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182 北茨城市 鹿の湯

茨城県の一軒家の知る人ぞ知る秘湯、含鉄線のオレンジ色の湯が鮮やか。熱めと思ったが暫くするとそれが馴染んで長湯になる不思議な湯。

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第182章 茨城県 湯の網鉱泉 鹿の湯松屋
Ibaraki prefecture Yunoamikosen Shikanoyu Matsuya
Japanese information:Shikanoyu
2023.1.29-30

182.1 はじめに

 茨城県には火山はないし温泉が少なめでスルーしがちだ。先日、磯原市の太平洋一望温泉として、二つ島観光ホテルと磯原シーサイドホテルの二ヶ所巡りました。

 それに前回は豪華な一軒家秘湯の都わすれでした。今回は控えめな秘湯です。北茨城市の海岸からほんの少し里山に入った目立たない場所。

 「日本秘湯を守る会」の温泉フリーク版の「日本秘湯に入る会」があり、その本に紹介されている。選定基準はあくまで推薦者がお勧めする、というユーザー視点だ。

 この「入る会」は、かなり渋めで、かつ世の中の注目を浴びていない秘湯を発掘されています。そこに、茨城県ではただ一つここ鹿の湯松屋が登場する。

182.2 宿、温泉、食事

・ 宿の手間にある看板、日帰りの方はこれを目印にしているかもしれない。
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・ 普通の民家、という感じ
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・ しかし、立派な由緒ありげな看板がお出迎え。
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・ 民家の玄関をくぐると、そこには「昭和」が待っていました。
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・ 左奥には松田聖子さんの純真無垢なポスターが!扇風機も「昭和」!
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・ 館内も「昭和」
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この角の内側が湯殿です。

・ 部屋も「昭和」
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・ 寝室はなんだか怪しげな感じもするが、怪しげではなくキッチリしています。「昭和」で眠る、という感じです。
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・ 湯殿です。
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 湯船は一つ、なので、入り口にある「男」「女」の看板の片方を裏返す。温泉は鉱泉だから沸かしている。

 この赤い湯は鉄系の色、昔からこのオレンジ色の湯である。お湯が流れる場所は全てオレンジ色に染まっている。

 訪れたのは1月末、えー寒い時期です。冷えた湯殿にいるときはブルっとしても、熱めの湯船に身をまかせると、うん、いくらでも入っていたい不思議な感覚。

ぬる湯好きのワタクシは少しひるんだものの、入ってしまえばお湯の熱さが心地よい。それで、湯から上がると、体からモウモウと湯気が立ち昇る。これはたまらない開放感だ。

・ 窓が、今となってもモダンな感じだ。
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・ここの名物料理は昔から「キンキの塩焼き」だ。一匹丸ごと、こんがり、芯まで焼いてあるので、頭も含めて全部食べられます。
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182.3 おわりに

 「日本秘湯に入る会」の本の紹介記事に女将さんの写真が載っていた。てっきり女優さんのレポだと思いました。ものすごく素敵な方。

  不思議な雰囲気の宿ゆえに、なんだか童話「鶴の恩返し」の鶴(つう)のような女将さんだなと思いました。上品で静かな物腰、この宿は源泉と女将さんのセットで成り立っていた。

 温泉というのは、日本では場所を選ばず湧いている、と思うくらい、日本は温泉天国だ。モダンな宿、山奥の秘湯、だけでなく、こんな不思議な宿があった。実は、日帰りで訪れる方は結構いるようだった。

 ここから完全に横道にそれます。「幸福な王子」という童話を知っていますか?アイルランドのオスカー・ワイルドの作。

「鶴の恩返し」と「幸福の王子」、二つの童話に共通するのは、他者の幸せのために、自分を犠牲にする、という行動。これこそ人間にしかできない崇高なこと。

 2023年、戦争が続いている。その原因は、この逆で、自分「一人」の為に、他国だけでなくあまつさえ自国民さえ「他者の命を奪いまくる」というもの。その愚かさが、あまりにやるせなく悲しすぎる。


温泉情報:含鉄(Ⅱ)-ナトリウムーカルシウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(低張性ー中性ー冷鉱泉)。

次回は番外編で沖縄県宮古島 シギラ黄金温泉です。
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湯の網鉱泉 鹿の湯松屋


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