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奥湯西川温泉・平の高房



栃木県湯西川は全国に分布する平家の隠里の一つである。平の高房はかつての砦を再現した重層な宿、風呂も充実している。

第31章 奥湯西川温泉・平の高房
2012.8.14-15

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31.1 湯西川の山塊から宿へ

 平家の隠里とも平家の落人の里とも言われるこの地域は、とにかく追っ手からなるべく遠くにひっそりと住める所ばかりである。福島県南会津地方の檜枝岐村、宮崎県椎葉村もそうである。一番山深いと感じたのは椎葉村だが、いずれもそこまでのアプローチの雰囲気がとても似ている。つまり、急峻な山肌と激流に阻まれた地域を通り抜け、ホッとした小さな平地が現れる、そこが落人の里だ。

 平の高房(たいらのたかふさ)は、鬼怒川温泉を経て会津西街道を五十里湖に沿って北に上り、湯西川から西へ向きを変えて県道249号線の終点にある。一帯は湯西川温泉である。ここまでくると秘湯のある地域のにおいが充満している。
 ここから地図上で南西に直線で15kmほどの所には川俣温泉、その西5kmには奥鬼怒川温泉郷があり、北の15kmほどには湯の花温泉や木賊温泉がある。いずれの温泉も山で隔絶され、周囲はすべてが山また山である。

・ 高くはないが山また山。
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・ 民家が道路沿いにまばらに続く。
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・ 宿の入り口:砦風になっている。
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・ ここをくぐると、右手に駐車場、正面に玄関がある。
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・ 重厚な建物が続く。
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・ 玄関 
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・ 左手には手水、谷川の水を引いてある。
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・ 玄関をくぐると、大きな絵がある。源平合戦、壇ノ浦の戦いである。少し派手。
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・ ロビーは広く、ホテル風である。ちょっと以外。
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・ 廊下は磨き込まれて美しい。
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31.2 風呂

 内湯男女各1、続きの露天風呂男女各1、独立した露天風呂2、貸切露天風呂2カ所、源泉掛け流しの湯温が59度だから、夏はやや熱い。単純温泉(弱アルカリ性)で蒸発残留物も少ないので、お湯はさらりとしている。残念なのは、風呂はいずれも渓流の横ではないことだ。雪の降り積もった冬の方が気持ち良いだろう。

・ 内湯
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・ 続きの露天風呂
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・ 貸切露天風呂2枚
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・ 男女別の露天風呂2枚
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31.3 食事

食事は囲炉裏の食事所だ。一部は炭火で炙っていただく。

・ 夕食のはじめ。
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・ 囲炉裏で焼いていただく。
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・ いいでしょ。お酒はキンキンに冷えた竹筒入り冷酒!
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31.4 おわりに

・ 浴衣です(きれいだったのでついつい撮ってしまいました)
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・ 冬に訪れた時の湯西川温泉:この地域では真冬にかまくらや雪灯籠を作ってイベントをやっている。
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 これらは集客のためだが、このようなイベントは地域内部の人々のつながりも強くしているに違いない。夏には竹筒にろうそくを灯した「竹の宵まつり」や、川に灯りを浮かべる「かわあかり」をやっている(2012年夏)。行ってみたいと思わせるイベントを地域で興している。観光資源の発掘と創生である。


・ホームページ:http://www.takafusa.jp/
・ 温泉概略データ:湯量は99リットル/分(動力揚湯)、56.6度、pH8.3、単純温泉((低張性弱アルカリ性高温泉)、蒸発残留物322.5mg/l、内湯(男女各1)、続きの露天風呂男女各1、独立露天風呂男女各1、貸切露天風呂2。
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