆと森倶楽部」を訪れた。だいこんの花のすぐ近くである。

 HPによると「理想の日常」を打ち出している。ワタクシの感じ方は「理想の非日常」となる。ゆと森倶楽部のステイを日常にすることはできないわけで所詮は非日常、なので非日常の理想卿である。

 コンセプトは「森のリトリート」だという、リトリートとは隠れ家、この言葉には心がざわつく。もう「秘湯感動紀行」ではなく、リトリート感動紀行になってしまった。

166.2 エントランス、ロビー、部屋

 最近、2.3万平方メートルの敷地をリニューアルし、「自然とガーデンが融合する」というコンセプト。

・ 水と建物のバランスがいい。一見、会社の保養所に見えるが実態は全く異なる。
IMG_3519_convert_20211226211757.jpg

・ エントランスは重厚
IMG_3492_convert_20211226211915.jpg

・ 配置図
IMG_3509_convert_20211226211941.jpg

・ 足を踏み入れると、広々としたロビーに蒔が燃えている。
IMG_3493_convert_20211226212003.jpg

 3時前に到着したが、すでにチェックインを待つ人が沢山いた。皆さん、なにをそんない急ぐのか?答えは、できるだけ長く滞在するため。

・ ロビーからセンスの良い中庭が見える。
IMG_3535_convert_20211226212035.jpg

・ 当日は雨模様、ワタクシ雨は好きです。しっとりしてますから。
IMG_3468_convert_20211226212103.jpg

・ 翌朝の中庭、朝の日差しがとても爽やか 
IMG_3537_convert_20211226212145.jpg

IMG_3544_convert_20211226212211.jpg

・ 館内には、ちょっとしたくつろぎ処が設けられている。自由にどうぞ。
IMG_3507_convert_20211226212236.jpg

IMG_3508_convert_20211226212258.jpg

・ 部屋は写真では細長く見えますが広いです。ベットも大きい。
IMG_3471_convert_20211226212325.jpg

166.3 温泉

 まずは屋外の露天風呂に赴く。玄関を出てから3分ほど歩いたところにある。この距離感は億劫な方はおっくう、でも、少し歩いていく露天風呂というのは好きです。

・露天風呂の手前に、ヨガ用の建物を通る。
IMG_3489_convert_20211226212351.jpg

・ドアを開けて外に出ると!
IMG_3482_convert_20211226212415.jpg

 圧倒的な存在感の露天風呂、渓流の音がこころの音叉に伝わり、小雨もまたいい。丁度、一人でした。感謝!何時間でも入っていることができそうだ。この風呂の名前は「川の湯 しかく」である。川の名前は「小阿寺沢」

動画


・ 気に入ってもう一枚、紅葉の季節や雪の渓流も素晴らしいにちがいない。
IMG_3479_convert_20211226212440.jpg

・ こちらはもう一つの露天風呂、名前は「川の湯 まる」女性用だが「しかく」と入れ替え制だ。入ったのは早朝。
IMG_3517_convert_20211226212504.jpg

動画


風呂の名前には植物の名前をつけたり、風情のある言葉をつけることが多いが、ここでは「まる」と「しかく」、物理的な形だければストンと腑に落ちる。

・こちらは建物の中にある大浴場、相当広い。
IMG_3529_convert_20211226212551.jpg

動画


・外にはコンパクトな露天風呂
IMG_3524_convert_20211226212614.jpg

・このほか、自由に入れる貸切露天風呂が二つある。
IMG_3533_(1)_convert_20211226212643.jpg

動画


 というわけで、今回は「しかく」の圧勝でした。

166.4 食事

 夕刻に気がつくと16時頃、レストランにお客さんがちらほらと入って行くのが見えた。ちょっと気が早いんじゃない、と思いつつ気になって跡を追った。レストラン名は「けやき食堂」。

