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蛇の湯温泉・たから荘


 「日本秘湯を守る会」の中で東京都唯一の秘湯である。東京にもこんな山奥という資源がある。見直されてよい秘湯である。

第29章 蛇の湯温泉・たから荘
2007.11.24-25

29.1蛇の湯温泉

 東京から西への鉄道は青梅線と五日市線がある。青梅線は奥多摩地区へ深く入り込んで行くが、五日市線は武蔵五日市(あきる野市)が終点である。あきる野市の西には檜原村、秋川渓谷が広がる。奥多摩も檜原村も東京とは思えない、懐の深い山塊である。
 東京都の地図を見て不思議に思わないだろうか。左(西の山梨県側)に異様に細長い形をしている。言われてみればわかることだが、この山塊が東京都の水瓶だからである。ここの水源は東京都民の飲み水を支えている。

 蛇の湯温泉には、JR五日市線の終着駅五日市からバスで行く。秋川渓谷の山間をぬって行くが、その風景がなかなかすばらしい。檜原街道をどんどん山奥に入って行き、渓流の水がさらに美しくなり、緑影が一層深くなってゆく。この間、約1時間、せっかちな現代人にはバスの1時間は少し長いが、バスに揺られて数馬地区に到着する。「かぶと棟」と呼ばれる独特のかやぶき様式の宿である。よくも
東京都に残っていた、と言いたくなるような風格である。屋根がすばらしい。蛇の湯温泉は傷ついた蛇が河原の湯で治したという由来の温泉とされている。蛇の名前がなんとなく敬遠されがちなことが少し気の毒でもあるが、「山塊渓流秘湯温泉」とでも改名すれば、お客は増えるだろう。人々は商品の名前に弱い。

・ 道路沿いにおおきな看板
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・ どっしりした屋根が見える
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・ 入り口には「日本秘湯を守る会」の提灯 
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・ 象徴的な屋根:兜家とは「富士系合掌造り」と言うらしく、釘を使わない建築だそうである。「合掌造り」が東京に残っている。
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・ 風呂は内湯だけ:透明で適温である。
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29.2 都民の森

 温泉のある数馬地区のほんの少し奥に「都民の森」がある。三頭山(1528m)の東に広がる山林公園地区である。頂上までの山登りが楽しめる。
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・ 最初の階段:道は良く整備されている。
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・ 途中には滝がある。
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・ これは宿の近くの渓流であるが、こんな雰囲気。
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・ 登って行くとこんな風景:よく見る山の風景だ。
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・ 道ばたの白い花が新鮮
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・ 落ち葉
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28.12 おわりに

 こんなところに秘湯が、という感じだが、檜原地区や奥多摩地区は、巨大都市東京と対局をなす、人の手の加わっていない自然山塊である。人が押し掛けても困るが、見直されるべき地区と思う。

 檜原街道は昔は江戸と甲州を結ぶ街道の一つだったそうである。檜原地区では、昔は炭焼きが盛んで、大量の木炭を江戸に供給していた。つまり、江戸のエネルギー原料生産地区だったのである、水瓶だけではなく。炭焼きが当時は先端的エネルギー供給産業だったわけで、今ならいわゆる木材による発電等、バイオマスエネルギー源の可能性がある。地下資源が枯渇したら、100年後にはまた新東京のエネルギーの一部を担う時代になっているかもしれない。


・ホームページ:http://www.spa.or.jp/hito/onsenchi/janoyu/takarasou/yado.htm
・ 温泉概略データ:湯量は2.9リットル/分、源泉は10.6度、加温して供給、単純硫化水素泉(緊張性低張冷鉱泉)、内湯(男女各1)
・なお、本文と写真は予告なしに改訂することがありますことご了承ください。
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