fc2ブログ
2023 05 << 123456789101112131415161718192021222324252627282930>> 2023 07

余談77 藤田喬平ガラス美術館

松島一の坊の隣接されていたのが藤田喬平ガラス美術館、ガラス工芸の極致である。独創という言葉がピッタリだ。
ブログの全体メニューに戻る(→Top page)

余談77 藤田喬平ガラス美術館
藤田喬平美術館 2022.1.29

 松島一の坊には併設されたガラスの美術館がある。藤田喬平美術館である。入り口は宇宙船のようだ。それは、作品が地球以外で作られたような独創だからか?

IMG_4403_convert_20220417213005.jpg

 藤田喬平は1921年東京府生まれで2004年に83歳で天国に召された。文化勲章受章者である。東京美術学校を卒業され、当初、鉄アートから始めすぐにガラスに転向された。

 ベネチィアで色ガラスの技法を学び、金箔などを織り込んで色彩豊か、自由奔放な作風となった。オブジェなどを手がけられたことから、箱物のような小ぶりで定型なものから、発想は自由に羽ばたいておられたようです。

 個人的な好みから言えば、色彩豊かというのは少し気がひける、しかし、実際に目の前にすると、気迫うあ情念が伝わって来る。

まずは写真から
IMG_4409_convert_20220417213043.jpg

IMG_4407_convert_20220417213106.jpg

IMG_4410_convert_20220417213142.jpg

IMG_4402_convert_20220417213204.jpg

IMG_4406_convert_20220417213250.jpg

IMG_4405_convert_20220417213313.jpg

IMG_4408_convert_20220417213337.jpg

IMG_4404_convert_20220417213400.jpg

IMG_4411_convert_20220417213422.jpg

IMG_4412_convert_20220417213445.jpg

 素晴らしい作品ばかりだ。造作と無造作、調和と混沌、統合と拡散。

 ジャンルを問わず、芸術家というのは、芸術によって心と体を奪われた方だ。はやりの言葉で言えばハッキングだ。心が奪われるのはわかるが、体も奪われて、時間というものを可能な限り創作に注がれた。

 ワタクシ達、普通の人は、ハッキングされずに身も心も自由に生きているような気がスル。でもそれはとても平凡な人生だ。

 ところが、身も心もハッキングされた芸術家が生み出す作品は、非凡きわまりない。そこが芸術だ。

 日常の平凡さでは芸術にはなりにくい。湯船に浸って鼻歌を歌っても、壁に(バンクシーのように恣意的にではなく)適当に落書きをしても、当然、誰にも感動を与えない。

 ハッキングされた心(哲学)と体(技)こそが、実は突き詰めた自分自身の本質なのだろう。いやいや、逆に自分の本質を徹底的に追及した結果が、あたかもハッキングされたことに。つまり、自分自身の本質が表象に浮き上がってきたこと。

 生まれ変わったら、本来目指した芸術の世界で生きよう(笑)。


次回は奥塩原温泉下藤屋旅館です。(Continue to next report)
一つ前に戻る。(Return to a former report)

ブログの全体メニューに戻る。(Go to Top page)
全てのレポートはこちら。(Go to All report)
English list : Japan secluded hot springs list (please click here)

お気に召せばclick
 にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へにほんブログ村

・本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
・文章と画像の著作権は著者にあります。許可なくコピー・転載できません。

藤田喬平美術館
関連記事
.31 2022 未分類 comment0 trackback0

comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://onsen6688.blog.fc2.com/tb.php/747-29eec222