 なるほど、素敵な席は庭に面したところ、ここが次第に埋まっていく。プリフィクスディナースタイルで、オープンキッチンの目の前で出来たての皿料理をお好みでいただける。これはなかなか衝撃的なスタイルだ。

 ある種の享楽ではあるが、そのような食事は都会でも家でも出来ない相談、簡単に言えば王様や女王様だけに許されること、ここでは実現する。確かに、よく観察すると嬢王様が多かった。

 そういえば、お嬢王様たちは、ジェラード制覇に腐心されていた方もいた。常連にちがいない。

 順番は逆ですが朝食から、これはバイキング方式。野菜ソムリエがいるという。
IMG_3539_convert_20211226214202.jpg

 ボックス席もあるが、窓際の席が眺めが圧倒的にいい。夕食も同じ席について、オープンキッチンの皆さんの作りたての料理をお好みでいただく。
IMG_3541_convert_20211226220202.jpg

・ 厨房とつながっているオープンキッチン
IMG_3496_convert_20211226214318.jpg

・ お好みで色々な料理をいただく。それで、生ビールもワインもお酒もフリー。これはイカン!。
IMG_3499_convert_20211226214357.jpg IMG_3500_convert_20211226214422.jpg

IMG_3501_convert_20211226214513.jpg

IMG_3503_convert_20211226214538.jpg IMG_3504_convert_20211226214602.jpg

 食事に気を取られて写真がほとんどありません。お酒を飲みながら、食事を少しづついただきながら、夕刻からダラダラと過ごす、この自堕落な天国!

 ので、ゆったりと気兼ねなく、レストランでくつろぐ。料理は時間とともに次第にメニューは変わっていくから、これまた部屋に戻れない。

 全てがフリーだと何もかもというわけにはいかない。食後にはコーヒーも数種類のジェラードもあるし、満腹になるのはやむを得ないが、自制心も働きつつも、自ずと琴線が緩みっぱなしになってしまった。

166.5 おわりに

温泉に求めるものは人ぞれぞれ微妙に違うだろう。オールインクルーシブスタイルは滞在中の気持ちの自由度がとても高い。フリーなので、ついつい手を伸ばしてしまうのが欠点である。我々貧乏人にはやむを得ないサガだ。

 でも、そこを少し克服すれば、本当の自由が手にいる。そして、ゆと森倶楽部での滞在は少し早めの夕食をオードブルと飲み物から始め、ダラダラと少し長い時間をかけて楽しむことになった。

 考えてみると、プリフィクスディナースタイルというのは理にかなっているような気がしてきた。高質の料理を作ってすぐに出せば当然美味しい。サーブする人件費は少なくなる。値段は高いから大食いの若者はいない。

 女性は食べても飲んでもたかがしれていて、もしかしたらジェラードに目が眩んでしまうかも、なのでリピートする。それはリピートする人も幸せ、ということか。全国展開している高級有名宿よりコスパとサービスは確実に高いと思う。一の坊スタイルは、いずれ、全国に伸びていくにちがいない。

 今回は衝撃的な食事に気をとらわれてしまった。しかし、露天風呂の「しかく」にはいたく感動いたしました。体感すれば皆さんそう思うはず!などと独断です。


遠刈田温泉 ゆと森倶楽部:ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉、内湯男女各1・続きの露天風呂男女各1、貸切2、渓流沿いの露天風呂2。

次回は那須温泉 那須・縁(えにし)です。
(Continue to next report)

一つ前に戻る。(Return to a former report)

ブログの全体メニューに戻る。(Go to Top page)
全てのレポートはこちら。(Go to All report)
English list : Japan secluded hot springs list (please click here)

お気に召せばclick
 にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へにほんブログ村

・本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
・文章と画像の著作権は著者にあります。許可なくコピー・転載できません。

遠刈田温泉 ゆと森倶楽部
関連記事
.26 2021 温泉 comment0 trackback0

comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://onsen6688.blog.fc2.com/tb.php/741-03cfb0bc